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先月(2017年5月)

なまゆん28号さんのレビュー一覧

投稿者:なまゆん28号

1 件中 1 件~ 1 件を表示

昭和30年代にタイムトリップ

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

以前、ある映画を鑑賞した時のこと。
舞台は昭和30年代初頭。その中の風景を見て私は感動した。
映画の中の東京は、中心部の方でも、空が広くのどかな印象だった。
私の持つ東京のイメージとは、とてもかけ離れていたのだ。
その変貌ぶりに興味を持ったところに、この本に行き着いた。


表紙に、「オリンピック前の東京の町並みが地図と写真で鮮やかに甦る。」とある。今と昔の地図の対比と、当時の風景写真が主体となっている。

地図の対比は、地区別に分け、今昔を見開きで掲載している。旧地図は昭和34年発行のものをそのまま掲載しているのだが、掲載範囲と縮尺・方角を現代図とできるだけ合致させているので、比較が容易。その上、何ヶ所かピックアップし、その解説も付されている。

私は地方在住者なので東京に詳しいわけではないのだが、やはり誰もが知っている首都東京、時々耳にする地名を探してみては、へえ~という発見があり、それがまた意外なほどに面白い。

例えば、某テレビ局のある「お台場」。幕末、防衛のために建築された砲台が地名の由来で、現在は2基現存するのみであるが、建築当時はもう少し数があった。この台場も東京湾の開発・埋め立てで消滅していくが、どのようにして消えていったかが対比地図によってよくわかる。

こういった楽しみ方ができるのが、この本の大きな特徴だろう。


風景写真の方は、当時のレトロな雰囲気が漂ってくる。今昔対比写真もあり、風景の変化も楽しめる。昔の面影がまだまだ残る街、別の場所ではないかと疑いたくなるほど変貌した街。

街は私たちが意識しないうちに、どんどんと姿を変えていたのだ。
変化したことに気付いた頃には、何故か以前の姿を思い出せない。
風景写真は、そんなもやもやを解放してくれるのかもしれない。
そしてそして、やはり昔の写真の中の東京はどれも空が広い。


また、書籍名に「東京」「散歩地図」とあるので、東京観光に行かない人には敬遠されそうだが、旅行のガイドブックとは趣きが全く異なっている。
コラム類や特集記事も豊富なため、単に読み物としても面白い内容になっているのだ。年表、昭和39年のテレビ番組表、30年代生まれのロングセラー商品、当時の物価表、都電、路線図、日本映画などなど、「昭和30年代」を、とにかく広範囲に詰め込んだ、という感がある。

少々物足りないと思う部分もあるが、30年代に興味を持ち始めた人、当時をなつかしんでみたいという人には適当なのかもしれない。
地図と言っても堅苦しい内容ではなく、好きなところから読めるので、地図好き・都内在住者ならずとも、気軽に楽しめるのではないだろうか。


地形・地名、風景、文化、世相…、全体的に昭和30年代を感じ取れる、そんな良書だと思う。

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