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先月(2017年2月)

あまがっぱさんのレビュー一覧

投稿者:あまがっぱ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

戦後14年目の認識

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「いま学窓にいるあなた方は、戦争のことなど教室で聞く歴史上の一事件にすぎぬように感じるであろう。(中略)
だが、戦争のにがい体験を身にしみて持っているはずの人たちまでが、戦争の惨害はまるで念頭にないかのように、ふたたび戦争への道をひらく動きをしているのは、何といっても、不可解である。
そしてこれらの人たちは、若い世代に学徒出陣や戦争のことは忘れさせようとしており、そのうえに、かつての軍国日本がいかにはなやかであったかの幻想をたたき込もうとさえしている。」

この言葉、今(現代)書かれた言葉だと思う人も多いのではないだろうか。
それが違う。
実は冒頭の文の前にこれがつく。
「あのおそろしい戦争がすんでからまる十四年。」
そう、これは太平洋戦争終結からわずか十四年後。1957年に書かれた言葉なのだ。
最初、私はこの事が信じられなかった。戦争から60年以上経つ現代とまるで同じ状況ではないか。それが、戦争からたった十四年後に言われていた!?
人は50年経っても変わらないのか。或いはそれが人というものなのか。考える。
これは、本書の最初に書かれている「はしがき」である。


この本に載せられている手記は様々な想いを織り込ませている。中には時勢上、記述するだけでかなり危険だった筈の言葉も散見される。しかしあえてその言葉を使った事自体が書き手の意思なのだろう。無茶をする辺り、今も昔も若者は若者なのだ。


もっとも、この本だけで当時の若者の気持ちが分かったつもりになるのは危険だ。
専ら高学歴の人間ばかりが取り上げられている点もあるし、
本書にも書かれているが、この遺書の数々の選定には編者の意図が働いている。
つまり、編者にとって都合の悪い文書は載せられていない。
実際そのことに批判の声もある。
従って、必ずしも当時の若者の心が全て反映されているわけでは無いことを付け加えておく。

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