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先月(2017年6月)

ヂャリやさんのレビュー一覧

投稿者:ヂャリや

85 件中 1 件~ 15 件を表示

100年に一度のことは、10年に一度、起こる。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 感覚的に10年に一度のことは、実際は1年に一度起こる。
”感覚の現在性”が人をそう感じさせる。
 どんなことも、今がとても重要なことに思えるのは、それが今、現在の感覚として認識されざるをえないからである。

  大きく下がって、さらに下げる途中で、ビックプレーヤーの退場が明らかになる。バーゲン価格と勘違いした個人が、売りの買戻しを見て反転と思い込み、買いにはいる。個人の集合体では大して押上げ圧力にならず、機転の利くものから、売り逃げる。さらに下がって、前回の下値を下回る。さらに投げが加速した頃、書店に個人向けに空売り本が並び、初心者が空売りをしだした頃、相場が反転する。これが、私の見るサイクルだが、今回もそうなるかどうかはわからない。
 しかし、予測はしないに越したことはない。
 著者のいうとおり「相場予測を避けて、相場の観測に徹する」のが投資のコツだからだ。
「予測をしてしまうと、その後の自分の心と行動を縛ってしまい」「自尊心がハズレを認めず、正しい現実認識が先送りされてしまう」こうなると”感覚の現在性”までマヒしてしまうと読み解くことができ、導き出される行く末は、幻想と現実のギャップに苦しんだ挙句、強制退場というありがちなシナリオだ。

 このシナリオを避ける投資法の一つが本書の「景気サイクル投資法」だ。
この手法の大前提として「株価は景気の鏡である」「株価は景気に先行する」という二つの原則が紹介されている。今後もこの原則が成り立つのかどうか、私には知る由もないが、今まではそうであったらしい。「人間の行動が今までと全く異なるこということはないので、歴史は繰り返す」というのが著者の主張です。
 この意味で、初心者にとっては基礎の習得と歴史の勉強になる。また中級者にとっては、暴落時のコーヒーブレイク。上級者にとっては、手法の再確認として、本書は最適だ。
 著者のいう「景気敏感株と先行指標」はたして今回もそうなるのか、じっくり観察したい。
 あるときは「グロース株」またあるときは「バリュー株」ととられる景気敏感セクターの謎もわかりやすく解説されているので大変参考になる。

 面白かったのは「アマノリー」の説明。よく言われる年間循環を整理してくれているのがありがたい。実際は、それで収益を狙うのは”甘いなりー”だが。
 もう一つ「将来の予測を用いず、昨日まで上がっていて今日下がったら、昨日と今日とで世の中の流れが変わっただけと判断する。」さらに「”今日は非鉄の価格が値上がりした、だから景気がいいんだ”、あくる日は”値下がりした、だから景気は悪いんだ”というように、日々、景気の基調が変わるということは、現実にはありえないが、そのように”みなす”のです。」にいたっては、チョット、メチャクチャな感じもするが、感情を入れない判断手法の考え方としてはかなり有効だなと感心した。

 本書は2008年10月に完成している。まさにライブと理論の検証にはもってこいのタイミングだ。一年に一度のことは一ヶ月に一度起こるという私自身の仮説の検証も兼ねながら、再読を決意させられた一冊でした。

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なかなか口を開かない成功者の理由

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「万年初級者」のみならず、これから相場が良くなってマスコミが騒ぎ始めた頃に、初めて投資を考えることになる人の為にぜひ、薦めたい本だ。
 特に、満期を向かえた積立貯金や退職金を手にした人は、バラ色の妄想をかかえてイバラの道を歩く羽目にならないためにも、ぜひご一読いただきたい。

「金融機関に相談すれば、高い確率でその時期に販売に力を入れている投資信託をすすめられるでしょう。間違っても『今は投資の時期ではありません』という答は返ってこない」と著者は指摘する。さすがだ。数々の失敗を繰り返している様子をうかがい知ることができる。
「売買経験のなかで自分の予測があてにならないことや、人間の心理について勉強できます」とあるとおり、失敗しても続けられる方法が本書に中にある。このことがないと相場では生きていけない。

 パンローリングから出版されている本の多くも経験が無ければ本当に理解することができない。その入り口として本書は経験を積みながら、何をどう学べばよいかを分かりやすく、また失敗することを前提にした目線で解説してくれる。自分に自信と実績が無ければなかなか書くことの出来ない本だと感心した。

「準備に『9』の時間と頭を使い、実際の行動には『1』の時間しか使いません」
世間は目に見える『1』の部分しか見ることが出来ないので、しばしば「ラクラク儲かる」とカン違いしてしまう理由に納得。
そして『9』のことを親切に説明しても、なかなか受け入れられないので、成功者は口を閉じてしまう。
わざと隠しているわけではない、話しても理解されないのである、経験がなければ。
 そのことを知っただけでも価値ある逸品でした。

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たのもしいタイトルであるが、中身は堅実。 ただし本書タイトルの主語は、著者である。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 あくまで著者が、毎年1000万稼げるFXの活用術ではあるが、読者の資金量に合わせてスライドしながら読むと、得心がいく。

 資本労働の概念がクローズアップされている昨今であるが、著者は、お金に”も”働いてもらうというコンセプトのもと、平たく言えば、金利が良く、手数料が格安の貯金を手法としている。

 FXというと、売り買いを繰り返し、為替差をねらう方法が主流であるが、手数料の安い外貨預金と考えれば、たしかに元本が大きければ、金利も大きい。
 そして何より、元本にレバレッジがかけれるところが外貨預金や通常の預金・定期と大きく違うところだ。

 注意点としてレバレッジをかけ過ぎないことを著者は強調している。
FXの利点として、最大のレバレッジが強調されがちだが、この辺を堅実に行えば、ローリスク、ミドルリターンが得られる可能性はある。

 前職が為替デーラーだけあって、売買差益だけでは、損することが多いことを本書の中で告白しながらの主張には、説得力がある。
 だからといっって、デーリングを否定しているわけではなく、著者の金利スワップの手法を淡々と解説しているところが、とても好感がもてました。

 本書の行間から察するに、プロの世界では、スワップ狙いなどは邪道なのかもしれない。為替差で金利差など、吹っ飛んでしまうからだ。しかし、短期売買ではなく長期保有のあげくの”現引き”であるならば、個人にとっては王道なのかもしれない。(決してプロは、この手法はとることができず、そこが個人の強みであると著者は教えてくれています)
 (*長期保有のあげくの現引き=永遠のロング=最強の投資家)

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紙の本すべてがうまくいく8割行動術

2008/03/08 23:28

本文ページ分量約150ページ分の”2割”は30ページ分、もちろん”8割”は120ページ分。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「”ご利用は計画的に”を実行できる人は、消費者金融を(そもそも)利用しない」と著者が指摘している通り、そもそも8割行動の意味を理解できる人は、”2割を持って8割を制する”こと知っているので、8割も行動しない。計画的にできないからこそ消費者金融が成り立っているのであり、頑張る人がたくさんいるから、8割行動で生きていける人が存在できるのである。

 神経内科医でありながら、大学病院勤務時代に閑散職に追いやられたことが著者にとって相当なトラウマになっているのか、いたるところにそのことが登場する。閑散職に追いやられたショック、考え方の変更、文筆活動に光を見出し、退職。これらは8割行動どころではなく、200%行動とも受け取れる。その意味では、同じ境遇にある人は勇気づけられる著書である。

 閑散職を喜ぶ人にとっては、そのこと(閑散職に追いやられたこと)自体で発奮することもないし、そもそもなぜ悩むのかもわからない。
本書の中にあるビールの美味しさについて触れている部分が象徴的だ。
曰く「一生懸命に働いた後に飲む一杯と、なにもしない日にのんびりビールを飲むのでは、満足度が全く違ってきます。」著者はもちろん、前者の方が旨いといいたいのだが、なにもしない日に飲むビールが格別に美味しいと感じる人もいるのである。”なにもしないのに飲める満足感”をえることができる人は、まさに2割かもしれない。


 自分の脳の個性を知り、幸福のセットポイント(設定値)を見直し、8割行動の具体的手順を明らかにしている本書は、頑張りすぎてオーバーヒートしている人には、最適な行動術指南書である。但し、8割読んで理解するのか、2割の20ページ分読んで理解するのか、はたまた全文2回読んで理解するのかは、著者のいうとおり「脳の個性」による。
 とはいえ、8割行動術の本なのに、2回も読むのは、頑張りすぎかもしれない。

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紙の本個性を捨てろ!型にはまれ!

2011/12/31 09:58

もともとナンバーワンだったものが、オンリーワンを目指すから合格点を取れなくなった。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 オンリーワン妄想が広がって久しいが、そろそろ「二番じゃダメなんですか」発言を機に終息させたい。お気づきの方も多いと思うが、結果、二番ならいいのである。
 人はもともとオンリーワンなのだから、そこがスタート地点なのである。いつまでも出発点でぐずぐずしていることが、ここ数年の停滞につながっているのではないだろうか。

 二番手もその他大勢も一緒であり、一番でなきゃー意味がない、とはっきり言ってしまおう。ただしその意味とは他人からの賞賛に値するかどうかということであり、当事者の人生における価値感、経験の蓄積といったものとは当然、大きく違う。
 ここを混同すると、本書で強烈な批判にさらされている運動会「”みんなで手をつないでゴール”なんてバカバカしいこと」がおきてしまう。

 徹底的に型にはめる。それでもなおはまらない”いびつな物”が本物の型破りだ。美しいと感じるかどうかは別として。ところが最初から型がないと、著者のいう「密林の中でナイフ片手に道を切り開きながら進むようなもの」で現在の何かを象徴している。さらに本書では、いったん型にはまった経験をしてから、型破りを始めるのが本当の成功の型だという。なるほど基礎固めのときに、四の五の言っているようでは物にならないという現実のとおりだ。

「ありもしない”秘められた才能”などに頼ろうとせず、もっと確実な”型”を」選ぶことが「(著者の言う)一億総下流」から抜け出す道だと読み解くことができる。合格点がどの辺に位置するのかは人それぞれであるが、捨てることのできるわけがない個性は、アピールするものではなく、結果おのずと輝いてくるものだと感じることができる一冊であった。

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成功するハズのハズは、「ハズレ」のハズでなければよいが。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「この罰当たりの本が再刊されたら、世界中の株価がなだれをうって下落し始めるに違いない」著者のこの予測は少しだけ外れた。それは雪崩れをうった後だった。市場は後付講釈が大好きな事を、見逃していたのかもしれない。

金融商品の販売は難しい。消費財は購入した人の主観により評価が分かれるが、金融商品は常に「ある疑問」を投げつけれれる。「そんなに儲かるなら自分でやりゃーいいじゃないか」と。

販売主の社長の富の象徴としてのヨット。「進んでお金を出してくれる」顧客=投資家のヨットがないことに気づく人は少ない。それはラスベガスに顧客として進んで行きたがる人に似ている。なぜそこで働いている人がいるのかに気づかないのと同じである。

市場への取次ぎ屋ばかりが増えているのも、これで納得できる。彼らの富の源泉はどこにあるのだろうか。紛れも無くそれはマーケットから獲得したものではないことは確かだ。なぜならプロの集団と見られている投資信託の成績を見れば一目瞭然だ。
いや、むしろ本書で明かされている事実には目も当てられないほどである。

だがしかし、なぜ絶え間なくマーケットに参加者が続々とやってくるのだろうか。
こんなに損ばかりするのなら「やめりゃーいいじゃないか」と言いたくなる。
そのような頃に市場が底を打つのが今までの歴史だ。
著者風にいえば「この種の本が出始めたら底打ちの証拠だ」といったところか。
「投機は、少ない金を大金にしようとする、たいていは失敗する試みである。投資は、大金が少ない金になるのを防ごうとする、成功するはずの試みである。」本書のこの言葉が心に残った。またしても人々をマーケットへといざなうのだと。

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データマイ二ング

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「砂粒に刺激されたカキが真珠を生むこともある」
主観的テクニカル分析は「間違いであるよりも悪い無意味なもの」として著者は、チャートパターン分析、トレンドライン、そしてエリオットの波動理論を例としてあげている。
けっして挑発しているのではなく、物語(迷信)だと一蹴しているだけである。
 その主たる原因であるバイアスについて多くのページを割いているのは、真の知識の増大にエネルギーを注いでもらいたいとする著者の情熱さえ感じられる。
本書によって様々な摩擦が起きても、科学的なテクニカル分析を生むためなら、むしろ歓迎する気持ちを読み取ることができる。

「真の知識と間違った知識を識別する方法」
科学的分析を進めるための、多種多様なファクタをわかりやすく説明しているのも非常に興味深い。
検証や論理の構築方、その真偽の決定方法など、検証者の心理面にまで及んで解説されていて、とても勉強になった。

 ところで、テクニカル分析は、本書監修者の言葉にあるとおり、未来を予想するものではない。
今まで(過去)を分析するものであるからして、それは物語でしかない。真実か否かは学者でない者にとっても、たしかに気になるところであるが、トレーディングには関係ない。
本書によく出てくる「天動説、地動説」の例でいえば、どちらであっても、朝、太陽が昇り、夜沈む、という事実に変わりはない。
 この事実に対応するのがトレーディングであって、なぜ太陽が昇るのか、はたして明日は昇るのか、は物語として楽しむ程度のことである。
それにもかかわらず、予想としてのテクニカル分析と認識してしまう人間の錯覚、特に「心の錯覚」についても言及しているあたりに感動すら覚えた。

「人は見たいものしか見えない」
だから錯覚と理解した後も、なんと、信じ続けてしまうことがある。
それは数々の情報やデータ及び事実の中から、マイフェイバリッットをチョイスするからだそうだ。本書によると論理を構築するエビデンスにもその傾向があり、日常生活においても同様であると著者はいう。ただし、それが人間の進化の過程で生じたものだとするところまで議論が及んでは、検証のしようがない。
人はみな、データマイナーなのだなーと妙に納得してしまった。

 有名な論法の応用系として紹介されているものも、著者のデータマイニングなのかも知れない。
それは三段で構成されるものではあるが、少し変形してある。(いや人生を変えるほどの違いが、人によっては、あるのかもしれない)

1、すべてのAはBである。
2、一方、CもBである。
3、従って、CはAである。

この三段論法の真偽を知っただけでも、本書の価値は大きかった。

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モチベーションのないものを継続するコツ。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 仕事とは細分化していくと、行き着く先は作業である。その作業自体には、やる気のしないものが多く含まれている。従って面倒臭くなって、あれやこれや、やらない理由を総動員させて、結果、しなくなる。その作業をしないと、作業の積み重ねである仕事も出来なくなってしまう。

 さて筋トレにおいてもそれほど「やる理由」が見当たらない。やめても健康を害するわけでもないし、筋トレ後の目標も筋トレ以外の手段を、あれやこれや、総動員できる。かくして継続できなくなってしまう。

「効果が出ないからこそ続ける」と著者はずばり指摘。当然「やらなければ結果はでない」と豪語。
 やる前の面倒臭さが強く、やった後の爽快感とのギャップがあるものは、筋トレをおいて他にないと納得。

 私たちは義務教育という、モチベーションがかなり低くても継続させられる訓練を受けている。
それを考えると、筋トレは、その爽快感が有る分、継続しやすいと読み解くことが出来た。

「朝の習慣」(佐藤伝著/中経出版)の中に「脳と筋力をつなぐ神経。筋力がない人は、そのネットワークが単純でストレスに弱い。筋力をつけていくと神経ネットワークも複雑になり『まあ、そういう見方もあるね』と多様な解釈ができるようになる。つまり筋力をアップさせることが、思考も変えていく」という旨の記述があります。
 筋トレすることにより、そこに至る神経が徐々に作られていくと「”いま自分がやっているこの方法にはこのような効果がある”と意識しながらやる(意識性の原則)」と、やがてストレスに強くなり、思考も多彩になるならば、あながちモチベーションがまったく無いともいえない。
 このような理由を発見することができるのも筋トレのおかげかもしれない。
「全部一度に変える」のではなく「一つひとつかえる」という著者の言葉が何よりであった。

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「真実の瞬間」が「勘違いの瞬間」になる瞬間

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

グランドホステスが、航空チケットを忘れた顧客に対して、杓子定規に「乗れない」と案内するのではなく、”現場の勝手な判断”での飛行機に乗せてしまった。と言うような読み方をすると実におもしろい。

この顧客が、もし「詐欺師」であったのなら、その後の展開は180度違ったものになったであろう。
いや、今や、カウンターには、「チケットを忘れた」と言う詐欺師達が殺到しているかもしれないと、想像を多岐にわたり、膨らませることができる貴重な本である。

「真実の瞬間」が「勘違いの瞬間」になる瞬間であるところに思考をめぐらせるのも面白い。

現場の声ももちろん大切ではあるが、それは、反面、”近視眼的”であることも忘れてはならない。事件はいつも現場で起きているとは限らないのである。
現場の勝手な判断が、顧客間に不公平感を生み、社長室へクレームと言うことも、良くあることである。そのための対策会議もしばしばである。そう、事件は会議室でも起きているのである。
などなど、いろいろ、行間を楽しめる一品である

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「バイ・アンド・ホールド戦略は悪い冗談だ」と言い切る著者。さすがだ。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 現在のマーケット状況を見るまでも無く、買ったものをそのまま持ち続けるのは、塩漬けの理由にもならない。長期戦略もここまで来ると鳴りをひそめる。そんな時が逆にチャンスなのに、鳴り物はならない。勇気も自信も信頼も持てないから行動などできない。

 9時から5時のあいだ取り合えず拘束されていれば給料が出るのと、利益が出るかどうか分からないトレードをするのとでは、並みの人間の選択は明らかだ。勇気も自信も信頼も持てないからトレードなどできない。

 著者は言う「疑いと迷いがトレーディングプランを台無しにする」と。
「人間的な感情と毎日戦っていなければならない」と。自分との闘いに勝てるなどめったにありえない。こうして損失をこうむっていく。あるいはチャンスを逃していく。

 さらに深堀し「コイン投げやサイコロ投げと同じようには(トレードの勝ち負けは)ランダムにならない」それは「サイコロやコインには感情がない」からだと実に鋭い指摘をしているのには恐れ入った。

 さらに驚いたのは、勝率30%と70%の手法があったとすると、生き残るプロは30%の勝率の手法を選ぶと紹介しているところだ。そのほうが「本質的にリスク管理をしやすいと分かっている」からだという。
「常識は普通、間違っている」という著者らしい解説だ。

 著者自身も感情に翻弄されるのを防ぎながら幾度となくなく損きりしている様子は、4ヶ月に渡るトレード記録を章立てにして、そのときの思考プロセス、戦略決定プロセスを詳述しているところからもうかがい知ることができる。これは貴重な追体験ができる。まるでトレーナーが横にいて間違いやすいポイントを実践的にコーチしてくれている錯覚におちいるほどだ。

 初心者にはもちろん、あなたがもし、コカコーラやIBMの大株主でないのなら必読の書となること間違いなしである。

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ひと時のランデブー

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「目を閉じて、何も見えず」、って”当たり前やナイカイ!”と突っ込みを入れていた漫才師が、そういえば昔、いました。

この当たり前のことを、普段、忘れがちです。
多くの情報が五感を通して入ってくる。、五感が悲鳴を上げているのに気づかずにとり続ける。これでは金属疲労的になるのも無理はない。

機能しなくなる前に、意識的にシャットアウト。休息を入れる。整備・点検をする。300のヒヤリのうちに修正しておくことをハインリッヒさんも言っている。

著者は、目を閉じるついでに深呼吸を三回を付け加えている。
たしかに、一つの考え方に凝り固まった神経回路とは別の回路に酸素が供給され、機能していくのがわかる。

例えば、個人にとって10年という時間はとてつもなく膨大な情報量と時間ではあるが、1000年前と990年前の間は、誤差の範囲だ。
まさに、誤差を膨大と感じている滑稽さに気づく。

なるほど心の掃除をすると、物の見方の角度が変わることがよくわかる。角度をかえると、大きなものが小さかったりすることにきづく。
掃除のために目を閉じた後「ほんの数分間、空を見上げてみましょう」と著者はいう。つづけて「空模様は心模様だ」との言葉に心があらわれた。
まさに一瞬の幸せに出会える一冊でした。

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気の利いた一言。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

手紙の時代から電話になった時、字を書けなくなったと、嘆いていたのかもしれない。
今、メールの時代になって、昔に逆戻り、歴史は繰り返す、と思いきや、プライベートメールのやり取りは、感嘆詞疑問形と絵文字。これじゃ落書きと変わらない。
ちょっと前まで「空っぽの洞窟」といわれたインターネットが、今やゴミだらけのアイランド・オブ・ドリーム化したのに似ている。

単なる知り合いがたくさんいて、気に入らなければ着信拒否対応で済ますのは、どこか派遣切りを連想させる。友達未満も正社員未満も可能性は秘めているが、幻想に近いことも確かだ。
なにも新しいことではなく、今も昔も常に「人のわがまま度」は変わらない。
年齢を重ねるにつれ、我慢を覚えるのではなく、感じる力が別のところに向くだけのことかもしれない。
 
 そんな大人のためのワンフレーズ表現術が本書だ。
相手を傷つけず、自分も引け目を感じないワンフレーズ。まさに日本人にぴったりだ。
「粗品ですが」とへりくだるのも、「面白くなくない?」と語尾を上げるのも、発想の原点は同じ穴のなんとやら。

ムジナが育って大人になって、敬語が似合ってきても、相手を思いやる気持ちと傷つきたくない自分という構図は変わらない。ただし、ワンフレーズの質を違えてないと、相手の心に入っていけるコミュニケーションは出来ない。昔風にいうと「殺し文句」のオンパレード、解説付きがありがたい。

必殺フレーズが100個ほど紹介されているが、その90番目にあるとおり、
「知らなきゃ死ぬってほどの話しでもないんだけど」で納得。

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戦略的資本投資配分

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「ETFは空売りができる。だが価格の動きが急転することも多く、読み間違えると大きな痛手を受けることになる」従って「空売り」には手を出さない方が良いと本書にあるが、同じ理由が「買い」にもあてはまるのではないだろうか。
 ところが、戦略的資産配分を解説するのが本書の使命であるがゆえに、そうは書かれていない。
 金融機関は常に商品を売りたがり、個人投資家は常に買いたがる。
”資産運用”という考え方をする限り、この構図は崩れそうにない。そして、戦略さえも持っていない個人にとって本書はとても参考になる。

 著者は「一生、投資の成功を楽しむことを可能にする機関投資家のプロセスが身につく」と言うが、本当だろうか。
 その前に、機関投資家のプロセスは成功しているのだろうか。
 少なくとも、個人投資家のそれよりは組織的であることは間違いない、会社なのだから。
 規律ある投資アプローチ、合理的プロセス、アプローチに従う能力などは、たしかに見習うべきところが多い。

 とくに投資計画書についての解説は(たとえ”資本運用”の立場に立っていても)とても役立つ。
 1、目標・価値の確定
 2、投資期間の設定
 3、資産クラスの設定
 4、受け入れ可能なリスクの確定
 5、投資方法の文面作成
 6、実行計画の策定
目標達成のプロセスは、投資においても変わらないことを再度認識できた。

「人は確実な損失よりもリスクをとることを選ぶ。一方、確実に利益を得られるときはリスクを避けようとする」という行動ファイナンスの原理の解説にも納得。
 ”資産”という観点に立っている限り損はしたくない。
 ところが”資本”という考え方をするとどうであろう。
本書のポートフォリオに対する解説をかんがみながら検討すると、一つの道がたしかに見えてくる。
 「買い」を「空売り」と読み替えると、まさに戦略的資本配分となることがわかった。

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カモがネギをしょっているの見つけようとナベを持って出かけた先で、ネギを見つけた瞬間に人は、気がつくものである。「自分が鴨である」ことに。そして「鴨が鍋を持っている」状態にハッとした時は食事時だったりする。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ひょっとして「鍋」とは「アセット・アロケーション」のことかも知れない。資産配分と言うと聞こえはいいが、「さまざまなプロの餌食になること」と言い換えると、ゾッとする。

 本書は初学者用であるので、プロの実態までは深く切り込んではいない反面、大枠で理解の助けになることが出来る。いわゆる”ザックリ”まず全体をつかめる。
 しかもプロに勝つ方法を、事実を認めるステップから具体的行動までを次のように示してくれている。
・アマチュアは(投資情報、知識、行動において)プロにはかなわない。
・ところでプロは株価水準を妥当にするため、汗水たらして働いている。
 (妥当水準とのギャップにチャンスがある為、必然的にそういう行動になる)
・プロのコストは、アクティブファンド好きの投資家が喜んで負担してくれる。
・アクティブファンドはインデックスに勝てない。
 (本書での検証的事実であるが、そもそも勝っても負けてもプロには手数料が入る)
・そうであれば、インデックスに投資することにより、アマチュアでもプロに勝てる。

 とここまでは、よいのだが、今やインデックスもガタガタであることはご承知の通りだ。とは言うものの、いつまでもそうとは限らないのも投資の醍醐味だ。来るべき時に備えて、著者の言うとおり「資産運用の一環として、株式投資をトータルに考える」ためには非常にわかりやすい教科書であった。もちろん自らがカモにならないためにも。

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「目的も無く」ただ生きることはできるのに、「何も考えずに」ただ座るのは難しい。

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 目的を持って生きることは、なかなか難しい。ただ目の前のことにとらわれて、動き回り、気がつくと同じ場所をうろうろ。目的を持っているようで、結果、持っていないのと同じような行動となっている。
 一方、瞑想するときに座る場合は、何か目的を持って座っては、いけないそうだ。
 これまた、難しい。雑念が当然のように湧き出てくる。普段、なにも考えずに生きていることの反動のように。
 何も考えるなと言われると、考えてしまい、目的を持てとなると、何も考えられなくなってしまう不思議。

 本書の例でいうと「水泳でたとえるなら”水に入ったら思いっきり体に力を入れなさい”と言い聞かせられ」、「溺れている人に”溺れるな”という」ことを続けているうちに、素直な思考回路及び感情そして行動すなわち、もともと持って生まれた水泳能力、そして瞑想力が書き換えられているのではないかと感じる。

 著者はいう「現代人は、目的に向かって努力することが絶対的に正しいという常識を疑ってもみません」、だからこそ「生きること以外に、本当は何もする必要なんてないんだ」という指摘は「世界観を根底からひっくり返してしまいます」と。
 さらに警鐘を鳴らす「一心不乱に梯子を登っているときは充実感はあるでしょう。けれど梯子の先は、ただ空中に突き出しているだけで」、やっとたどり着いた時に、そのことを気づかされる徒労感、つまり「燃え尽き症候群に陥ってしまう」と。これは本当の目的を持っていないのと一緒の状態だ。

 「自分の心の奥の声に耳を傾けて自分の本当の思いを実現しようとすると、不思議なほどトントン拍子にうまくいく」
 何か納得がいっていなかったり、したくないことを無理に目的にした場合は、もちろんいつもの通りの結末だ。

 心の奥の声が聴こえてくる瞑想、決して聴こうとしても聴けない、ただ瞑想することの難しさを知った一冊であった。。

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