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先月(2017年5月)

アスカ46さんのレビュー一覧

投稿者:アスカ46

2 件中 1 件~ 2 件を表示

辛く、深く、厳しい本

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

“こげんた事件”からもう七年の年月が経っている。
風化していない。
いや、風化などあり得ない。
それを痛感させられた。

本書は前作『Dear,こげんた』の続編でありながら、続編ではない。
“こげんた事件”で小さくも重い命を無惨に奪われた事に対して悲しみ、憤った人達の新たな軌跡が丁寧に描かれているのだ。

だが、それだけではない。
今回は「何故、動物を虐待したのか?」
そこにも焦点を当てている。
虐待=悪の構図ではなく、虐待の根本を探っているのだ。
それを本書からよく読み取って欲しい。
とても奥深く動物虐待とDV・犯罪への道が描かれているのだから。
しかし、読んでいて辛くなる事は必至だろう。
だが、そこから目を反らして貰いたくはない。
直視して欲しい。
本書は、前作よりちょっとだけ難しいであろうが、安易に逃げては欲しくはない。
現実を見据えて欲しい。

そして本作では、アメリカのシェルターやアニマルコップの話も盛り込まれており、どれだけ動物愛護の意識が高いのかを語っている。
逆に、悲しいかな、先進国と言われる我が国の動物愛護の意識がどれだけ劣っているかも綴られている。

例として、アメリカと日本のショップの事を取り上げてみよう。
アメリカと日本のショップの違いは段違いだ。
アメリカでは日本のように生体販売がほとんどない。
何故なら、犬や猫を飼おうとした時、人々はシェルターで里親を待っている動物たちのところに行くか、ショップで保護されている犬や猫を譲り受けるのだから。
しかし日本ではどうだろう。
人々はほとんど動物管理センターで致死処分寸前の動物達に手を差し伸べるような事はしない。
いや、【致死処分】という言葉すら知らないのではないだろうか?
不要犬・不要猫と言われる動物達がいる事さえ知らないだろう。
彼らは好きでそう呼ばれるようになったわけではない。
人間が勝手に
「病気になったからいらない」
「人を噛んだ犬だからいらない」
「子猫が生まれたが、貰い手がないからいらない」
など、様々な理由をつけて保健所や動物管理センターに持ち込むのだ。
そして新たに飼われる犬・猫は、よくて里親の譲渡会での出会いで飼われる事になるか、もしくは何万もの大金を払って【血統書付き】と呼ばれる犬や猫を物のようにショップで購入してくる。
そうして避妊・去勢手術もほとんどしないままに飼われるのだ。
ショップ側でも説明しないのだから、そこからまた不要犬・不要猫が生まれてくるという【負のスパイラル】が生まれてくる。
その結果、子犬や子猫が生まれたとなれば、捨てるか(動物の遺棄は犯罪である)、動物管理センターに連れて行き平気な顔をして殺処分を頼むのだ。
日本人はどうかしているとしか思えない。
本書を読むと、愛護精神が皆無に等しいのではないかと思えてならない。

以上により、動物愛護の点から言っても、日本とアメリカの違いは決定的であると言わざるを得ない。

とにかくぎっしりだ。ぎっしりとそんな事があちこちに散見できるのが本書である。だから全編丸々深い事この上ないのだ。

なのに巻末に至ってまでも「あなたに出来る50の事」が載っている程だ。
でも、この「あなたに出来る50の事」は些細な事でしかない。
何も難しくない。とても些細で「こんな事でもいいのかな?」と思わされるが、それでいいのだ。
みんなで50項目のうち一つでも実践してくれれば、きっと世の中は変わる。

貴方の胸の中にこげんたが住み着いたのだとしたら、ちょっとだけでも何かを実践してみませんか?
こげんたの声が聞こえたならば、その声を貴方の声に変えてみませんか?
出来る事だけでいい。
無理をしなくてもいい。
身の丈にあった事をたった一つ実践するだけで、きっと世の中は変わるのだから。

そしてこの事を子供達に伝えてやっては貰えないだろうか?
命を慈しむ優しい心を持った子供達を育てては貰えないだろうか?
子供だけでなく、周りの友人・知人、親でも兄弟でもいい。
この事を話しては貰えないだろうか?

こげんたの命は我々にとって慈しみの種となり、こうして『Dear,こげんた』、ひいては『君はぼくの声になる』という二冊の本になり、花をつけたのだから。
あなたにもきっとできる筈。
そうすれば世の中はもっともっと変わってくるだろう。

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JETの本領発揮なし

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

作画のJETさんが好きで、この方の本を昔から色々買っています。JETオリジナルではないコミックスも持っています。オリジナルもコミカライズもとても面白かったのに、どういうわけかこのシリーズ(一応、2冊買いました)は面白くありませんでした。多分、1話1話の間に入る加門女史の語りがほのぼのとしている為と、心霊体験に遭遇したにも関わらず、やはり加門女史の態度が淡々としているので、怖さを感じられないのだと思います。JETさんの本領が発揮されていません。彼女の描くコミックスは、例えシャーロックホームズであっても「雰囲気」がとても伝わってくるのです。それが本書にはない。残念としか言えません。でも「怖そうで読めない!」と言う方にはお勧めです。怖くありませんから、全く。心霊体験をした加門女史が「こんな目に遭っちゃった、エヘヘ…」という感じ。その為、後味も何も残りませんので、寝る前に読んでも大丈夫ですよ。

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