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ブライアンさんのレビュー一覧

投稿者:ブライアン

23 件中 1 件~ 15 件を表示

これは単なる農業の話ではなく、起業です。

16人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これは単なる農業の話ではなく、起業です。それも既存の常識を劇的に転換した、革命的な出来事を青森の片田舎のリンゴ農家がやったという、とんでもない物語なのです。主人公は木村秋則さん、歯がまったくない、でもいつも笑顔なおじいさんです。


本を読む【Before】
・リンゴなんて変わり映えしない果物で何が奇跡なんだろう?
・農業だから、まぁ将来的には関わることはあっても、
今すぐ必要な話ではないか。

本を読んだ【After】
・これは、すべての働く人たちが読むべき、人生譚だ!
・常識を打破するところに、新しいビジネスが生まれる。
起業家として、勇気づけられた。


まず前提の知識として知っておいてもらいたいことは、リンゴの栽培過程において農薬が不可欠となっている“常識”です。リンゴは18世紀はみかん程度の大きさで、酸っぱかったり固かったり、それほど好まれて食べられていたものではありませんでした。それが明治時代に西洋リンゴが入ってきて品種改良が加えられ、現在のような甘い大きな果実になったということです。そんな甘い大きな果実を害虫が放っておくわけがありませんから、農薬を使わざるを得ない果物として「無農薬のリンゴ」は不可能であるというのがこれまでのリンゴ農家の常識でした。


>木村が経験したことは、すでに100年前の先人たちが
>経験していたことでもあった。はっきり言ってしまえば、
>焼酎やワサビを散布したくらいで対処出来るなら、誰も苦労しない。
>明治20年代から約30年間にわたって、全国の何千人という
>リンゴ農家や農業技術者が木村と同じ問題に直面し、
>同じような工夫を重ねてきた。何十年という苦労の末に、
>ようやく辿り着いた解決方法が農薬だったのだ。


この辺りの試行錯誤に関する取り組みは、起業家と共通するものです。あるアイディアを思いつくと、それは世の中を変える画期的なものだと安易に考えてしまうのはオイラ自身も経験のあることですが、世の中には同じようなことを考えている人は絶対に存在します。それがなぜ出来なかったのか、結局現状はどうしてこうなっているのか、そのような形でゼロベース思考まで到達しなければいけないという示唆に富んでいる内容です。

>肥料というものは、それが化学肥料であれ有機肥料であれ、
>リンゴの木に余分な栄養を与え、害虫を集めるひとつの原因
>となるということだ。肥料を与えれば、確かにリンゴの実は
>簡単に大きくなる。けれど、リンゴの木からすれば、
>安易に栄養が得られるために、地中に深く根を
>張り巡らさなくてもいいということになる。
>運動もロクにしないのに、食べ物ばかり豊富に与えられる
>子どものようなものだ。


リンゴの果実はそのまま人間にも当てはまります。我々は豊かな経済社会を手に入れて果たして幸せになったのか?幸せと胸を張って答えられる人がどれだけいるのでしょうか?ここまでの考えに至るまでに、木村さんは40年間の壮絶な試行錯誤を行なっています。『私はリンゴの葉と、自分の歯を引き替えにしたんです』と語る木村さんの姿に、読者は感動を覚えることでしょう。機会があれば、木村さんのお話を聴きに青森まで行ってみたいものです。

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君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?

15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今、オイラの手にはバングラディシュ製のバッグが握られています。マザーハウスという小さなブランドが作ったジュートでできたオレンジ色のバッグ。柔らかくて軽くて、非常に気に入っています。


マザーハウスは途上国から世界に通用するブランドをつくる。という理念から、バングラディシュ製のカバンを日本にフェアトレードし、現地のビジネス創出や雇用環境改善を働きかけている会社です。そんなマザーハウスを創設した山口絵理子さんの自伝的著作が『裸でも生きる』です。幼少時代から波瀾万丈の学生時代、そしてバングラディシュに単身乗り込んでどのようにビジネスを立ち上げていったのかが描かれています。


最初にマザーハウスを知ったときには、「どーせどっかの雑貨ショップみたいに東南アジアの安い雑貨を大量に買い付けてきてテキトーに売ってんだろ」くらいのイメージでしかありませんでした。それが実際にバングラディシュで工場を探して、自らデザインをして、品質までしっかりと保証するといったバッグ1つに対して並々ならぬ企業努力を行なっていることが分かり、一気にファンになりました。


実際にマザーハウスのバッグはそれほど安くありません。でも品質もデザインも素材もその辺に溢れているバッグとは根本的に異なり、オイラのような個性を重視するタイプの人間にとっては非常に魅力的かつリーズナブルに感じるような商品です。実際に仕事で使っているビジネスバッグも、「さわやかだね」とか「使いやすそう」とかよく言われます。


そう、それこそがビジネスを継続して成立させる努力として品質やデザイン、機能性に至るまで徹底的にこだわり抜いた結果なのでしょう。今や直営3店舗、全国の百貨店やセレクトショップにまで展開するようなブランドに成長しています。そしてこれらの売上げは再びバングラディシュに還流され、現地の雇用拡大やビジネス創出、さらには国際展開まで支援するような流れに繋がっています。


社会起業がボランティアと違うところは、慈善事業だから品質がイマイチでも、、といった甘えが一切ないところです。ビジネスはビジネスとして品質が担保されて当然であり、継続的にキャッシュフローが回っていく仕組みこそが不確定要素を排除して安定的に社会発展に貢献し続けることができます。


「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」最低限の衣食住が保障されている日本社会において、この問いにキチンと答えられる人は何人いるのでしょうか?他人にどう見られ評価されようが、たとえ裸になってでも自分が信じた道を歩く、山口絵理子さんの姿はこれから益々輝きを増していくに違いありません。

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キングダムに感じた、日本人の死生観

16人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

友人からの推奨もあり、キングダムを読みました。現在12巻まで出ているのですが、予断を許さない展開でとても面白く、一気に読んでしまいました。


キングダムは春秋戦国時代の中国が舞台で、秦を建国する若き始皇帝・政と下僕から成り上がって大将軍を目指す信という2人の少年の物語です。混迷の時代に数多くの傑物が登場するのは古今東西共通することでしょう。実際、この物語のなかにも魅力的な武将やキャラクターが多数登場してきます。個人的に気に入ったのが、魏国を攻めたときの大将軍・ひょう公です。知略よりも感性で動く、私と似たようなキャラクターで圧倒的な武力を持っています。


このマンガを読んで気づいたことは、中国では大量虐殺が非常に多いということです。敵方の捕虜は当然、家族は女子ども問わず、領民に至るまで殺してしまうケースがほとんどです。長平の戦いなどでは40万人を虐殺するなど、日本人から見たら信じられないような残酷なやり方で侵略を繰り返している様が分かります。実際、これは中国に限った話ではなくて、西洋でも十字軍などはかなりひどいことをしたようですし、近年でもアフガニスタンやイスラエルとパレスチナでのやり方を見るにつけ、大陸における戦いというのは多くの犠牲を生む場合が多いです。


日本は島国で、地震や台風など厳しい自然環境から力を合わせて身を守る必要がありました。自然に対する畏敬の想いが強いせいか、アニミズムに近い神道が発達して、多様性を受け入れる下地が出来上がったのだと考えられます。だから、北方カムチャッカからやってきた先住の縄文人を、大陸から出雲地方に上陸した弥生人は攻撃しましたが、虐殺まではせずにやがてその血は混じり合っていったと言われています。あるいは関ヶ原で負けた島津、毛利方の薩長が明治維新で倒幕した時も、賊軍を討伐することはしてもその領民まで手をかけることはしませんでした。


日本の将棋は、駒を取っても自軍の駒として復活させることができます。中国であれば、捕虜にまで食料などを分け与えることはないと言って殺してしまうところを、日本人は土地を開墾し、ともに生きていく仲間として迎え入れます。それは中国が野蛮とか日本が優しいとかいう話ではなくて、大陸という直接的に隣国からの脅威に晒されていた過酷な環境と、島国という限られた土地の中で生きていく共同体という、社会を形成する土台の違いでしょう。


中国の過酷な群雄割拠の時代を迫力満点で描く、キングダムの今後の展開が楽しみです。

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紙の本今日もていねいに。

2009/03/30 20:12

「明日が待ち遠しい」と思って眠れるように

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「IDEA HACKS!」の小山龍介さんにご紹介いただいた本で、毎日をやさしい気持ちで朗らかに過ごすヒントがたっぷり詰まっている本です。


忙しく毎日が追い立てられるように過ぎていく現代人にとって、「明日が待ち遠しい」と思って眠れることがどれだけあるのでしょうか?もしかしたら、「明日も仕事か。。」とか「疲れたー」というようなイメージで眠ってしまっていることがほとんどなのではないでしょうか。子どもの頃は毎日が新鮮で、明日はどんなことをしようとか、いろいろワクワクするような気持ちを抑えながら眠りについた記憶があります。そんな好奇心がいつの間にか惰性に代わり、毎日をていねいに過ごすことが難しくなってきました。


今日もていねいに過ごす方法とは、毎日を「自分プロジェクト」にすることです。昨日よりも美味しいコーヒーを淹れるとか、自分の住んでいる街の“香り”で地図をつくってみるとか、ささやかながらも日々の暮らしを楽しんでいる実感がある生活にすることです。そしてそんな個に立脚した感覚を周囲の人々のために発揮していくことによって、毎日は驚くほどに鮮やかになっていくのです。


不景気だ、少子高齢化だと、先行きの見えない時代だからこそ、1人1人が毎日をていねいに暮らしていく必要があると思います。今日もていねいに。

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書評は書くものではない、読んでもらうものである

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『文章は書くものではない、読んでもらうものである』
この本の主旨を一言で示せば、この言葉に尽きます。


広告コピーという商業文章は、新しく創造するというよりは、そこにあるものを見つける作業です。ウケ狙いの奇抜な表現よりも、気づきをそっと提供するようなコピーこそが名作と言われる広告として語り継がれていくのです。


“上手い文章”はちょっとテクニックを身につければ誰でも書けます。ただし、それが他の人に読んでもらえるかどうかは別の話です。文章をコミュニケーションの一手法として定義するのであれば、読んでもらえる文章こそが良い文章ということになります。


そんな著者が主宰しているコピーライター塾の1人の生徒の成長が“伝える言葉”を如実に示しています。

◆第一回原稿
(二分法による比較=差異を際立たせる)
カフェオレとカフェラテは同じようだけど違います。
  どちらも同じミルク入りコーヒーですが使っているコーヒーが違います。
  カフェオレは普通のコーヒーですが、ラテにはエスプレッソを使います。
  エスプレッソはコクがあり、旨味がつまっています。
  なので、コーヒー飲料としては、カフェラテの方が上です。

◇添削
(無駄な表現を省く)
カフェオレとカフェラテは/どちらも同じミルク入りコーヒーですが
  使っているコーヒーが違います。

(不似合いな表現)
缶でも瓶でもないのに、「つまっている」という表現?
違いはコーヒーだけで、ミルクに違いはないのか?
「上」とはなんだ?どのような視点での上下関係だ?



◆第二回原稿
(新たな視点を加える)
カフェオレとカフェラテに使うコーヒーとミルクの温度は、
  どちらも92度と66度で、同じです。
  しかし、コーヒーを3倍多く使うカフェオレの方が、
  カフェラテよりも温かくなります。
  よって、寒い冬に飲むのなら、カフェオレです。

◇添削
(表現への気づき)
「よって」はよくない、「ですから」だろう。
実態から「熱く」と書きたいところ、「温かく」と書いた気づきが素晴らしい!
  「寒い冬に飲むなら」という身近なシーンの表現に繋がっている。



◆第三回原稿
(広告コピーに仕上げる)
冬にほしいものは
温もりと優しさだと思う。

コーヒーが、もっと温かく優しくなれないか。
スターバックスは考えました。
その答えは新しいカフェオレ。

92度の熱いコーヒーに66度のふわふわなミルクを贅沢に加えて、
この冬、いちばん温かくて優しいコーヒーができました。

スターバックスコーヒージャパン

◇論評
(整理力)
最終的にはカフェラテのことはばっさりと切り捨て、
  温かさと優しさという表現を実際の商品イメージに合わせて
  上手く使っている。
  特に、「66度のふわふわなミルクを贅沢に」の表現は秀逸。



文章の無駄な部分を削りながら、もっとも伝えるべきポイントを明らかにして、感性に訴える表現によって命を吹き込んでいく。そんな文章を磨き上げていく過程を楽しみながら、「読ませる文章」としての実例の名作コピーがずらりと並んでいる内容には、とても知的好奇心を刺激されることでしょう。広告コピーのみならず、文章で表現するすべての人へ、「伝わる言葉」とは何かを考えるきっかけとなる良書です。

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人を好きになることが最強のエンターテイメントだ。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

いつからだろう、波風を立てずに過ごすことを覚えたのは。
いつからだろう、本気で泣いたり笑ったりしなくなったのは。
いつからだろう、このままでよいのか?という自問自答をしなくなったのは。

テレビからインターネットへと、仮想的に物事を知ったような感覚になることが増え、結果、現実社会ではなんとなく冷めて物事を見てしまいがちになっていることを自覚しています。こんなとんでもないことがあった!なんてことへの対処法も、ググれば見知らない誰かの経験談がアーカイブされていますし、芸能人の話題などがごく近しい人という感覚で日常会話に登場することもしばしばあったりしますね。


この本は「読み物」としてページをめくるだけならば、まったく価値はないでしょう。1ページにはただシンプルな言葉が並ぶのみで、読み流すならばものの 10分で読了してしまいます。ただ1つ1つの言葉が深く、重いのでそれを自分の内部に受け止め能動的に思考することは大きな価値を生むことに繋がります。そんな言葉の一例と私自身の受け止め方を紹介します。


『人を好きになることが最強のエンターテイメントだ。』

その昔、家庭教師をやっていたときに生徒の親から「子どもがゲームばっかりやって…」という相談を受けたりしました。私自身、ゲームは好きですし否定するつもりはないのですが、思春期の時間の使い方を親が心配するのも理解できます。そして「恋愛すれば、ゲームなんてやるヒマなくなりますよ」とそのときに答えたことを覚えています。

それこそ自分が思春期に経験したことを実感を持った言葉であり、いろいろ伝聞で見知った言葉を並べるよりも心配する親に対して説得力を持った言葉として映ったことでしょう。生徒の親自身の思春期を振り返るきっかけとしてその言葉を受け取ってもらい、子どもをもっと信頼してコミュニケーションを図っていこうと考えてくれるようになりました。

もちろんそのときはそこまで意識していたわけではありませんが、相手に能動的に考えてもらう言葉というのは受け売りで言ってはいけないという感覚は得られました。


年を取るに従って経験と知識が増えてきますが、それを上回るような伝聞情報がメディアやWebから手に入ります。すると実感を伴った言葉というのがどうしても少なくなっていき、あるとき話している自分とは別の人格が「こいつ何言ってんの?」という感覚で俯瞰している状況が違和感として出てきたりします。それを放置するのか、向き合うのか、速読やライフハックといった昨今の風潮とは違うジャンルの「思考のきっかけ」を得る本として、是非時間があるときに読んでもらいたい本です。

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紙の本最後のプルチネッラ

2008/10/27 00:38

それは、単なる道化ではない。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「こちら側」と「あちら側」という二分法は、インターネット業界でも端末側とWeb側という形で使われています。元はといえば、現世と天界という宗教的な二分法に端を発した考え方ですが、善と悪であったり美と醜であったり、要素を相対化することで理解する二分法は人間にとっては馴染みやすい考え方だったようです。


友人の編集者が担当していた本であり、お付き合いベースで購読したのですが読んでみて驚きました。オイラが少し前に探求した『世界の成り立ちから日本の現状を把握する』というテーマを総括するような内容だったからです。物語は2人の少年を中心に進んでいきます。そして"現世"での進行と"道化"での転生が絡み合い、それぞれの二分法によってプルチネッラという存在がどのようなものかが明らかになっていきます。


日本で言えば歌舞伎がこのプルチネッラに該当するのかな、と思います。日本とイタリアというまったく地理的に離れた場所で同じような芸能が現れたというのは驚くべき奇跡のような偶然です。プルチネッラは仮面をかぶり、歌舞伎役者は隈取を行なってその役を演じることになるわけですが、その異形な道化が大衆に支持される理由は、権威に対してそのシニカルな内容からやんわりと抗議することができたということでしょう。


それにしてもこの作者のスゴいところは、それぞれの道化の小話にもまったく手を抜いていない!恐らく個々のストーリーで小説が1つ完成してしまうのではないかと思えるほどに魅惑的な脚本によって、プルチネッラのメッセージが届けられます。それが本当にナポリで演じられた内容なのか、小島てるみさんのオリジナルなのかはオイラには分かりませんが、いずれにしても日本語でこのプルチネッラの魅力を余すことなく描写できる創造力には感服しました。


この作者のもう1つのデビュー作品、『ヘルマフロディテの体温』にも俄然興味がわいてきました。いやはや、とんでもない才能を見出してくれたもんですよ。

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あなたにとっての成功とは何ですか?

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私も現在進行形で起業のまっただ中にいますが、「どうして起業するのか?」と聞かれれば、「幸せになるため」と答えます。そんな私の想い描く幸せとは、周囲の人々があってこその幸せです。ところが起業家に陥りがちな“罠”というのは、孤独になってしまうことです。いや、起業家だけではありません。普通に働いている人たちも「家族のために働いている」はずが、いつの間にか家庭がなおざりになって気づいたらパートナーや子どもとの距離ができていたケースは、枚挙にいとまがありません。


そして成功へのプロセスという“陽”の裏側では、確実に“陰”の要素が育っています。仕事でストレスを抱える人の家庭にはやはり何らかのストレスがかかり、それが結果として子どもの病気であったり浮気に繋がっていくということです。まだ事業がヨチヨチ歩きの頃は、2人助け合って支えていた夫婦も、事業が拡大してくると関係が悪化してくるというのは多くの経営者に共通するケースなのです。そしてそんな2人の関係を修復するために、子どもは役割を演じようとします。ある子は必要以上にいい子になり、またある子は悪い子になり、バランスを取ろうとするのです。


私個人としては明らかに「起業家タイプ」で、同じ事業を3年もやれば飽きてしまう性格なので、それまでにある程度システム化を図る必要があります。そこで今考えるべきなのは、安定したキャッシュフローを生むビジネスモデルづくりと理念です。クレドであったりクッシュボールであったり、様々な具体策が出てくるので実践的に応用できることでしょう。


あなたにとっての成功とは何ですか?私は、カッコいいオトナになりたいです。

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21世紀の最高にカッコイイ人たち

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

チェンジメーカー=世の中を変えることを選択した人々の静かな情熱が伝わるインタビュー本です。18人の社会起業家たちのポートレートはとても清々しい雰囲気で、それでいて強い意志を感じさせる眼差しはやはり非常に魅力的に映ります。


社会起業家に求められる資質として、

・右脳と左脳の両方が豊かであること
・何らかの社会の矛盾を解消したいという情熱があること
・変革を実現する可能性のあるまったく新しいアイデアを持っていること
・理想的なアイデアを現実にする上で具体的な戦略を持っている
・予期せぬ障害が起きたときでも、即座に頭を切り替えてゴールに向かう柔軟性

のすべてが備わっている必要があります。


さらに社会起業家の父、ドレイトンによれば、「社会起業家というのは、ただの夢想家ではなくて夢を持った行動家なんですね。彼らに欠かせない大切な資質は持続力です。社会の構造を変えるという遠大な作業は2,3年ではとてもかないません。数十年、いやそれ以上かかるかもしれない。あきらめず、へこたれず、短期的な達成感がなくても情熱を持続する力がいる。そして、最後にもうひとつ、最も重要な資質は誠実さです。私はフェローを面接するときにその人とふたりで険しい崖っぷちに立っている自分を想像してみます。そして心の声にじっと聞いてみる。果たして彼あるいは彼女に、私の心身をすべて委ねられるほどの誠実さがあるだろうか、とね」とあります。


個人的に非常に感銘を受けたのが、プロジェクト・インパクトの新興国向け医療ビジネスと、シーズ・オブ・ピースの敵対民族の子どもの合同キャンプです。貧困や人種差別、そして民族対立などは複雑な政治的要因が絡み、NPOといえどもなかなかカンタンに参入することができません。そこへアイデアを以て問題解決への礎を築く行動は率直に賞賛すべき偉業と呼べるでしょう。


これまでの日本では、経済的側面のみの社会活動が主流でした。日本の海外援助も企業の社会貢献も、とにかく金は出す、寄付はするけれどもあとはボランティアが勝手にやってくれ、というようなスタイルで、積極的にコミットするカンジではありません。そんな日本でも駒崎弘樹や山口絵理子のようなロールモデルがどんどん生まれています。アメリカ民主党大統領候補のオバマ氏もスラム街のNPOから社会派弁護士となりました。こんなにも優秀な人々が自分たちの住む世の中をより良くしようと考えている、それだけでもワクワクしませんか。


もうすぐ、社会起業は当たり前になる。日本の、世界の未来は大丈夫です。

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だれかに話したくなる、シンプルな本

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

あなたにとって、仕事とは何ですか?生活の糧を得る手段としてとりあえず会社に勤めている…そんな人生であるならば、悲しすぎますよね。社会人にとって人生の時間の大部分を過ごす仕事の仕方は、会社のベクトルによって大きく変わります。願わくばお客様もお金も、優秀な人材もチャンスも、みんな向こうの方からやってきてくれる「内向き」の矢印の会社で働きたい、というのがこの本の趣旨です。


20世紀型の企業は、前月よりも、昨年よりも売上げや利益を伸ばしていくことが至上命題とされてきました。日本経済が拡大をしていた時代には、経済規模を拡大して自らの企業としての影響力を強くしていくことこそが成功であると叫ばれていました。その結果、日本社会はバブル経済とその反動の不況を経験し、企業が潰れたり多くの人が職を失ったり、ずいぶんと苦しんだものです。


多くの社会人に話を聞くと、「仕事をしていて嬉しいときは、誰かに喜んでもらったとき」と言います。自分自身が誰かの役に立っているという自己重要感こそが働く動機に直結しており、そんな仕事ができる企業に対してお客様はお金を支払います。「あの会社がなくなったらイヤだなぁ」と思われる企業こそが、“社会モテ”する企業として21世紀に必要とされる企業です。


多くの人に自社の製品やサービスを使ってもらおうと、量的に拡大していくことももちろん戦略の1つです。開発からマーケティングのプロセスを効率化するといった努力によって、低コストで他社製品と代替可能なモデルをつくっていくと、最終的には価格競争のような競合に巻き込まれてしまいます。


自社ブランドを確立してお客様をファンにするような会社、お客様が誰かに話したくなる小さな会社がたくさんできるのがこれからの世の中でしょう。会社で働く人々はもちろんどこかの会社のお客様でもあり、なるべくならば生き生きと働いている人とお付き合いしたいというのは人間として当然の欲求ですね。


会社のビジョン「将来像」、ミッション「使命」、バリュー「価値」、レゾンデートル「存在理由」…あなたの会社の方向性はどちらですか?そしてそこで働くあなたの矢印はどこに向いていますか?カッコいい大人になるために世の中に貢献するような仕事をしよう、そんな著者の想いが伝わってくる良書です。


はじめに あなたの会社の矢印は、どちらですか?
「会社の矢印」と「私たち」に関係

第1章 だれかに話したくなる小さな会社
・お客様の方から探してきてくれる会社
・大好きなお客様に囲まれている会社
・高くても、喜んで支払ってもらえる会社
・拡大しない勇気を持つ会社
・「生き方」と「働き方」が一致している会社
・成功を分かち合える仲間がいる会社
・事業自体が社会貢献的な会社

第2章 会社にまつわる見えない矢印
・ミュージシャンのビジネスモデル
・会社自体が価値を持つ時代
・時代が変わっているのだから、私たちも…
・小さな会社のブランド戦略
・ブランドと呼べる会社の矢印
・ブランドを持たない会社の矢印
・部分戦略ではなく、全体戦略としてのブランド戦略
・小さな会社が抱える大きな問題

第3章 「社会モテ」するブランド戦略
・専門家宣言をしよう
 -カテゴリーをつくることが「ブランド」への近道
 -カテゴリーの見つけ方
 -ポジショニング戦略
 -砂時計の法則
 -リポジショニング戦略
 -専門家宣言は、会社のカリスマ性につながる
・ブランド化は、会社の「わかりやすい化」
 -世界でたった一人へのメッセージ
 -いいネーミングがあれば、キャッチコピーはいらない
 -大きな会社と小さな会社のコーポレート・メッセージの違い
 -ロゴのアイデア
 -小さなブランド会社の印刷物
・スタッフ・ブランディング
 -コントロールからチームビルディングへ
 -小さな会社に合ったクレドづくり
 -クレドの使い方、まわし方
 -繰り返すこと=社長の仕事
 -スタッフの心の栄養
 -目配り、気配り、心配りができる人
 -インターナル・ブランディング
・価格を下げるのではなく、価値を上げる
 -コーヒー1杯800円のお店を開こう
 -利益を上げることから逃げない
 -価格はコストの積み重ねではない
 -「お金のこと」をスタッフに意識づける
・関わるすべての人をファンにする
 -「喜んでもらうこと」が商品
 -お客様を先に好きになる
 -1回の売り上げではなく、一生での売り上げ
 -いちばん簡単なファンづくり
・社会モテする会社になろう
 -事業自体が社会貢献的であること
 -ハムエッグで考える「社会貢献」
 -小さな会社の社長はロールモデル
・100年続くようなビジネスシステムをつくろう
 -経営の三輪車
 -木こりの仕事
 -名前のついたオバケは怖くない

おわりに 「ビジョンを持とう」の本当の意味
 無邪気な動機

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ニュージーランドに金持ち父さんがいた

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

フィナンシャルフリー=不動産家賃収入によって不労所得での生活を行なうことができるようになる具体的方法を描いた本です。


舞台はニュージーランド、日本人投資家優遇施策によってニュージランドでの銀行ローンは格安の金利で借りることができます。一方で不動産物件は実需要に基づいた形で上昇を続けており、為替差益と併せて日本人にとっては有利に不動産投資を行なうことが可能です。


そこで筆者が提案するのが、銀行ローンによる不動産購入レバレッジと資産価値上昇によるリファイナンスでの短期間での資産形成です。金持ち父さんが提案する不動産所得の具体的方法論として、このニュージーランド不動産投資法に出会えるかどうかは、それこそ人生を変えるインパクトがあることでしょう。なぜなら、フィナンシャルフリーになって初めて人生が始まるわけですから。


社畜と呼ばれる日本人ビジネスマンこそが投資すべきである、そんなコペルニクス的転回を与えてくれる良書です。



世界に存在するのは「リッチ」と「プーア」だけ

1.あなたのお金のオーナーはあなた自身
 ―投資に対する発想を変える
2.お金の流れを変えるということ
3.ニュージーランドとその不動産の魅力
4.私自身とニュージーランド
5.実践・フィナンシャルフリーへの道
6.フィナンシャルフリーになるということは

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16歳も、16歳だった人も。

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

16歳-主に中高生向けに書かれた本です。その執筆者が豪華!ドラゴン桜で実際に講師として出したい人たちを選んだということで、東大に入った生徒たちが“東大入学後”にどのようなことを学んでいくのかという視点で、16歳の時点での進路相談の材料とするために書かれた本です。


子どもの頃によく考えた疑問としては、二次方程式やら微分積分やら数学の小難しい理屈を学んで何の役に立つのか、ということでしょう。それが現在社会の職場においては重要となっているロジカルシンキングやクリエイティブな発想の訓練であるというのは後々分かってくるようなことです。アイディアをブレストしていく過程なんかはまさに因数分解ですし、微分積分のように前提条件を変えることによってデータの質が変わるといったことは普段生活する上での知恵にも繋がります。


オイラも30歳を迎えて、あれほどアレルギーを持っていた歴史や政治経済に対して関心を持つようになりました。自分自身のことしか考えていなかった頃に比べて、周りを見る余裕が出てきたのでしょうか。そして、国家や社会の成り立ちについて深く洞察するべきタイミングに来ているのかもしれません。


日教組がどうだとかニュースで騒がれている昨今ですが、子どもの教育に対して最終的な責任は親が持つべきだと考えます。そのためには親自身が正しい情報を子どもに与える必要があるわけで、メディアや有識者といった人々の言葉を鵜呑みにしないリテラシーが求められます。


まずは16歳に戻った気分でオトナが読むべき教科書です。

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著者に敬意を持つことが最高の読書法

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

速読法やフォトリーディングなど、本を早く読む方法は数多ありますが、そのインプットを的確にアウトプットに繋げるところまでフォローした本は残念ながらありませんでした。「スピード読書術」はフォトリーディングをはじめとした速読法の類いというよりも、読書に対する心がけといった部分から、なるべく“身に付く”読書をする方法について書かれた本です。


01 本をツール化する習慣を身につける
02 情報感度が10倍高まるスピード読書術
03 読みたい本がすぐに見つかる選書術
04 対話力を高めるコミュニケーション読書術
05 論理的思考力が身につくロジカル読書術
06 発想が豊かに広がるアイデア読書術
07 どんどん自分を表現できるアウトプット読書術


本というのは目的に応じて読み方を変えて然るべきであり、恐らく購入に至る理由というのも何かしらの知識やメリットを得たいからこそ、読むという行動へのモチベーションが生まれます。


今はWebや様々なメディアを通じて数多くの情報が入ってくる時代ですが、そんな環境でどうして本を読むのかといえば、一言でいえば本が「濃いエッセンス」であるからでしょう。著者が自分の人生を通じて感じたこと、教訓などを全身全霊で文字にして表現したものが編集され、出版に至るワケですから、この書評のような個人が勝手な所感をまき散らしている情報とはレベルが違うのです。


そう、著者に対して敬意を持ちながら読むことこそが最も読書を“効果的”に行なう方法です。そんな「スピード読書術」は題名とは違い、著者の本に対する愛情が感じられる良書です。

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ラッキー☆ガールに出会えた

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今年は北京オリンピックの年であり、同時期に北京パラリンピックも開催されました。佐藤真海選手は女子走り幅跳びの日本代表として、アテネに続いて出場しました。パラリンピックはどうしてもオリンピックに比べて注目度が落ちてしまいますが、実際我々がオリンピックを観戦する動機としては感動を期待する部分が大きいですね。その意味で言うと、むしろパラリンピックの方が選手のドラマを等身大で感じられる大会なのではないかな、と思いますね。


佐藤選手は20歳のときに右足首に悪性腫瘍ができたため、厳しい抗がん治療の末に右足の膝から下を切断という、妙齢の女性にとっては死の宣告にも等しい身体的ハンディを背負いました。その後、大好きだったスポーツを続けたいという熱い想いから再び陸上競技を始め、アテネパラリンピック出場、そして北京へという彼女の自叙伝として北京パラリンピック直前に発売されたのが本書です。


アメリカには、アファーマティブアクション=積極的差別是正という、マイノリティを優遇する措置が存在します。黒人や女性などに対して事前に枠を設けることによって、例えば大学に入学しやすくしたり公務員の職に就きやすくするといった逆差別とも言われる機会の平等を演出する仕組みがあるのです。


恐らく、佐藤選手は足を切断しなければ国際大会に出場するようなアスリートに選ばれることはなかったでしょうし、もしかしたらサントリーにも入社できなかったかもしれません。身体的なハンディキャップを背負ったからこそ、彼女の前に扉が開かれたと考えることもできます。しかしそれが何なのでしょう?自らの運命に向き合い、目標を持って努力する彼女の姿をそんな陳腐な理屈で片付けることに何の意味もないのです。


佐藤選手は自らを“ラッキーガール”と呼びます。様々な人々に助けられ、機会をもらって素晴らしい競技人生を歩んでいる幸福なアスリートであることを自覚し、周囲の期待に応えるために努力をしています。そして自らの役割を障害者スポーツへの理解と普及促進と決め、Blogやこのような本の執筆を通じて積極的に情報公開を行なっています。


誤解を招く表現になるかもしれませんが、五体満足で毎日食べる食料が保障され、キチンと屋根のある場所で寝られるという環境は世界でも20%程度の人々しか享受できません。日本では当たり前となっている生活環境は、ある国の人々にとっては天国にも思える場所です。格差社会だ不景気だと思考停止をして現状に不満を持つことは、とんでもない特権階級のなかの不公平感でしかないのです。


あなたがこうしてインターネットを通じてこの書評を読んでいることは、ほとんど奇跡に近いです。識字率が100%でインターネットのインフラも整備されている日本において、情報に触れる機会は誰もが平等に持っているのです。この国に生まれたあなたはホントにラッキーです。「神様はその人に乗り越えられない試練は与えない」、佐藤選手の言葉をもっと多くの人に知ってもらいたいですね。

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紙の本傷つきやすくなった世界で

2008/10/27 00:36

言葉のシールはあなたのすべてを表すものではない

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石田衣良さんがR25に連載しているコラムをまとめた新書で、1つ1つのコラムが短いので電車に乗っている間など細切れ時間に読むのに最適です。


内容としては2006~2008年の時事的な話題から石田さんが注視する雇用や格差の問題、そこから派生する人間社会の在り方を描いています。といっても上から目線というよりは働き詰めなR25世代を心配する良き兄貴分みたいな論調で、ときには客観的にR25世代が置かれている立場を俯瞰するような、ときには自身の経験を織り込みながら、読んでいるうちに励まされているような気分になる本です。


個人的に参考になったのが、「究極の難問、先輩後輩」のコラムです。一般的には地位も権力もある先輩寄りになってしまいがちなところを、敢えて後輩の味方をしよう、とR25世代に呼びかける内容で、それこそが“情けは人の為ならず”いずれ自分自身が歩いていく道を造っていくと説いています。


傷つきやすくなった世界は、「格差」や「勝ち組負け組」といった昔はなかった言葉の出現によって、我々の潜在意識にあった劣等感や自意識が顕在化したものと言えます。でもそんな言葉のシールはあなたのすべてを表すものではない、そんな著者の励ましが背中を押してくれる好著です。

I
心まで格差をつけないで
「でも」の年
世界を切り取ろう
迷う力のすばらしさ
ラブ・キャンペーン
「いやらしい」を表現しよう
植物化する男たち
青いランドセル

II
新しい人よ、きたれ
究極の難問、先輩後輩
残業大国ニッポン
残業禁止法、制定
ユニクロの勇気
社長、それはないよ
大転職時代をひかえて
今目の前にある貧困
心のタフネス

III
怒りのネンキン
産む機械、はたらく機械
選挙にGO!
ミステリー辞任、KY辞任
猛暑の星
M氏の過失
靖国参拝に未来はあるか
ケンポー・パッシング
子どもマーケットの奴隷たち

IV
エッセイって、なに
カメラマンデビューの日
日本代表は日本人
牛丼マイウェイ
ハイテク買い物天国、ニッポン
熱狂の日の子どもたち
大人になったら音楽を聞こう
ハイヤーの趣味人

V
ようこそ先輩
大人の真剣な遊び、下北サンデーズ
インタビュワーを、インタビューする
地方発の文学賞
女子アナ的世界
作家と遊ぼう 推協60周年イベント
10年に一度の、作家祭り
今年は「できません」
新しい街、新しい生活
ネットを遠く離れて

VI
絶対おかしい
今年を代表する1字
てのひら返しのアップ&ダウン
知らなくていいこと
ハートをつなごう
いじめられているきみへ
傷つきやすくなった世界で

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