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先月(2017年4月)

summer-wellさんのレビュー一覧

投稿者:summer-well

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本星の王子さま 新版

2009/10/17 00:31

生きるとは、愚かさとさびしさを抱きしめ、慈しむこと

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

驚いたことに、「たいせつなことはね、目に見えないんだよ」と、えらく説教くさいことを、こどもの王子がぬけぬけと語る、ど真ん中、直球勝負の物語。
ふつう、フィクションでこう書かれると、あからさま過ぎて、あざとくて、とても読み進められるものではないのだが、この物語に限っては、うん、そうだなぁと素直にうなずかされてしまう。たわいもないお話のはずの文字の間から、すくい取っても、すくい取っても、すくい取りきれないさびしさが、どうつと押し寄せてくるせいだ。
ここに出てくるのは、たくさんの変なおとなたち。星を所有して、金持ちになって、管理するために延々と星を数えつづける実業屋、酒を飲むはずかしさを忘れたくて酒をあおる呑み助、どうしたって支配者でありたい一人ぼっちの王様など。
アイロニーたっぷりの、こども向けにデフォルメされたキャラクター? いや、これら登場人物は、どれも、わたしたち。わたしたちが抱えこんでいる、困った、でも、悲しいことに手放せない、生きざまの一面だ。
王子は、これらおとなを指して、へんだと言う。無論、わたしたちだって、そう思う。思うが、同時に、変ではないおとなには、決してなれないことを自覚している、痛いほど。
迷いも、後ろめたさもなく、おとなを指さしてへんだという王子の存在は、だから、求めてもかなえられないピュアさ、失くしてはならない道しるべなのだ。この物語が、長く愛される理由である。
わたしたちは、生きる愚かさと、さびしさを抱き、どこに向かうのかもわからないまま、気持ちばかりがやたら急かされる、王子が出会った特急電車にまさに乗って、走りつづける、今日も、明日も。せめて、ときには、こどものように、「窓ガラスに鼻をぴしゃんこにおしつけ」てみたいものだ。

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紙の本大人のための文章教室

2009/10/18 21:46

きちんとした大人に見える文章を書きたい方、必読

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 大人が、なにかの必要があって文章を書く場合、せっかくなら少し感じのいいものを書いてみたいと色気を出し、指南書をさがしてみると、これがなかなか見つからない。『文章読本』の類は文芸的すぎるし、「実用書」は、紋切り型で、物足りない。
 忙しい中、時間を割いてわざわざ書くのだ。意図したことが正確に伝えられるのはもちろん、できれば、「うまくまとめられている」「よく書けている」と評価されたい。
 こども向けなら「作文教室」の類がたくさん出ているというのに、大人向けのこの手の教授本は、ないのか?
 という、ちょっと身勝手な希望をかなえてくれそうなのが、この一冊。

 内容は、文章作成初心者のために、文章の構造を作る基本--接続詞が文章の論理構造を決定する--から、<です・ます>体は上下関係を内在する一方で、<だ・である>体は絶対話者の文体であるという解説、世間では簡潔な表現の代表選手と思われている新聞の文章を「近寄ってはいけない文章」だと明快に説いた上に、具体的な「手紙」「紀行文」といった文の種類に沿った書き方まで指導してくれる。
 文芸と実用の中道を行く、「教室」感覚の本である。

 会議の議事録、公私の手紙、PTAの会報や回覧板のお知らせ文面、ブログまで、幅広く活用できる、基本マニュアルである。

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