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先月(2017年6月)

らいぞうさんのレビュー一覧

投稿者:らいぞう

1 件中 1 件~ 1 件を表示

靴関係の人に向くかどうか…。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本当に本を読み、中身を咀嚼して書かなければ、そもそも書籍のコピーは意味を成さないのではないか。とくに、シューフィッターに、この本を薦めるなどという売り文句は、中身をろくに読んでいない証拠である。
まあ、それでも、買ってしまったみなさん。そう嘆くこともない。確かに、いろいろ足の病気について書いてある。私も参考になったと思うし、悪い本ではないと思った。
しかし、こだわるようだが、靴選びにはどうか。間違って一般の人が手をとってはいけないから、あえて書くが、私は向かないと思う。
著者が冒頭で述べているとおり、医師から医師への本なのだ。
他のサイトなどで、一般向けにも薦めているレビューがあるが、それは文章がわりとくだけた調子で書かれているからであって、この医師の診察を受けたことがある身からいわせていただくと、この本は意図が行き過ぎ、後輩医師へのアンチョコとして書いているようなところまである。患者への共感がみられないのが最大の問題である。
だからこそ、いいたい。
この本の著者は、決して、靴の専門家ではないし、本人も靴選びに詳しいとは言っていない。よーく、読めば、靴に関しては、一般的な印象、感想を述べているに過ぎないことに気づくはずだ。そして、さらにもっとよく読めば、医師でありながら、科学的ではなく、単なるオピニオンをそれらしく述べているに過ぎないことにまで気づく。ドイツ靴のところなどまさにそうだ。自分でしっかり裏づけをとったわけではないのに、ある方向へリードするような書き方をしている。ドイツ靴商売に批判的な私でもこの書き方は良くないと思った。
決して、靴関係の人には薦められない。
著者の靴に関する知見は実のところ以下のようなもののようだ。
「悪い靴が影響を及ぼすことはあるだろう。だけど靴が足にいい影響をもたらすなどとは思わない」
中学生でも思いつきそうなことを個人的印象をもって書いているだけに過ぎないのである。
靴と足の健康を安易に結びつけることに腹を立てていそうな御仁なのだ。
それに加え、本を書くときは、結構、もっともらしく、総花的に仕上げるものだ。著者と編集部が中身をとりつくろうものなのである。だから、ななめ読みだと、シューフィッターに向いていそうに思えてしまうのだ。
繰り返しになるが、靴に関しては、もっともらしく書いてあるが、中身がほとんどないのがよくわかるはずだ。実証的な知見によらずに書こうとすると、こういう表現になるのである。靴選びや、靴を生業にしている人は、この本は参考程度に読むにとどめておいたほうがいい。著者はあなたがたの仕事を積極的に評価していない。それでも読みますか?
そして医師は、病だけを見ずに人間を見て仕事をすべきだし、足のクリニックという本ならば、症例の記述のみに専念すべきなのである。

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