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かげろうさんのレビュー一覧

投稿者:かげろう

8 件中 1 件~ 8 件を表示

小説としても結構面白い

19人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この本は、マネジメントというものがどう言うものであるのかを分かりやすく、しかも普通あり得ないような実例付きで教えてくれる。マネジメントは企業だけの物ではない、高校の部活でもなんでも、組織であれば使えるのだということを教えてくれる。
 ……しかし何より賞賛すべきは、これがちゃんと青春エンタメ小説として成立しているところだ!
 てらいも媚びもなく、きっちり青春を描ききれているじゃないか!

/*/

 世の中の書評を見たら、ほとんど「ドラッカー入門書として新しい、わかりやすい」と言う評価だったので、小説としての観点から。

 著者は小説を書くのは初めてということで、明らかに現代ライトのベルを意識しているこの表紙にしては、(ライトノベルとしては)いまや珍しいくらい文体と展開はドがつくほどスタンダードですが、テーマ性が高い上に演出が上手いので、むしろこのシンプルな文章はわざとやってんじゃないのかと思えるほど、無駄がないように見えます。
 昨今、媚びと衒いを狙いすぎて、肝心なテーマや物語がおざなりになっているライトノベルが多い中で、こういった作品は新鮮。
 テーマからぶれたり、回収できていない複線は全く存在せず、むしろ複線の張り方が直球に上手すぎて、ぐうの根も出ませんでした。
 というか、ドラッカーの著書を紹介するためだけに舞台として高校野球が使われてるだけだろうと侮ってました。表紙の絵から、「どうせドラッカーを萌え娘で解説してるんだろ」と思ってました。すみません。

 でも表紙の絵から萌え萌えライトノベルを期待して買った人は残念かも。
 ラブコメもサービスシーンもないので。
 ここには直球(ストレート)の青春しか存在しない、そしてだからこそ面白い。

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美術の授業案本としては画期的!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

素晴らしい! の一言です。
美術の授業のプラン本はたくさん出ていますが(特に同じ出版社で出ている酒井式は腐るほどありますが)、この筆者の視点から考えられた本はほとんどないと思われます。

美術の授業案の本の内容といえば、

・生徒にどのように「それらしい」作品を制作させるかという小手先の技術だけで、本当に生徒の力になるとは全く思えない本(最も多い)

・授業のネタをとにかくかき集めたもの。玉石混合で、良いものはあるが、実際的にどう指導するべきかは描かれていなかったり、学習指導要領に照らし合わせて「?」となるような内容のものがあったりする。

という感じなのですが…

この本は「生徒の発想・構想」の段階に強烈にスポットをあてて、それを中心に授業展開を体系的に考え、紹介している珍しい本です。
発想・構想に焦点を当てているので、具体的な技術指導はほとんど記述が無く、「まぁそれは皆美術の教員だから分かってるでしょ?」(そういう記述があるわけではありませんが)という感じで省略されています。

しかし、発想・構想に焦点を当てたおかげで、同時に関心・意欲も高まるような授業プランに仕上がっており、これはとても「使えます」。

美術における技術的な部分などは、はっきり言って教え方と練習量の問題で、ほとんど確立されてしまっていると言っても過言ではありません。

この本は、その技術的な部分は脇においといて、「いかに生徒が発想・構想でつまづいて、『面白くない』と言うのを防ぐか」という事に力点を置いています。

はっきり言って「面白い」と思わせたら美術に限らずほとんどの教科指導は勝ったも同然というところですから、これは非常に画期的なことです。

「技術的なことができるから面白いんだ」という考え方もあり、それは自分も賛成するところではありますが、技術面で「どう考えても自分には無理そうだな」と思ってしまったら、「できるよろこび」に焦点を当てた指導プランでは、最高潮が製作中と完成した瞬間にある以上、初動でコケます。

しかし、「考えること自体が面白そう」と思わせれば、最初からワクワク感を持って授業に臨んでもらうことが出来るでしょう。まぁそのあと最後まで引っ張っていけるかは教師の力量次第ですが…

こういう新しい視点の本がもっと沢山出てくれると、美術の教科指導は充実していくだろうなぁ…と希望を抱かせてくれる本でした。

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闇にうごめく者どもの遠吠え

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 都会のアンダーグラウンド/夜の闇に現れ、人生に不完全燃焼している輩に、半ば無理やり金を貸してその人生に介入――首を突っ込むモンスター、万丈小夜。
 闇金融としては、超低金利(10日で0.1割)で貸付けをするヴァンパイア・ファイナンスの目的は、果たして。
 現代の怪物、闇に蠢く者どもの遠吠えが、今夜も彼女を呼び寄せる!

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この作品に含まれていないもの。
 ・ライトノベル成分(不足気味)
 ・ラブコメ(ラブがあってもコメがない)
 ・萌え萌えサービスシーン(サービスシーン自体はありますが、萌え……とかはないな)
 ・ファンタジー(吸血鬼モノではありません)
 
 この作品の主成分は、現代社会で完全燃焼して生きることが出来ずに鬱屈している、それ故に「怪物」じみた一般人。そしてそれを引っ掻き回して夜を跋扈する、傍若無人な金貸しの少女の嵐のような行動力。おまけに、それらを包含する都市の夜の闇。
 オムニバス形式で進められていく「怪物」達と小夜とのやり取りの中で生まれていく、義理でも人情でもなく、金利(トレイチ=10日で0.1割)による謎の絆は、きっとそこらのファンタジーやラブコメでは到底表現し得ないだろう。
 現代社会の闇を、跳梁跋扈する怪物じみた債権者たちと、その闇も怪物も引っ掻き回す万丈小夜の掛け合いが面白くてたまらない。
 それでいて、なおかつ人間の闇をハードコアに描くのではなく、あくまでもコミカルに描かれているこの作品に、今までにない不思議な魅力を感じずに入られない(作中でおそらく一番可愛い女の子が、ドラッグデザイナーってどういうことだ?)。

 はっきり言って荒削りな作品だし、恐らく執筆中の作者の頭の中も、作中で描かれる夜の闇のように混沌としていたと思われる。この圧倒的な夜の質量をまとめ切れていません。結末も尻すぼみだと思う方が多いだろう。
 けれど、作中の言葉を借りるならば、夜の闇というのは、
「限りなく実態の不定形な、誰もがその存在を実感できない存在」
 ではなかろうか。

 美文を並べ連ねるのではなく、ただただ混沌とした巨大な存在を、原稿用紙の上にぶちまけようとしたような、そんな作品である。まさにこの作品が描こうとしている、夜の闇そのもののような展開と文体。
 思わずページをめくらずにはいられない怒涛の展開、広がり続ける夜の謎、万丈小夜の正体――
 この風呂敷は、もともと畳む事を想定されていない。
 否、夜闇を畳むなんておこがましいと、作者は思ったんじゃないだろうか。

 さぁ、あなたも夜の闇のページを開いてみないか?

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紙の本ハロー、ジーニアス 2

2011/04/16 18:51

天才の居場所、俺たちの居場所

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 優木カズヒロさんの「ハロー、ジーニアス」最新作。
 前作は「居場所をなくした挫折したハイジャンパーが、孤独な天才少女の許に居場所を作るまでの物語」で、物語としての構成が美しい力作でしたが、今回は「孤独な天才が孤独をやめ、居場所を守る物語」と言う感じでした。
 前作からそうですが、物語の構成もさることながら、確固とした筆力から紡ぎ出される地の文の独特な面白さでぐいぐい読める青春エンタです。
 前回はあまり出番のなかった有谷美月も、天才少女・海流王寺八葉と対比して登場することでキャラクターとしての個性をはっきりさせてきました。
 前作が「主人公と天才少女の物語」だとするなら、今回はどちらかというと「天才少女と平凡な少女の物語」と言う感じでしょうか。天才には天才なりに、凡人には凡人なりに抱えたものがあり、それがまたいい感じに青春しています。
 でもこの先主人公、どういう役割で立ち回るんだろう……とその存在意義を心配してみたり。第一巻での主人公の描写がかなり文学的に美しかったので、今回の「天才と周囲とをつなぐ役割」を考えるとちょっと主人公ちからが弱まっているような気も。もちろん今作のフォーカスは主人公よりヒロインよりなのでそれはそれでよかったんですが、まだ明かされていない八葉の「特化領域」とかを巡って色々活躍するのかな?

 個人的な考え方として、小説は小説であるからには小説ならではの面白さがあるべきで、その面白さは構成・台詞回しよりも地の文の面白みや情緒、美しさににじみ出てくると思っています。
 あらすじを説明されても分からない面白さこそ、小説の面白さ、いいから読んでみろと言われて初めて分かるものが眠っていてこその小説、と思うのですがどうでしょうか。
 この作品は文句なく「小説として面白い」と、自信を持ってオススメできます。

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数的根拠があれば☆5つ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

文句なしで名著です。
 詳しい内容については他のレビューがあるので譲るとして、中でもよかったのは、
「万能な指導法などない」
 としたうえで、
「本書のルールもすべての学校に当てはまるわけではない」
 と自ら語っているところ。

 さも万能の法則があるように語る、同系の書籍とは、この時点で一線を画する。

 また、単に厳しい指導をすればよい、というわけではなく、深い生徒理解に根差した指導をしようとしているところが好感を持てた。

 ただ、多数の学校の事例に触れている、という割には、数的な根拠やデータがなく、経験則で語っているところは惜しい。
 もちろん、生徒指導には正解はなく、万能の法則もないとすれば、数値やデータを示して「これが効果のある方法です」とするのは確かに難しいのだろうけれど、しかしデータの蓄積なくては将来の実践につながらない。

 いつかこれらの経験のデータや数値を示して検討したり、後進がこの取り組みを引き継いで研究を進めてくれることを願う。

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実践記録としては評価できるが、価格設定は・・・,

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本文内に引用されている、アドラー心理学の本を先に読んだ。
 ちょっと引用が多いかな、という気がするが、原著をもとに試行錯誤して実践をした記録をしている点は好印象。
 ややまとまりに欠けるが、教育雑誌の連載をまとめた本という事で納得。
 何がしかの結論や、こうすれば上手くいく! という内容の本ではないが、アドラー心理学を実践している教師には、「勇気付け」になるのではないか。

 また、恐らく著者はTOSSの教えを受けているかそういうサークルにいるか本を読んで学んでいると思われるが(「子どもの事実」など用語の使い方がTOSS独特の言い回しである、アドラー心理学に出会う前の実践がTOSSのものと近似している)、TOSSのやり方(?)から脱却し、試行錯誤しているのは印象深い。正直明治図書のTOSS関係者の本は内容が似たり寄ったりな上に高圧的で辟易する(内容が使えないというわけではない)。

 ※上記は本の内容の評価とは関係ない、個人の感想。

 ただ、明治図書の教育関係の書籍ではいつも思うが、この内容でこの価格設定は「ないな」と感じる。
 引用元である「クラスはよみがえる―学校教育に生かすアドラー心理学」は倍の分量で同等の価格である。また、アドラーの弟子であるドライカースが、やや煩雑なアドラーの個人心理学を分かりやすく編集した「アドラー心理学の基礎」が1260円で手に入る。
 このページ数でこの内容であれば、1000円が妥当な価格だろう。
 正直本人のHP(あれば)か、サークルのHPにPDFで纏まっていれば良いかなという内容でこの価格は「ない」。

 内容は良い、価格設定が×、という事で評価は☆3つにした。

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実践は○、本としては△

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著者の完全なる著作物ではなく、構成の吉崎某が、インタビューしたものを構成した、という形式。
 思っていたのと違っていた。
 著者の実践自体はよいが、音声文字起こしのためか、文章がやや冗長でわかり辛い。
 実践の具体的な内容、方法論、メソッドなどを紹介しているというより、その背景を語っているという印象。

 繰り返すが、実践自体はよいと思う。
 ただ、その中で「体罰容認」的な内容があったのはいただけない。

「私は学校での体罰を容認しない。法的にも禁止されている。だからといってこれまでの良さをすべて否定する流れは本当に惜しいと思います」

 といいつつ、

「家庭に限っては体罰という選択肢もあり得るのではないか」

 とかいう。
 虐待とかイデオロギー的に曲がった体罰容認論の事ではない、と解説しているが…

 家庭だろうが学校だろうが地域だろうが、子どもに対する暴力は許されない(もちろん怪我や命の危険がある緊急回避行動の場合は別として…まぁこれは「罰」ではないのだが。)し、暴力が子どもに与える影響は基本的にマイナスしかない。
 体罰を容認しないといいつつ、巻末の対談では、若いころの話とはいえ、構成の吉崎何がしが「自分は先生に殴られた」的なことを書いている。

 体罰をちらっとでも「あってもいい」などとする考えがあるから、体罰事件が起こってしまうのだと分からないのだろうか?
 しかも著者のような、社会的影響力のある人間が、「公の」出版物に載せていいことではない。
 (著者は「公」の観念を子どもに教えるのが大事、と言っているのだが…その話の流れでの「体罰」)
 いじめに対して「コミュニケーション≒言葉の力」で立ち向かっていけ、という著者の「言葉の教育」を、自分で真っ向から否定しているのに気付かないのだろうか?

 また、自分は子育てに失敗していると言いながら、どの口で「ご家庭でも実践を! 菊池メソッド」などという事が語れるのだろうか?

 人格と仕事は分けて考えるべきである。
 であるからこそ、実践はよい、と繰り返し書いた。
 「ほめ言葉のシャワー」「成長ノート」「ディベート教育」「MFCの使い分け」など、教育現場で取り入れ、実際によい効果が上がりそうな実践である。(「成長ノート」は、教師の自己犠牲的な仕事なしにはできない気がするが)

 ただ、この著者自身はもう少し、自分が「言葉の教育」というものを掲げて戦っているのだという事を考えた方がよいと思う。
 もしかしたら、それは著者の他の著作では語っていないのかもしれないが、だからこそうっかり語ってしまった「インタビュー文字起こし」というやり方は、この著者には合っていなかったのではないだろうか。

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タイトルに偽りあり

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TOSSの本は、すごくためになる事が多いのでよく買うのですが、これは最悪です。
内容に関して、使えるか使えないかで言ったら使えるノウハウが書かれていると思います。
思うんですが…
タイトルが

「やってはダメ! 授業が大混乱する指導」

である以上は、こういう指導はやってはいけませんよ、と言う、タブーを記した本でなければならないはずでは。ノウハウ本であるならば特に。
前向きにこうすれば良いですよ、と言う内容のTOSSの本は、それこそ腐るほど読んでいるので、自分の点検として、「本当はタブーなこと、やってないかな」という事が確認したくてこの本を買ったわけですね。
でも中身はいつものTOSSの「こうすればいいよ」という、前向きな方の内容でした。内容自体は悪くありません。

なんでこのサブタイトルつけたんでしょうかね?
「ヤング教師が~」のシリーズ名と巻数だけつけておけばよかったのに、そうしたら絶対買いませんでした。
というかTOSSはこういう事多いですよね?

TOSSの本は別の地域のサークルから出ていることが多いわけですが、「原典である向山さんの追試をしたらすごくよかった!」みたいな内容が多くて、別の本を買っても中身がもろ被りしていることも多いわけですよ。
この本の中身ももやっぱりもろ被りしているわけですよ。
中身を見ていたら絶対に買わなかった…

中身を確認して買わなかった自分も悪いとは思いますが、やはり書店で中身を確認して買わないとダメですね。この辺がネットで書籍を購入する限界かなと思います。

この中身でこのタイトルでGOを出したTOSS岡山も、編者の甲本さんも全く信用できなくなりました。TOSS岡山と甲本さんの本は金輪際買いません。

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