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先月(2017年8月)

まるこめさんのレビュー一覧

投稿者:まるこめ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本再婚生活

2008/02/07 14:42

さすがです

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

もともとファンなので当然なのかもしれませんが、文章を読んで小説にもまして「しっくり感」がありました。
選ぶ言葉、リズム感などもそうですし、日常の細々とした出来事、たとえば訪ねた場所がなぜか閉まっているとか、誕生日にもらったレミパンとか、自分との共通項が沢山ありました。エッセイだからこそ、の近い距離感にますます親しみを感じました。

うつ病に関する点については、「さすが小説家」と唸りました。
体の痛みでも、例えば「歯の痛み」「腰の痛み」を経験したことのない人にある程度想像がつくように説明するのは難しい。どんな病気でも同じことは言えるかもしれません。
でも、私自身(かなり軽いほうだと思いますが)「うつ」を経験したことはありますが、これはなったことのない人に説明するのは、痛みを説明するよりもすごく難しいと思います。どうしたら文章でわかってもらえるのか、いろいろと苦戦したことがありますし、当事者の方の文章もかなり読ませていただいたほうではないかと思います。

もちろん、媒体や形式が異なるということもあると思いますけれど、それらを差し引いても、あるいはこの形式だからより伝わるのかもしれないですが、さすがだな、と思いました。
どうしてもうつを説明するには、主観に偏りがちですが、一度客観視した後に、主観に戻ったようなアングルが心地かったです。
心のこと、体のこと、快復の過程。とりまく環境や状況は違うけれど、すごくよくわかりました(という気持ちになりました)。

帯に「すぐれた作家は、その存在そのものが、鏡のように時代を映し出す。山本文緒は、魂のサンプルをひとつ、世の中に提示した。」という梯久美子氏の言葉があります。

たとえば、過去の著名な作家の作品も、同時代に生きてその作品に触れていたら、今と同じような感覚を覚えたのかなと思いました。
きっとこの作品を読んで他人事とは思えない女性はけっこう沢山いるのではないかな、と思います。

軽妙な文体で、さっと読めるのですが、2,3日はうつっぽい気分になってしまいました。それもまたさすが、と思った理由です。

全編を通して闘病の話ですが、これが山本氏の再婚生活なのだと、滲み出るように(勝手に)テーマ性を感じました。

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