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chieさんのレビュー一覧

投稿者:chie

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新幹線の車内販売ワゴンに萌え

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 片道3時間半、乗客400人の山形新幹線つばさ列車内、扱う商品は弁当・飲料・菓子類とお土産品という限定された条件内で、いかに売り上げの最大化を目指すか。といっても新作ゲームソフトの攻略法ではありません。通常7万円の売り上げのところ26万円強の売り上げを記録したこともあるという齋藤泉さんの実践していることがわかりやすい日常言葉で綴られています。

 売り上げを乗客ひとりあたりの購入額に換算すると175円で7万円、650円で26万円となり、飲み物1本の金額にさらに上乗せしてもらわなくては到達しない数字です。

 JRのターミナル駅ともなると駅構内には自動販売機、キヨスクの他にコンビニやファストフード、はてはショッピングモールまであり、そこをわざわざ列車内で購入してもらうのですから、それなりの準備とサービスが必要です。

 それは客筋の見極めと品揃えから始まり、売れ筋商品の選定とその陳列、販売機会ロスの排除、POSシステムによる予測と検証、フレキシブルな追加注文などの言葉こそ出てきませんが、彼女の実践していることはまさに歩くセブンイレブンでした。

 さらに車内販売特有の設定は、乗客は「あの店員は嫌いだ」と言って新幹線から降りることが出来ず、また販売員も「今日の客はクレーマーばかり」と逃げるわけにはいかないことです。お客様の目的地までは同じ列車内にいるわけですから、快適な旅客運送環境を作り出すことが商売以前の大前提としてあります。

 対面販売という接客では求めるものも感じ方も違う個人客が相手なので、マニュアルを超えたこころの部分をいかに自然に出せるかがサービスの質を向上させ、結果として売り上げ増になります。またそういう個人の資質に頼らなくても販売方法の工夫次第で売り上げを伸ばすことができ、現に前年比14倍増の事実等も述べています。

 売り上げ目標を低めに設定して楽するやり方もありでしょうが、彼女はそれではやりがいもなく、仕事がつまらなくて飽きてしまいすぐに辞めてしまっただろうと述べています。改善や向上心が仕事のモチベーションになっていると思います。

 そして彼女が販売員目線での販売促進ツール開発やお客様目線での新商品開発にもかかわる姿は、単に一販売員を超えてワゴン販売業の一経営者です。本書はカリスマ販売員によるセブンイレブン方式実践結果報告書でもあります。

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裁判所は大審問官か、警察の不祥事を誰が裁く

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 警察が菅谷利和さんを足利事件の被疑者に仕立て上げる過程と佐藤博史弁護士が本件は冤罪との疑問を持ち二審からの弁護活動の経過を述べています。本件についてはDNA鑑定だけが主題のように報道されていますが、警察の初動捜査の誤りと暴走ぶりが見落とせません。

 まず、佐藤弁護士がその記録を見ただけで絞殺ではなく溺死ではないかとの疑問を持つような検死結果であったこと、未検挙の類似事件があり公設暴力団である警察の見栄がかかっていたことからの暴走捜査、警察庁のリークによる菅谷さん=犯人の報道の先走り状態で菅谷さんの身柄拘束と取り調べなどが指摘されています。

 そして菅谷さんがたまたま事件の発端となったパチンコ店の常連客であり、精神薄弱気味で独身であることから、菅谷さんは特段の理由もなく警察に目を付けられ一年あまり尾行(行動確認)されたのち、(しかも尾行しやすいように菅谷さんの職場に事情を話して解雇させている)何ら不振点もないのに捜査の行き詰まりから引きネタがないまま密室での粗暴な取り調べをうけ、その精神的苦痛から逃れるために嘘の供述をするに至ってしまったものです。

 物的証拠がないままの公判で唯一の証拠らしきものがDNA鑑定でしたが、まだ未完成の状態で精度も低く警察としては予算獲得の都合から、検察としては公判維持の都合から是が非でも証拠採用される必要があり、菅谷さんを犯人に仕立てる必要があったのでした。その鑑定結果がどんなに常識外れであっても、公判廷で鑑定人が「私の鑑定に間違いがない」と証言すればたいていの場合証拠採用されます。当然自分たちに都合の悪い証拠は公判廷に提出しません。

 これは警察に目を付けられたらいくら無罪の主張をしても未解決事件の犯人にあなたも仕立て上げられてしまう可能性が十分にあるということです。否認をしても警察発表をそのまま垂れ流すマスコミにかかると「反省の色がない極悪人だ」と思うだけで誰も冤罪ではと疑うことをしません。孤立無援のまま密室で暴力刑事と対決するには相当の勇気がいります。

 佐藤弁護士が本件で日弁連の支援を受けるまでに費やした経費が一千万円とのことですが、儲けにならない刑事事件の弁護など好きこのんでしてくれる弁護士を探すだけでも一苦労です。実際本件の一審の弁護士は私選弁護人でしたが、菅谷さんが途中から否認に転じてもその主張に一切耳を傾けず有罪判決の手助けをしています。

 日本の裁判は書類審査なので一度でも供述調書に署名してしまうと、後に公判の場でそれを否定しても裁判所に認められることはほとんどありません。 そして「国策捜査」という言葉があるとおり、国家権力に目を付けられたらどんな犯罪でもでっちあげられて、あなたも極悪人に仕立て上げられてしまうのです。これが法治国家の真実です。

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