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中肉さんのレビュー一覧

投稿者:中肉

3 件中 1 件~ 3 件を表示

雑食系マンガマニア注目のゲイコミック作家

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

成人向け漫画では、全年齢向け漫画雑誌の掲載作品並の質でさえ、見つけるのは難しい。それこそ、雑誌の中に1つ、2つ「面白かった」と思えるものがあれば幸運だ。

アダルトコミックでも普通に作品の質を求めてもいいんだ!と、
そんな年齢制限問わない「(雑食系)漫画好き」には今作品は朗報となるだろう。

シブケンシリーズの中で、
リストラされた親父が息子の学費のために身を売る。
アナル挿入の痛さに顔を歪める親父。
息子はそんな姿を見るに堪えられず、親父の痛みを和らげようとフェラチオする。
心温まる親子の協力作業によって、無事初仕事を終えたひとコマ。

子「・・・親父・・・ 俺がさっき飲んだの 俺の弟かな、妹かな」
親「・・・こいつ・・・」

近頃、こんなに気のきいたギャグは本当に久しぶりだ。

また、この作家はとても才能豊か。
レトロさ、キュートさを感じる親しみやすい絵柄に加えて、
女向けも男向けもサブカル向けも描け、
ギャグ・シリアス・ハード、どんな作風も山田節で描き出す。
今作「無駄な抵抗やめましょう」でも、バラエティ溢れる作品群で埋め尽くされている。どれも著者の変態濃度が高く、熱中させられるものばかりだ。

アダルトコミックへの見識を改めた一冊である。

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そこにある、ここ。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「移動する聖地―テレプレゼンス・ワールド―」展は
1998年にNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)で催された。
本書は展示期間中に行われたトーク・セッションをまとめたものである。
参考URL:
http://www.ntticc.or.jp/Archive/1998/PORTABLE_SACRED_GROUNDS/preface_j.html

ICCはメディアアートの発信拠点とされる場所であるが、
本書自体はトークセッションのまとめということで、
情報技術やアートというよりも、人文学寄りとなっている。
トークセッションの面々には、

主催の伊藤俊治、港千尋の他、
ジョアン・フォンクベルタ(『秘密の動物誌』の写真家)
今福龍太(クレオール主義の人)
宇野邦一(現代思想、特に身体論で有名な人)
豊島重之(演出もできる精神科医)
植島啓司(アジア方面に詳しい宗教人類学の人)
椹木野衣(いつも見かける美術評論家)
西谷修(政治関係に興味の強い、現代思想研究の人)
旦敬介(訳書に当たりが多い、ラテンアメリカ専門の翻訳家、小説家)
中沢新一(ニューアカ代表)
細野晴臣(宗教人類学に興味の強い音楽家さん)

(今年、クロード・レヴィ=ストロース生誕100年の関連イベントで顔を出す人ととっても被っている。)

と、人文学方面に興味を持つ者にとっては楽しい読み物となっている。
ただ、そうではない、予備知識(聖性だとかスピリチュアリティだとか)を持たない者にとっては
多少、置いてけぼりの感を持つが、
それでも新鮮な発見をすることができる内容だ。

テーマである「テレプレゼンス」とは、
「私たち自身のいる「ここ」で、隔たった場所や異なった時=「そこ」を体験できる技術の総称である」という。
この展示から10年の歳月を経たというのに、語られている内容からは
いまだに目新しさがこぼれている。
この感想を楽観的、悲観的に受け止める判断はひとまず傍に置いて、
読後の興奮に身を沈めたくなる本であった。

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それでも入院するを止めることはできない

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

文系博士の末路は悲惨、とはよく聞く話。
そうした現状を、大学院進学を希望する人が知らないはずはない。
本書でも、著者の知人たち(文系博士)の散々な就職模様が紹介される。

彼らがこうしたワーキングプアに陥った原因として、
●政府の教育政策の問題
●大学側の制度の問題
等が挙げられているが、
いずれも「そんなの、薄々はわかっていたでしょ?」という感想が浮かんでしまった。
一千万近くもの投資をするにも関わらず、
なぜ自分に戻ってくる利益をよく見定めないのか?
著者が挙げる原因からは、知人たちの(失敗?)例に対して、
「これはひどい!」と同調させるには足りないように思う。

著者は「こどもの寄道」という魅力的な研究をしているのに、
高学歴ワーキングプアという問題に関わった途端、
なぜこんな独走状態が起こるのか。
けしてつまらない書き手ではないだけに、もったいない。

本書の目的が、
1.政府への批判(若者は食い物にされた)
2.日本社会への批判(博士をもっと大事にして)
3.大学の体制への批判(利益重視ばっかり)
4.大学院進学への批判(博士には行くな)
これらのうち、1~3で終始してしまったのは残念である。
現状批判をするにしても、
博士を取った者たちの分析が、知人の域を出ていない。

けれども、4の要素を加えるとしても、
現状をわかっていても、それを乗り越えてでも研究がしたいと院進学を選ぶ者。
もしくは、それほどの意志は無いにしても院に行ってみれば何とかなるさと選ぶ者。
いずれにせよ、自らが選んで入院していくのだ。
読者をそんな結論に至らせてしまう点で、本書の試みは失敗していると思われる。

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