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見えないものへの想い

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この数学者の先生は平易な文章で語っておられますが、よく読むとすごく哲学的な内容で、私など「数学は数字を扱う現実的な世界の学問ではないのか」と考えていましたが、この本によりその考えを改めさせられました。

「見えない世界を信じて、思考と論理により存在を示すということが数学の意義であるよ」というようなことをあっさり語っておられる。

見えないものを頭の中で創造して組み立てる作業が数学という学問なのかなあ、とこの本を読んで感じました。

それは、先に述べたように哲学的であり、芸術、宗教にも共通するヒトの思考力の究極を求めるような姿勢であり、すごいことだと思います。

たぶん、いろんな人がそれぞれの立場でこの本を読むと、それぞれの感銘と共感、さらに興味をもってつぎのステップへ向かえるような良書だと思います。

若い方にはとくに推奨いたします。