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談上圭さんのレビュー一覧

投稿者:談上圭

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紙の本六番目の小夜子

2010/01/06 00:05

小夜子は永遠とともに

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本を読んだ時、これは監視の制度だな、と思った。それこそが、「鍵」である、と。また、瑞々しい流れに、自らの学生時代を振り返りもした。そうして、つまる所、これはどこの学校でもありうるのだ、と結論づけた。小夜子はその名の通り、学校の闇の部分。闇を卒業するという学校制度にいつも深く組み込まれているのでしょう。大学生の二人に一人が実は学生を監視する学生だったりするのです。彼らは本当は社会人であり、それ故にドラマのモデルになったり、それ故に時折事件を起こす。それを、高校に引き直せば、と思うのです。みたび思うに、彼らは実に気紛れだった、と思います。とすれば、監視の学生だった者が、現に監視の学生を支援する、唐突に突き放したりとする。それが、野犬の不可思議な支援であり、加藤への訪問であったのでしょう。私は思うのです。眩暈とともに。監視の制度は一体いつからあったのだろうか?と。一体いくつのドラマや事件を現実に起こしてきたのだろうか、と。それは、おそらく学校制度の開始とともにあったのでしょう。そして、あり続けるのでしょう。ならば、小夜子もまた、と。

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夢の通い路

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

作家マティスは、信仰を取り戻す機会を与えられた。私が最初に感動したのは、アリマタヤのヨセフの問いに「ヨハネ・マルコ」と言い当てながら、マティスが泣くシーンでした。信仰を捨てた己を憐れんだのか。その言葉に苦しんだ自らの不甲斐なさを悔やんだのか。ある予感に咽び泣いたのか。いえ、おそらく全てでしょう。この作品は、人が自身にとっての大切なものを取り戻す魂の軌跡です。その夢の通い路なのです。大切なもの忘れかける前に、是非ご一読を!

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