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先月(2017年8月)

anetonさんのレビュー一覧

投稿者:aneton

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紙の本動物園革命

2010/12/28 17:45

動物園展示をつくることは文化として解くこと

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本は単なる動物園本ではなさそうだ。
これまで一般にあまり紹介されることのなかった日本や世界の動物園史がわかりやすく語られているだけでなく、著者自身が行なった動物園のプランニングや具体的なデザインの実践までもが包み隠さず紹介されている。なかでも、新しい動物園デザインの考え方ゆえに、実現への道筋は苦難の連続であったことを赤裸々に語られているところが、読ませる。動物園デザインとして先鋭的な魅力や可能性が例示されている景観ストーリーは具体的かつ平易に解説されているため、生息環境展示と表現される世界観にぐっと引き込まれるようで、動物園に限らずこれからの環境デザインが進むべき方向性が示唆されよう。
また、「動物園展示をつくることはシステムではなく、文化として解くことを意味する」と主張する著者の考えは興味深い。旭山動物園に代表される「行動展示」が盛隆を見た近年において、機能主義的なデザインとは異なる自然主義的な動物園デザインを切り開いてきた第一人者である著者の思いは、この一文に込められているのではなかろうか。
大阪芸術大学の教授であり、環境デザインという分野を芸術や動物園という切り口から世の中に問いかけていく異才の経歴もまた独創的かつユニークである。すでに小学校時代から持ち続けた動物園への情熱が、知の集積としてまとめられていく過程は非常に魅力的で、サラリーマンと研究者を掛け持ちし、そして学者、指導者、デザイナー、企画構成・演出家へと次々に転進していく著者の軌跡は、デザインを学ぶ途上の学生はもちろん、新しい分野を切り開かんとする人々にとってこの上ない後押しとなるだろう。
著者の開拓への旅路はまだまだ続く模様だ。続編が待ち遠しい。

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