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先月(2017年6月)

牡牛と蠍さんのレビュー一覧

投稿者:牡牛と蠍

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さながら「橋下知事の交戦記録」

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

橋下徹大阪府知事の、就任後1年の時点で82%の支持率というのはすごい数字ですが、著者は「生放送も含めたテレビ番組に積極的に登場することで、ごまかしの効かない自らの姿を有権者の目の前にさらしている。それでもなお人気が落ちないということは、少なくとも橋下知事には人をひきつける力があるということだ」と認め、その人気の理由を探ります。

橋下知事の特徴は、やはり府の各部門との対決姿勢でしょうか。財政再建の一環としての府立施設・出資法人の見直しのために視察を行った際、ある施設で発行している子ども向けパンフレットについて「(実際にどのくらい学校で使われているのか)リサーチしてないんですか? 民間だったら読んでくれないものなんか刷らないですよ」と叱責したというエピソードは、昨今の公務員批判には「やりすぎ感」を抱いている私も「まあそうだろうなぁ」と感じざるを得ませんでしたが、橋下知事が各方面に仕掛けるバトルによって、現状の地方自治の問題点なども浮き彫りになっています。今まで隠されていたものが白日のもとにさらされる、その行動力が人気の一因ではないかというのが、本書を読んでの印象です。
また本書で知ったのは、橋下知事は(その内容については賛否両論あるでしょうが)大きなテーマについて明快なビジョンを提示する力はそれなりにあるのだな、ということです。教育問題ではたとえば、公立高校復権のために、高校の役割を職業教育と大学進学準備に明確に再定義して各々を別の形で充実させていくというビジョンを知事選時から語っていたそうですが、そういうビジョンが示されれば私立助成削減などカネの問題についても(ただ財政危機だから削ります、と言うよりは)支持を得られうる。また先日否決された大阪・南港のWTCへ府庁舎を移転させる案も、日本経済の中で存在感が低下した関西圏をふたたび浮揚させる、道州制を見据えた「関西連合」のハブという構想が背景にあってのことだそうで、この「明快さ」が支持されているのかと感じました。

本書は知事就任後の施策を細かく追うと同時に、その発言も多数収録されています。そもそも橋下知事は弁護士としてTVに出ていたころから結構過激な発言をする人だと記憶していたのですが、本書冒頭に紹介されている「なんで『国民のために、お国のために』なんてケツの穴が痒くなるようなことばかりいうんだ? 政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最高峰だよ。その後に、国民のため、お国のためがついてくる」とか(この発言の後には心情責任と結果責任についての橋下流マキャベリズムの表明が続くのですが)、あるいは繰り返される強烈な霞ヶ関批判とか、「橋下劇場」とも評される知事のパフォーマンスについて著者はその力を認めつつ冷静な立場をとっています。
全体として、バランスの取れた視点からまとめられた本だと思います。

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