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岩澤ちこりさんのレビュー一覧

投稿者:岩澤ちこり

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本陰日向に咲く

2008/11/12 04:23

読めば劇団ひとりが好きになる

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この作品は世間でとても知名度が高いですし、話題性もありました。
「お笑い芸人の書いた小説、しかも意外におもしろい」というのが一般的に知られたイメージでしょうか。
著者の劇団ひとりさんはなんとなく知的なイメージもありますし、個人的にはとても好きな芸人なのですが、
「タレント本だろ?」なんて思いも心のどこかにあって今まで敬遠していたんです。

だけど。

ひとりさん、申し訳ありませんでした!!!
「陰日向に咲く」とても素晴らしい作品でした!!!

声を大きくして言いたい気持ちです。
正直ここまで計算された作品だとは思っていませんでした。

失礼ながら書かせてもらうと、文章そのものがすごく上手いというわけではないんです。
それでも、言葉のセンスやストーリー全体の骨組み、キャラクターの魅力などで読ませる力のある作品です。
簡素なセンテンスの中に、はっとする様な表現を見つけることができる瞬間が何度もありました。
声に出して読みたい言葉が多く登場します。
本を読むことが苦手な人にも抵抗なく読み進められる作品ではないでしょうか。

この作品のもう一つの魅力は、作品の向こう側に垣間見える著者の人柄のあたたかさ。
これは著者の顔が見える作品ならではの魅力です。
TVからも時折感じられる著者の心のしっとりした部分が作品に色濃く表れている気がしました。

5つの短編から成る、ひとりの、それぞれの人生の物語。
たとえ日向に咲くことはなくとも、力強く、真っ直ぐに生きる人々の物語です。


この本を読めば、みんな劇団ひとりが好きになります。

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紙の本長崎乱楽坂

2008/11/27 02:03

とてもにおいの強い作品

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

舞台は長崎。
新興やくざの一家で暮すことになった幼い兄弟、駿と悠太を取り巻く一家没落の物語。

この「長崎乱楽坂」はとてもにおいの強い作品だ。
男の汗や女の化粧、酒や食卓に並ぶ贅沢な食べ物のにおい、
また時にはシンナーのにおいであったり、サイダーの甘いにおいもする。
読者は兄弟の目を通して、そのむせ返る様な濃いにおいを嗅ぎ続けることで、
作品の世界を自ら体験したかの如く感じることができる。
時に息苦しく、時に懐かしい。

作品の大部分は兄である駿の目線で描かれ、暗く泥臭い斜陽が描かれ続ける。
だが、最終章では弟・悠太の目線に物語は切り替わる。
それまで物語を動かすには幼すぎた弟が、密閉された世界の扉を開け放つべく登場するのだ。
それゆえに物語終盤の開放は清々しい。

明るい気持ちで読める作品ではないけれど、全体を通じて使われる長崎弁のリズムが、
なんとなく心に残って離れない。

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紙の本さいはての二人

2008/11/14 03:40

暖かな読後感

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

表題の中篇、他二編(「約束」「遮断機」)の短編が収められた作品集です。
普通の人々の普通の生活の中にある迷いや陰を上手く描き出した作風にとても好感がもてます。

本書の裏書の内容紹介では「著書最後の恋愛小説集」を銘打っていますが、個人的には恋愛小説集という印象は受けませんでした。
三篇を通して描かれるテーマは生と死、家族と血の意味。
そして、自己同一性の確認です。

登場人物たちは皆どこかに心に痣を抱えた人ばかりです。
痣はもしかすると一生消えることはないかもしれません。
それでも、彼らは腐ることなく自らの運命を受け入れ、強く、しなやかに作品の中で呼吸しています。
作中描かれる風景はどこか懐かしさを感じさせ、トーンの暗いの作品集でありながら、その読後感はとても暖かなものです。

個人的に短編「遮断機」は派手さはありませんが、素晴らしい作品だと思います。


どうしようもない日々疲れてしまった夜に読みたい一冊です。


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