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ガーデンさんのレビュー一覧

投稿者:ガーデン

1 件中 1 件~ 1 件を表示

心情の吐露だけで終わらない、リアルかつ豊かな感性を感じる本

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

実はあまり期待しないで読み始めたのだが、直球、変化球ないまぜの感じで、予想外に面白かった。
内容はリアルで深刻なのに「面白かった」というのは、心の叫びでありながら、単なる一方的な吐露に終わらず、読者の想像を膨らませてくれる遊びの部分がきちんと提供されていたからだと思う。
真っ暗で冷え冷えとした階段、しかも何だかネバネバした手すりだけを頼りに降りて、哀しくて孤独で泣きそうになっていたら、途中で提灯がぶら下がっていたり、へのへのもへじを書いた紙が落ちてたり、温かいコーンスープが置いてあったような感じ、とでも言おうか。
もう何編か、友人や両親との話を書いてほしかった気もするが、それもまた著者の優しさなのだろう。
4章は1本ずつ話が飛んでいて少し散漫な感もあるが、ここはエッセイというよりショートストーリー編という感じか。
なにはともあれ、悲惨だったり理不尽だったりする出来事に、本音をぶちまけながらも金切り声では叫ばず、ユーモアを交えつつ静かに文字を重ねている。
そんな、ちょっと可笑しく、でもまっとうに生きている著者を応援したくなった。

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