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レビューアーランキング
先月(2017年8月)

ぱせりんさんのレビュー一覧

投稿者:ぱせりん

83 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本とろける鉄工所 1

2009/04/09 16:52

溶接に萌え

17人中、17人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 溶接工だった作者が自身の経験を生かしたお仕事漫画です。
 ネイティブな広島弁とカープ愛がステキです。

 基本はほのぼの溶接ライフなのですが、作中の痛い話がもう痛くて怖くて!
 最後まで読めなかったエピソードがあるマンガは実は初めてです。
 それでも、面白いのですよ!
 痛いし怖いのだけれど、それを上回る萌えがあるのです。

 それはおそらく、登場人物が全員仕事に対する静かな誇りを持っているからだと思うのです。
 危険で過酷な労働に従事しながらも「ものづくりって楽しい」と言い切る男たちにはうらやましささえ覚えます。
 そして、それを理解し誇りに思う奥さんや娘さんがひたすらキュートで、こちらも萌えです。

 知らない世界を教えてくれる、こういうマンガはもっと増えていったらいいなあと思います。
 作中の痛い話はいっそ保護具の教科書に載せたらいいのではないのでしょうか。
 暑くてもめんどうくさくても絶対保護具をつけようと思うのでは。
 それくらい出色の出来です。

 ただ、労働のあまりの過酷さに社労士とか安全衛生管理者的読み方をしてしまうと、こんな会社が実際にあっていいのかと、なんだか色々辛くなってもきます。
 「注意一秒、怪我一生」を肝に銘じつつ、ご安全に!

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前作を持っている人も、買い

15人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

前作も持っていますが、買ってみました。
写真が増えて、コツも細かいことまで書いてあります。
「困ったとき」の対応法も書いてあるので、前作で生地をまとめきれなかった人も疑問が氷解するのではないでしょうか。

レシピは前作とはかぶっていません。
基本の書という位置づけだった前作に比べると、今回はバラエティに富んでいると思います。
そのまま天板にのばして焼くタイプのが多くて、クッキーって自由なものなんだなあと思いました。
後半部分はタイトル通りクラッカーのレシピですし、シリーズものだと思ったら2冊持つのは、アリ。

なかしましほさんのレシピは、簡単でしかもおいしく素材の味を大切にしたものばかりでうれしいです。
洗い物が少なく、気軽にできるのもうれしいところ。
普段に気軽に食べるおやつ、ですね。

早速、表紙の天板クッキーを作ってみましたが、ちゃんとできましたよ。

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紙の本花咲ける青少年 愛蔵版 1

2009/02/25 13:15

極上のエンターテイメント

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

TVアニメ化を機にした愛蔵版の発行です。
印刷も綺麗だし大判だし作者発行の同人誌部分からの再録もあるおまけページも充実してるしで買ってよかったです。

王子様や財閥の長や貴族など、ヒロイン花鹿を取り巻く男性たちは色とりどりのいい男ぞろい。
元祖逆ハーレム物語です。
乙女の夢がここにあります。

この頃の樹なつみの筆力は本当に凄まじくて、大時代的な設定もぐいぐいと引き込んでくれます。
心地よく物語の世界に吸い込まれ堪能させられます。

古い漫画だなんて敬遠しないでぜひ読んで欲しい。
あなたを恋と冒険の旅にいざなう極上のエンターテイメントですから!

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21世紀の「あずまんが大王」はテンション低め

12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 新装版です。
 判型が変わって、月刊誌「ゲッサン」に掲載された「補習編」も加わり、学年ごとに編集しなおした新装版。

 ・・・なのですが、おっとびっくり!かなりの部分が書き直されています。

 絵だけが変わっているものもあり、落ちそのものが変わっているものもあり。
 ゆかり先生が子猫をひろう話やクリスマスのきむりんなども改変されて、淡々とした感じがアップしています。
 表情などの書き変えも以前と比べると全体的にテンション低めにシフトしたような気が・・・。
 そこにあずまきよひこの現在のこだわりが見えるのかもしれません。

 個人的には、こういう作業は現在の連載を休載してまですることか?と思いますし、そういう意見も当然あったでしょうから、そこを曲げてもどうしても修正せずにはいられなかったあずまには手塚治先生の魂を見た思いです。

 元のメディアワークス版も絶版になるわけではないようなので、この機会に見比べてみるのも一興かもしれません。

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紙の本となりの怪物くん 1

2009/07/06 16:12

恋とは自分の世界を広げていくことかもしれない。

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 年収1千万円が目標の雫(シズク)は、それを実現するために勉強にしか興味がありません。
 そんなシズクがひょんなことから乱暴もので入学式以来一度も学校にやってこない吉田春(ハル)と交流を持つようになりますが・・・。
 といった、まあよくある少女漫画的ボーイミーツガールなのですが、なんともかわいらしいのです。

 物語を引っ張るシズクが勉強にしか興味がなく行動原理が将来の年収1千万円のためというぶれのなさが清々しく、ともすれば安易な恋愛の方にいきがちなストーリーを引き締めます。
 ありきたりな恋愛話に飽きた私には、大事なものを確固としてすでに持っているシズクが好ましく、そのシズクの基盤がハルによって徐々に変わりつつあるところが初々しくていいなあと思いました。

 誰かを好きになることは、その誰かの世界に触れることであります。
 他人は自分ではありえないがゆえに行動や思考が計り知れず、時に痛みと恐怖をもたらす「怪物」かもしれません。
 ですが、自分の世界を広げる喜びを知ったシズクが「怪物」ハルを受け入れ理解しようとしていく過程に素直にエールを送ります。

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どこにでも宿る愛

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 戦時中のどこにでもある世界の片隅の取るに足りないともいえるささやかな生活をつづってきた「この世界の片隅に」。
 大団円というには現実は辛く苦しいのですが、大作にふさわしい美しい希望で締めてくれました。

 国家の行う戦争という暴力にさらされ、物資は欠乏し、身内もどんどん傷つき失われていく、現代の価値観では地獄と言うしかない状況でも、小さな愛情はどこにでも宿り人は生きていくし、生きていけるという単純かつ美しい希望を描いてくれたこうの史代には改めて「ありがとう」と言いたいです。

 一コマ一コマのそれこそ「片隅」にまで作者のいろんな思いや伏線が散りばめられており、読めば読むほど「この世界」にのめり込んでいけます。
 それは物語を読む快楽であり、まさに漫画でしか表現できない作品でありました。
 この平和な平成の世に生み出してくれてありがとう。
 読めて幸せです。

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ビールの力にひれ伏す

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ビール編です。
 正直、今までで一番面白かったです。

 はなちゃんのけなげさや馬鹿なことを一生懸命やりぬく農大の底力やさりげなく長谷川をフォローする美里の男前ぶりなどなど、読みながら目頭が熱くなることしきり。

 気がつくと地元の地ビールを買いに走ってしまいました。
 私そんなにビール好きじゃないのに。

 ただ漫画を読むという行為が、他の行動を喚起するということは稀にありますが、この巻はその稀な衝動を起こさせる出来栄えです。

 読み手に行動を起こさせるパワーに満ちた巻でした。

 8巻まで読み進めてきて、ここまで到達した作者にエールを送ります。


 地ビールに対して偏見を持っていた武藤さんがボロボロになって見つけたビールについて出した答えとは?

 必見です。

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これぞ少女漫画出身者の真骨頂

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

久しぶりの佐々木倫子オリジナル。
さすがに面白いです。
手練だなあ、と思います。

個人的には、まじめで善良な人間が傍若無人なおバカさんに蹂躙されるという図は苦手だったのです。
「動物のお医者さん」では、あくまでハムテル(善良な人間)が主人公で漆原教授(傍若無人なおバカさん)はその添え物といった感じだったのですが、「Heaven?」「おたんこナース」と傍若無人なおバカさん比重が高まってきたので離れてしまったのですが、今回は「プチプチ」がまさに良い緩衝材になってくれたので楽しく読めました。
二人が同僚同士という対等な関係と言うのが良いのだと思います。

新人アナウンサーのデビューを見事に乗り切るエピソードのコマ割りはさすが少女漫画出身!という出色の出来!
特に、時間が余ってしまって「何を言うべきか?」とぐるぐる考えるところのコマはすばらしかったです。
ああいうコマ割りは本当に少女漫画ならですし、状況を的確に表現できる最高のやり方だと思いました。
必見です。

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藤子不二雄A先生、ありがとう

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 昭和も遠くになりまして、トキワ荘の面々もリアルではほとんど亡くなってしまいました。

 そんな中で藤子不二雄A先生が現役漫画家として、ずっとトキワ荘時代のことを書き継いで下さっていることはただただありがたいことです。

 この巻ではとうとう「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」の創刊という少年漫画史においてのエポックメーキングな出来事を迎えました。
 また、みんなの兄貴分だったテラさんが結婚したり、漫画というもののあり方について激論を交わしたり、時代は確実に動いていきます。

 個人的にうれしかったのは、「海の王子」の成り立ちが詳しく書かれていることです。
 現在では「海の王子」は藤子・F・不二雄先生名義になっているのですが、これを読むとA先生も相当関わっていらっしゃっることがわかり興味深いです。
 すべての藤子ファンが待ち望んでいた「藤子・F・不二雄大全集」には「海の王子」もラインナップされており、発刊に向けてワクワク感はますます高まりました。
 しかも、この巻に掲載されているのは現在のA先生の筆により再現されたもので当時のコピーではないのです!
 2バージョン楽しめるなんて、なんと贅沢なのでしょう。
 まるで「藤子・F・不二雄大全集」発刊に花を添えてくださっているようでお二人の友情にジーンときました。

 巻末には藤子不二雄A先生の日記と家計簿も掲載され、昭和30年代の庶民の生活の一級資料にもなっています。

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紙の本宇宙兄弟 4

2009/02/05 10:41

ここにいたんだね。

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

子供の頃、ものすごく好きなものがあって、でも友達はなかなか理解してくれなくて孤独を味わった経験はありませんか?
私はあります。

他のものはとても気のあう友達でも、そのことだけは一緒には楽しめなかった。
他人は自分ではないということをダイレクトに思い知らせるための大事な儀式のひとつなのでしょうが、そのうち私は一番大事なことは誰かと共有しようとすることをやめてしまいました。

主人公の六太もおそらくそうだったのだと思います。

けれど六太は夢の実現過程において当時心の底から欲していた仲間に出会えます。
好きなことを共有し合いさらにふくらませて楽しめる仲間と。
それは「ここにいたんだね」という驚きと喜びだったでしょう。
好きなことを好きでい続け、求め続けていた者だけが出会える仲間かもしれません。

そんな仲間とめぐり合えたというのに、試験の最終日はやってきます。
選抜試験ですから、誰かは確実に落ちてしまう。
けれど、仲間として語りあった楽しさの記憶はずっと残るはずです。
きっと誰が選ばれても喜べるはずです。

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骨太少女マンガは古びない

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

少女マンガの名作「花咲ける青少年」の完全新作です。
花鹿の両親を描いた「Innocence」と、ルマティ編、というよりこれはむしろクインザ編の「青皇(せいこう)の庭」。
いずれも過去編なのは、物語としては本編できちんと終わりきっているからでしょうね。

なにしろ、キャラクターが立っているので読みごたえがあります。
それぞれの行動原理がきちんと設定されているので、各自の行動に無理がないのです。
この人はこう動くしかない人、というのがすごくよくわかる。
さらに、富豪は富豪の、侍従は侍従の「らしさ」をきちんと描けるのは、樹なつみくらいではないでしょうか。
特に、富豪の描写はすばらしい。
読んでいる私たちは庶民なので、遠い世界である富豪を富豪らしく見せるのは実は難しいのですが、遠い存在である彼らを親近感を抱かせるのでなく遠いままで、さらに憧れをもって理解させるという力技。
その背景の説得力といったら!
ハッタリともいうかもしれませんが、それこそまさに少女マンガの醍醐味です。

10年以上前に完結したのに、少しも古い感じがしないのはさすがです。
設定のしっかりした骨太の少女マンガは、古びないのですね。

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紙の本孤独のグルメ 新装版 1

2009/03/11 15:01

食べることに通じた人

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

人は食べないと死にます。
ですから常に食べ物のことを考えます。
というか、私はいつも食べ物のことを考えています。

体を作ってくれる食べ物に対してアレコレいうのも罰当たりなことですが、それでもおいしいものが食べたい。
別に高級でなくていいのだけれど、今、食べたいものが食べたい。
でもじゃあ何が食べたいのだろう?
そう思ったことのある人には、うってつけの本です。

主人公の井之頭五郎もしょっちゅう何を食べるか悩み、メニューの組み合わせに悩み、目当てのものが食べられないこともしばしば。
読んでいて「あるあるある」と思うことしきりです。
五郎の思考に触れることで、自分も外食の際、無意識にぐるぐる考えていたことに気づかされることでしょう。こんなに食べ物のことを考えていたのか、と。

出てくる食べ物も庶民的なものばかり。
ぶた肉いためにシュウマイに深夜のコンビニめし。
ああ、おなかがすいてくる。
この作品において「グルメ(=食通)」とはすなわち「食べることに通じた人」と受け取りました。

ただひとつ、食べきれないからと頼んだものを残すところだけはいただけませんでした。
あそこはどうしても無理して食べきって欲しかった。
グルメならその矜持を見せて欲しかったです。

単行本、文庫本と経て、新装版が出たことからでもいかにこの本が愛されてきたかわかろうもの。
新装版は特別編が収録されていてお得です。

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紙の本なんとなくな日々

2009/03/11 08:52

心地よくもゆるい日々

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

エッセイです。
特に事件が起こるわけでもなく、淡々とした生活をゆったりとした文章でつづります。
正直、ゆるいです。
でもそのゆるさがなんとも心地よいのです。

日常の煩雑さに翻弄されて、余裕なくきりきりしているところにじんわりと染み渡りました。
ふかーく深呼吸して、ちょっと遠くを見渡してみよう、などと考えながらゆるゆると読みました。

案外とらわれている日常もどうってことないかもしれない。
ゆっくりご飯を食べて、めったに飲まないお茶なんて飲んでみよう。
そんなたわいないことで意外と人はリセットできるということを思い出させてもらいました。

本当になんてことない日常なのに、そこはやっぱり小説家。
その観察眼に驚かされたり、ちょっとした幸福感のおすそ分けをいただけたり、さすがの筆力です。

解説が「日曜研究家」の串間努なのも本編とちょこっとリンクしていてうれしいところです。

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不思議な世界<ファンタジウム>へようこそ

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

主人公の少年は難読症という障害を持つ天才マジシャン。
こう書きますと、障害を抱えた少年がけなげにマジックの世界で身を立てていく話かと思われますが、主人公の良はどこまでも淡々としています。
コンテストの時も「少年マンガのように勝負に燃えろよ」といわれても「え、なんで?」とこたえるくらいに。

難読症というのは、知的能力は普通かむしろ高いにもかかわらず文字の読み書きが非常に困難に感じる障害なのですが、良は難読症であるために本もマンガですらほとんど読んだことがないと思われ、それゆえ思考が他者に向かうことなく自己の内面に向いたのではないのかと感じさせられたエピソードです。
それほど、良の内面に対する思考は深く、物語とマジックの世界に奥行きを与えます。

杉本亜未は昔から「欠けたもの」をもつ人たちを描いてきたように思います。
その「欠けたもの」を埋めようとするのか、「欠けたもの」は「欠けたもの」として受け入れようとするのか、人によって解決法は違うのでしょうが、「ファンタジウム」を読んで、なにかが「欠けた」状態にどうしようもなく惹かれてしまう自分を自覚しました。
良は自分を「何かが欠けた」状態とはおそらく思っていない。こちらが思っているだけなのですが、時折見せる良の思いのほか子供っぽい表情に勝手に救われてしまうのです。

ところで良の保護者になる北條英明が一流大学卒の会社員とはいえ、都心の高層マンションの上階に住み、レクサスに乗っているという辺りがすでにファンタジーな気がしますがマジックという常ならざる世界で不思議を生み出していくにはパトロンはこれくらいでないといけないのでしょうか。

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藤子先生ありがとう!~20年以上の時を経た加筆

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「ドラえもん」以外は手に入りづらくなってしまっている藤子・F・不二雄先生の漫画。
このたびやっと「T・Pぼん」のスペシャル版が発行されました。
しかも、今まで単行本未収録だった作品を3編を加えて。
厳密には未収録作品は5編ありますので完全とは言いがたいのですが、今回は「スペシャル版」を名乗っておりますし、いずれ残り2編も加えた「完全版」が発行されることを祈りつつ読みました。

一応、私は国会図書館経由で未収録作品は5編ともコピーを入手して読んではいるのですが、やっと綺麗な紙に印刷されたものを読めるのでうれしいです。

今回収録された3編は「古代の大病院」「神の怒り」「ローマの軍道」です。
そこで、目を疑ったのですが、「ローマの軍道」にはなんと、雑誌掲載時に比べて加筆があるのです!
藤子先生は最期まで単行本化を目指していらっしゃったのだなあと胸が熱くなりました。
「ローマの軍道」は1986年4月号掲載ですから、20年以上も経てやっと藤子先生が思った形で読者の私たちに届いたのでした。
本当に藤子先生ありがとう。

残る2編も、もしも原稿が散逸しているのなら、雑誌から版を起こしてでも、いずれ完全版を作って欲しいと願っています。

「T・Pぼん」は上記の通り、20年以上前の作品ですので当時の世界史的常識は現在ではすでに変化してしまったものも多いです。
藤子先生は「異説かもしれないが・・・」と前置きをした上で当時の少数派だった新説をよく採られているのですが、それらがほとんど現在の王道になっているのには改めて驚かされました。
まさに、慧眼でしょう。
かつて私はこの漫画で世界史が好きになりました。
いつまでも読み継がれて欲しい傑作SF歴史漫画です。

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