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BHさんのレビュー一覧

投稿者:BH

8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本決断力

2012/06/01 06:20

羽生善治という才能が著す経験知

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

結論から言わせてもらうなら、この本は「読んで損はない」です。値段も手ごろな新書ですし、内容を考慮しても、学生からビジネスマン、経営者、運動選手と幅広い人に薦められる本であると言えます。

恥ずかしながら、実は本書を読むまでは、羽生善治という人の存在は将棋の世界のすごい人といった程度の認識でしかありませんでした。ですが、著者の経歴をみると、すごい人どころではないのですね。
中学生でプロ棋士になり、その後、若干19歳で初タイトル「竜王」獲得。さらにその7年後には、「名人、棋聖、王位、王座、竜王、王将、棋王という7大タイトル」を独占。前人未到の偉業を成し遂げている、まさに天与の才の持ち主なのですね。(本人は自身を天才とは思っていない印象がありますが...)
で、そのような人が書き上げたのが本書であり、その名も「決断力」です。何というか、この時点でいろいろと想像できてしまい、購買意欲がわいてくるような気がします。見事に買わされた(?)一人である私が言うのもなんですが、うまいタイトルをつけたものですw(脱線、失礼w)

目次をみると、
第一章 勝機は誰にもある
第二章 直感の七割は正しい
第三章 勝負に生かす「集中力」
第四章 「選ぶ」情報、「捨てる」情報
第五章 才能とは、継続できる情熱である
とあります。
羽生善治という才能の経験知を、うまくまとめた構成になっていると言えます。

羽生善治の著書というだけで一見の価値はあるかも?...と、やや安易な観測をもって本書を手にしたのですが、読み終えてその直感は間違いではなかったと思えました。
最後に、少しだけ本書の内容を引用し、終ります。

‐以下引用‐

「将棋を指すうえで、一番の決め手になるのは何か?」と問われれば、私は、「決断力」と答えるであろう。私はいつも、決断することは本当に難しいと思っている。直感によって指し手を思い浮かべることや、検証のための読みの力も大切ではあるが、対局中は決断の連続である。その決断力の一つ一つが勝負を決するのである。

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作家「浅田次郎」を構成する主要な成分は情熱だった?

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「鉄道員(ぽっぽや)」、「壬生義士伝」の著者である浅田次郎のエッセイということで、今更ながら読んでみました。
作家としての浅田次郎を構成する主要な成分である情熱と、その情熱あふれる氏の人生観がどのようにして形成されていったのかを、過去を振り返って語るというのが本書の内容です。(講演も収録)

 破天荒な作家自身の人生の経験がその作品に及ぼす影響は、とてつもなく大きいのですね。そして、浅田次郎という一個の人間としての「人は情熱だけで存外いきてゆける」という確信が、数々の名作を生み出す原動力なのですね。
 
 
以下、おまけ的な独り言...

 それにしても、ラスベガスってそんなに何度も行きたい場所なのでしょうか?「ネバダ州観光局の回し者ではない」とは氏の弁ですが、まったく説得力がありません。
本書の後半を読み進めていくと、まんまとラスベガスに行きたくなってきますw
でも、2万ドルも摩るのは勘弁なのですw
 個人的な確信としては、ラスベガスという場が非常識というより、氏の行動力が(結果オーライ的な意味で)非常識なのだと思いますwww

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紙の本読み上手書き上手

2009/02/11 14:24

中学生に薦めたい本

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 学問とは何か...
それは、「物事を見るときの視点が技として身につく、あるいは役立つような武器を手に入れるということ」である。
 重ねて問う。学問とは何か...
学問とは、「訓練していない人には身につかない、ある種角度のついたものの見方が身につくこと」である。

そして、その学問を身につけるための基礎として「読み書き」があるのだ。

 これを学生に理解させることができれば、彼らの勉強というものに対する姿勢が確実に変わるだろう。いや、それどころか今後の人生が確実に変わる。「生まれてから五年で上手に話をする子はいますが、上手に書くことはできません。「読み書き」は、泳ぎを身につけるように意識的にトレーニングするべきものであり、そうするだけの価値のあることなのです。」と、あとがきの最後の文章にある。
 齋藤氏は、本書を通して日本社会の知的レベルの底上げをねらっているのではないか。

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ちょwこんな人いたのwあれ?この人、なんとなく知ってたけど、実際はこんな人だったの?

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

原作者である荒木飛呂彦は「奇人偏屈の人々の人生には、偉人伝となんら変わる事のない『人間賛歌』が存在するのだ。それがこの列伝を描こうと思った動機である。」と語る。
なるほど、「ヘタな漫画より奇妙な事実」として変人偏屈な人の存在を知って、その存在が周知されていない状況にあったら、表現者としては描いてみたいだろうな。


 ちなみに、この列伝は事実を基に構成されており、選考基準というモノが存在するそうだ。厳正なる選考基準は以下のとおり。

 ハードル1
  変人偏屈な人は、その行為が人々に「希望」と「安心」を与える魅力がなくてはならない。(たとえば犯罪者だとかはダメである)
 ハードル2
  変人偏屈な人は、その行為を一生やり続けていなくてはならない。(一時の目立とう精神や、人生の途中でやめた人は本物ではなくニセ奇人なので、尊敬に値しない)つまり彼(彼女)たちは自然体なのだ。
 ハードル3
  変人偏屈な人は、敵に勝利している。(勝利にはいろいろな解釈があるけれど、とにかく敵に勝っていること)


 目次は以下。

 史上最高!強打製造機「タイ・カッブ」 作画:鬼窪浩久
  主演:タイ・カッブ

 オリバー君を仕掛けた世紀の興行師「康 芳夫」 作画:鬼窪浩久
  主演:康 芳夫

 実在した究極の選択「腸チフスのメアリー」 作画:荒木飛呂彦
  主演:メアリー・マロン

 未亡人が増築しつづけた謎の館「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」 作画:荒木飛呂彦
  主演:サラ・パーディ・ウィンチェスター

 誰も知らない兄弟「コリヤー兄弟」 作画:鬼窪浩久
  主演:ホーマー&ラングレー・コリヤー

 エジソンを震えあがらせた大天才「ニコラ・テスラ」 作画:鬼窪浩久・藤井伸幸
  主演:ニコラ・テスラ


 『彼らを見習えということではありません。彼らは決して社会の異端とかではなく、人並みはずれた情熱を持った唯一無二の人々であり、これからの人間の未来に生きる「希望」と「安心」を与えてくれる「存在」なのです。』と原作者は語る。
うん、見習えないなw情熱のベクトルが明らかに異次元に向いているwww


 以下、ちょっとした愚痴。

 大きく豪華な装丁とケースのせいか、やや価格が高め。内容が面白いだけに、この価格設定のせいで本書が売れないとしたらもったいない。まぁ、15年かけて一冊では仕方ないのかもしれないが...。☆ひとつ減点。
 著者: 荒木 飛呂彦 となっているが、実際は原作者と言うのが正しい。作画は荒木飛呂彦が3割に鬼窪浩久が7割といったところなので、ヘタな誤解を招きかねない(荒木飛呂彦のメイン作画であるかのような)表記はやめたほうが良い。さらに☆ひとつ減点。(熱烈な荒木飛呂彦ファンならば☆三つ減点しているかも。)
 
 原案が良いだけに続編があってもいいのに。もちろん、続編の原作・作画は荒木飛呂彦オンリーで!でも、15年待たされるのは勘弁ですw

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紙の本ナポレオンで仕事上達

2009/01/24 04:25

齋藤流ナポレオン論と、その流用による仕事術の開陳

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 さて、この本を読むにあたって、まずはあとがきから読むことをお奨めする。

 なぜならば、あとがきで著者はナポレオンを偏愛していることを自白し、それは子供のときからのあこがれであって自分のアイデンティティの根の一つと言い切っているからである。
その思考は、時代におけるナポレオンという現象を、肯定的にしか見れないという偏狭につながり、客観的事実としてのナポレオンを構築できなくなるのである。

 そのことを前提に本著を読み進めていくならば、著者の引用は無残さを露呈していく。「能力が買われたからといって、外国の将軍に転職することを考えただろうか」と著者は言う。
なるほど、確かにナポレオンは外国の将軍にならず、フランスで皇帝にまで成り上がった。しかし、政体の変遷でみるとどうなのだろうか?エジプト遠征までは確かに総裁政府の側にいた。
だが、アブキール湾の海戦以後はどうなったのだ?ナポレオン軍がエジプトに孤立してしまった後はどうなったのだ?フランスの民衆の総裁政府を糾弾する声が高まっていたことを知ると、
自軍はエジプトに残したまま側近のみをつれ単身フランス本土へ舞い戻ったのではなかったか。さらにはクーデターを起こし、自ら第一統領とする統領政府を樹立したではないか。

 重ねて言うが、確かに外国の将軍にはなっていない。ナポレオンは総裁政府に仕えるのをやめ、まったく違う新しい政体の統領に『転職』したのである。
このように考えると、著者のいうナポレオンは転職していないという主張には一概に同意できない。

 とりあえず一例を紹介したが、あとがきに書かれている「ナポレオンの持っていた様々な力と方法が現代において「リアル」になる橋渡しを試みた。
私の個人的偏愛とは別に、普遍的原理としてのナポレオンを提示した。」という挑戦には失敗しているといえるだろう。


とはいえ、ナポレオン抜きの仕事術の紹介としてみるならば、みるべき点はある。まぁ、それすらもありがちな仕事術の紹介ではあるのだが...
齋藤孝という人間の、仕事に対する考え方や取り組み方を知ることが目的ならば買ってもいいのではないかと思う。

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過去から未来へ継ぐべき志向性を提示している。だが、すでに進むべき志向性を見出している人には不要だろう。

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 いきなりだが、本書を購入しようか迷っている人に提言をしたい。齋藤氏の担当した「はじめに-」と梅田氏の担当した「おわりに-」を読めばだいたいの両者の論旨がわかるので、それから決めてはどうかと。

 本書は、同じ年に生まれ同じ時代を見てきた教育学者・齋藤氏と経営者・梅田氏の対話をまとめ、現在(2008年)の日本社会への提言としたものです。両氏が言うには、現在の日本社会には漠然とした不安があり、進むべき方向性を見失っているとし、その現状を打破するには福沢諭吉の私塾にあったような、「自助の精神」「学び続けること」が必要で、その補助としてウェブに可能性があるとしています。
 齋藤氏は、現状のゆとり教育に対して「自立」を抜きにした「自由」が与えられているにすぎず、受験競争や詰め込みをやめれば発想が豊かな創造的な人が育つというのは幻想なのだと喝破します。
 また、梅田氏は、これからは仕事に対してその対象への愛情が必要で、それには自分の「志向性」というものに意識的にならないと、サバイバルできないのではないかと警鐘を鳴らしています。

 うん、なるほど、確かに自分の中にこれといった指針を持たず、自発的に考えるということができない、何をどうしたらいいかわからない段階にいる人は、自分の好きなように使える時間を渡されても、いたずらに時間を浪費して終わってしまいますね。
で・す・が...
すでに確固とした指針を自分の中にもっているという人にとっては、そんなことは言われるまでもないことなのです。

 まぁ、そのことを踏まえたうえで、両者の対話に興味があるのならば買ってもいいのではないかと思います。

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脳科学者をつかって、安易に「涙の理由 人はなぜ涙を流すのか」という本をつくらないでください...

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

脳科学の世界では、いまだ「涙が流れる」という現象を解明できていない。

脳科学で「涙の理由」を分析・解明ができたのかと思って本書を手にしたのだが、それはまったくの見当違いだった。脳科学者の茂木 健一郎 氏をつかって、その上、このタイトルと内容は詐欺だと思う。

本書のタイトルを「涙の理由は分からない」に変更してほしい。

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紙の本かあちゃん

2009/07/12 04:44

何気ない素振りの裏に確かな愛を込めて

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ある日、小説など読む趣味のないはずの母が、「かぁちゃん」って本を買ってきてと私に言ってきました。
まぁ、珍しいことがあるものだと思いつつも、その時はとくに理由を尋ねることもなく買ってくることにしました。
で、購入したところですぐに渡せばよかったのですが、やはりあの母の興味を惹いたモノが何なのか気になってしまい、渡す前に読んでしまうことにしたのです。

そして、読んで何日か経ちました。
まだ、母には本書を渡していません。
なぜなら、本書を読むことでいろいろなことを考えさせられてしまい、渡すタイミングがつかめなくなってしまったからです。

読み手の感性によって受け取るメッセージがことなってしまう小説というものに対して、あえて書評を書くということに抵抗があったのですが、上記のような経緯もあり、なにやら妙に考えさせられてしまったこともあって、本書に関しては考えをまとめるためにも例外として書いてみることにしました。




 物語はひとつの交通事故から始まります。
車線をはみ出してきた車をよけての衝突事故。その結果、車を運転していた父と、その車に同乗していた会社の上司が亡くなってしまいます。
そして、かぁちゃんはひとつの決断をします。その決断は、遺された母と息子にとって、今までの母子の関係を変えていってしまうほどのものでした。

時は流れ、息子も親になります。そして、ある出来事から今まで気づけなかったかぁちゃんの決意が判明するのです...

また、その出来事はひとつの出会いをまねきます。あの上司の娘一家との出会いです。
その娘の子供は、ある大きな傷を心に負っていました。そして傷を負っていたのはその子だけではなかったのです。

友達をいじめてしまい、挙句に自殺未遂にまで追い込んでしまったという罪を背負い苦しむ子供たち。
そして、その子供たちに関わりを持つがゆえに苦悩する大人達。
悩み苦しむ親子たちに、かぁちゃんの決意が与えた影響とは何なのでしょう。
それは、よくは説明できないのだけど、たいせつなことだったのです。



 【「謝ることと償うことって、違うよね。『謝る』は相手にゆるしてもらえないと意味がないけど、『償う』は、たとえ相手にゆるしてもらえなくても......っていうか、ゆるしてもらえないことだから、ずっと償っていかなきゃいけないと思うの」】というセリフがあります。

考えさせられました...

【僕たちもみんな、潮だまりの中にいるのかもしれない。ちっちゃくて、狭くて、窮屈で、外の世界に比べればましかもしれないけど、やっぱり潮だまりの小さな海にだって、いろいろ弱肉強食の厳しいことはたくさんあって......やがて僕たちも、そこを出て、広い海に旅立つのだろう。】という回想のシーンがあります。

考えさせられました......

【「わたしにもよくわからないんです」
「でも、ほんとうにたいせつなことって、たいせつすぎて、理屈ではわからなくなっちゃうんじゃないかな、って思うんです」
「なにをどんなふうにお手本にするのか、うまく説明はできなくても、とにかくすごくたいせつなことを、わたしたちは教えてもらったんだと思います」
「ありがとうございました」】という会話があります。

考えさせられました.........

この小説にはいくつもの問題が起こります。目立って大きなものもあれば、一見小さく見えるものもあります。

 私が考えさせられたポイントはまだまだたくさんあり、感じたこともたくさんあります。
ですが、すべてを書くこともできないし、また、すべてを書く必要もないでしょう...


 【すぐ目の前にいるひとでも、遠くにいるひとでもいいんだ。ひとりぼっちじゃないって教えてくれるひとがいれば、だいじょうぶなんだよ。】

そうかもしれません。違うかもしれません。
ですが、セリフのひとつひとつに著者の確かな想いがこめられているように感じました。

【どんな子どもも、ひとりぼっちでこの世に生まれてくることはありえない。
世界中のすべてのひと。あらゆる時代の、あらゆるひと。例外などない。生まれてきた瞬間にいちばんそばにいてくれるひとは、どんな人間の場合も、母親なのだ。
思いだすことすらできない人生のいちばん最初の記憶に、母親がいる。その深い深い記憶を忘れずにいるかぎり、ひとは、どんなに寂しい毎日を送っていても、決してひとりぼっちではないのかもしれない。】

小説は、読み手によって受け取る想いが異なります。本書もまた例外ではないでしょう。
想いを受け取るには、自らの感性にしたがって自分なりに読んでみるしかないのです。
そして、私が感じた、本書の底流に絶え間なく流れる大きな想いは「愛」としかいえないものでした。




以下おまけ的な独り言...

明日、何気ない素振りで母に本書を渡すことにしました。
何気ない素振りの裏に確かな愛を込めてw

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