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先月(2017年6月)

くろべえさんのレビュー一覧

投稿者:くろべえ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

国の借金は幻想でしかない

13人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本の第2章で、そもそも国の借金は全く問題ない、ということを歴史背景からしっかりとした説得力を持って語られています。

例えば、
・明治維新政府の発足当初は政府支出のうち94%が「通貨発行益」で賄われていたこと(このシステムでは国の借金という概念のものが原理的には必要ない)

・そして、明治10年の西南戦争までは、上記のようなシステムでも基本的にはデフレだったこと(明治元年とくらべるとなんと米の価格は明治10年の方が低かったとのこと!)

・西南戦争をきっかけに激しいインフレが発生したため、政府が通貨を発行しすぎてインフレになるのを防ぐため、明治14年には通貨の発行を中央銀行が政府に成り代わって行うシステムに移行した。(ただし、なんと、西南戦争でも高々10%台でほんの3年くらいで収束していたので、激しいインフレというほどでもない。近年、ジンバブエで1000万%台のインフレが発生しているのとは比べるべくもないとのこと!)

・このインフレを抑えるための中央銀行システムを採用したことで、必然的に発生するのが、国の借金(国債など)であった(政府が直接通貨を発行していれば、国の借金は基本的には必要なかった)

だから、悪性のインフレにならなければ、そもそも国の借金はなんらの問題もないし、気にするのがおかしいもの、という結論となっています。

そして、日本のインフレ率は近年ずっと世界最低水準を続けているのだから、日本は世界でもっとも財政的余裕があるということになる、というわけです。

なお、第1章では、日本だけでなくG7全ての国で借金が増え続けているということが、IMFのデータベースを基にしたグラフを掲載して説明されています。

また、第5章では、
「英国では公的純債務/GDP比を40 %に維持することであり、EUではユーロ参加国に財政赤字をGDP比3%以内にするように義務付けていることであって、財政収支の黒字化などではない。あくまでも赤字は容認しているのであり、ユーロ参加国のGDP比3%にしても、英国の公的純債務/GDP比40%にしても、GDPが大きくなればそれだけ財政赤字の絶対額の上限が増える仕組みになっている点がポイントである。

例えば、GDP比3%ならGDPが500兆円なら15兆円、1000兆円なら30兆円と赤字許容額が増えるが、これが0%なら100兆円であろうと1000兆円であろうと赤字許容額は0円で変わることはない。

と書かれています。つまり、ヨーロッパでは、もとから財政赤字は国の発展のために当たり前であり、国の借金はどんどん増えるのが当たり前という合意がしっかりなされているというわけです。

そして、この本の中では

誰かの借金は必ず他の誰かの資産

と言う考え方が強調されています。

国の借金はよくよく考えてみれば、国民の資産です(日本の場合、国の借金の94%は国民が持っているとのこと)。

我々が銀行に預けたお金は、結局は大部分が国債などの形で国の借金に回っているというわけです。

逆に、国の借金が減れば、我々の資産も減ることになりますね。よくよく考えれば、誰かの借金が単独で存在することなんてあり得ません!!!誰かの借金は他の誰かにとっては絶対に「債権」なのですから。

この本では上記のようなことを根拠に、国の借金が増えるのは当たり前だ、全く心配ない、国の借金が増えるのは国家繁栄の道筋だ!と主張されています。

ほぼ全ての事柄が、数値データに基づいて書かれていますので、
上のような結論には全くもって大賛成、大納得、となること請け合いです。

また、国の借金は問題でないのでどんどん政府は支出を増やすべきだが、人命に関わるものや、将来の投資につながる使い方を優先すべき、との考え方も示されているのが好感が持てます。

オススメの一冊!

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