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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

sakura-sさんのレビュー一覧

投稿者:sakura-s

2 件中 1 件~ 2 件を表示

わかりやすい指南本

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本を手にした時まず目にするのは装丁である。大学院生活のハウツウ本とあれば、大変堅苦しいイメージを受ける。しかし、本書はイラストがユニークで驚いた。中にも可愛らしいイラストが挿入されており楽しみながら読み進められた。

では肝心の内容について。
学部4年で初めて研究たるものを始める。正直、今まで全くしたことがない未知の分野で期待で胸膨らむ一方、不安をしょいこんでいる人も多いに違いない。また、最初は順風満帆にこぎ出したとしても必ず壁にぶち当たることがあるだろう。そんな時(本当はそうなる前の方が良いに違いないが)この本を手にすることを勧めたい。

理工系とバイオ系の学生が大学院ですることとは何か?それはもちろん研究である。その研究をどう進めたらいいのかはもちろん、どんなスランプに陥る可能性があり、それに対してどう対処すべきかまで事細かに書かれていた。当たり前と考えられて省かれているところが、実は分からなかったりするもの。特にこういう本を手にする人は、当たり前なところこそ見落としているもの(事実、私もその一人だった)。そういうニーズに丁寧に答えてくれているところが大変良いと思った。
またそれらを単に抽象的に並べるのではなく、具体的なケースを挙げて進行していく。三人の大学院生があるプロジェクトに関わりながら研究を進め、時にスランプに陥りながらも進んでいく姿が描かれている。ハウツウ本は、その『ハウツウ』を単に列挙するものが多い中で、このような具体的な物語が織り込まれているのは、大変理解を助けてくれる。個人的にはちょっとしたドキュメンタリーを読んでいるようで、そういう意味でも楽しめた。また自分の研究生活のイメージを膨らませるのを助けると思う。
また、研究だけではなく研究室内での発表方法、さらには人間関係、その後の進路のことまで網羅されていた。

1つ問題は作者が日本人ではないこと。それでは日本の学生が読んでも参考にならないのでは?という心配があると思う。しかし本書を監訳している白楽ロックビル教授の解説が、そこを十分フォローしていた。また逆に、大学院は海外で、と考えている方には大変よい本ではないかと思う。

不必要な堅苦しさがなく、なおかつ有益な情報が盛りだくさんな一冊だった。これから新しい研究生活を始める人や、すでに始めている人にも是非一読して欲しいと思った。
欲を言えば、これの日本版(日本人大学生向け)が出ればもっといいのかもしれない。

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科学研究者の事件と倫理

2011/10/26 02:04

読みやすい構成とインパクトある内容

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

科学者コミュニティを普段から垣間見ている身としては、
科学者のことは研究者自身が一番理解できるものと思う。
それはまた研究者に限らず、ある程度の専門領域にある人たちについては
同じことが言えるだろう。

一方で、自分たちのマイナスになりうるようなことを積極的に理解しようとする人は少ない。これが要因となって避けられてきたのかは分からないが科学者自身が「科学者の事件と倫理」に焦点をあてるというようなことはあまりないと感じる。
しかしこれらの面を理解することが、著者も指摘しているように
「科学の信頼を高め、または信頼を維持する」ことにつながるのだと
本書を読んで改めて感じた。
また「科学者が被害者になるのを防ぐ」ということにもつながるとあり、
その視点が自分の中になくはっとさせられた。そして本書を読み進めるうちに自分がいかにマスメディアに影響されたステレオタイプな見方を「科学者の事件」に対してしていたか(それだけでなく、メディアの情報すべてかもしれない)を痛感した。他の方がどう感じるか分からないが、今までの考え方を覆される読者が多いのではないだろうか。


本書は専門書でありながら、「新聞記事」という親しみやすいデータを
引用していることから(著者はそれを意図していないと思うが)
一般の方(科学研究に関わりのない人)にも読みやすいと思う。
また具体的な事件の記事や、数値データを事細かに掲載している点も
抽象論にならず分かりやすかった。

一方で(特に序盤)、具体的データのオンパレードとなり
それに対して著者の考察や主張などがいささか寂しくもったいなく感じた。
次作に期待したい。



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