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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

nasubihimeさんのレビュー一覧

投稿者:nasubihime

6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本ネジマキ草と銅の城

2012/01/24 17:18

王様のために動物たちは語ります

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 心臓のねじを巻くように若返らせる草・ネジマキ草を取ってくるまで、年老いた王様のもとに行ってお話をするようにといわれた動物たちが やってくる やってくる。
オオカミ・リス・砂丘ウサギ・ハナムグリにドラゴンまで計13の動物や小人がやってきては お話を王様に披露するのです。

 愉快な話、切ない話がつぎつぎと動物たちの口から、時にはうたにのせられたりしながら語られますが、それらの最後に待っているしめくくりはめでたし めでたし で読み終えたあとは 笑顔になることまちがいなしです。

 むかし むかし の話の中の 動物たちが語る話 という入れ子式なっているのがとてもおもしろいです。

 物語もとてもすてきですが、本の挿絵や装丁がとてもすてきです。村上勉さんによる挿絵は見事に物語をひきたてて、読む人を物語の世界に引きこんで楽しませてくれます。多くの人に実際に手にとってもらい見てもらいたい、そんな本でした。
 

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ヘブライとペルシアが出会う

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書はヘブライの神の使者・アザレアと、ペルシアの霊鳥のヒナの養いっ子の物語です。立場は違えども、ふたりの望みは同じ。人びとに安らぎを与えるために身を削るようなふたりはとても、とてもやさしい存在。 そんなふたりを祝福するように、切なさを含んだやわらかな光に満ちた最後が待っています。 心にじんわりとしみる、そんな一冊です。

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片翼の天馬

2012/02/09 15:59

いよいよ〈天馬〉が覚醒する・・・

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「熱砂の巨兵」第二巻です。そろそろ役者も出揃ったでしょうか。個性的なキャラクターがたくさん出てきます。人びとの思惑はいろいろ・・・。 そんな中、カルスは悩みを抱えながらも〈天馬〉として覚醒が進みます。自分じゃない自分を抑えようとするカルスでしたが・・・本巻の最後あたりの〈天馬〉への変成のシーンがよみどころです。
 今巻のジェリンはとても魅力的です。好きな人のために役立ちたいと思って努力するところや、敵である人間の手当をするところなんかは心根の優しさを語っていて、すてきな子だな、と思いました。
 カルスが本格的に〈天馬〉に目覚めはじめ、世界を包む「外殻」が崩れはじめる・・・そして、その続きはどうなっていくのか、次の巻が待ち遠しいです!

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紙の本海に降る

2012/02/03 16:01

深海は宇宙よりも遠い・・・

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

あなたは深海の映像を見たことはありますか? 私のイメージするテレビで見た記憶の映像はこうです。暗い闇の中をテラスライトの光で浮かび上がるのはまず、雪のように海に降る〈マリンスノー〉です。主人公の深雪の名前はこのマリンスノーから名付けられました。

「海に降る」という美しいタイトルに惹かれて本書を手にとったのですが、本書を手にするまで「海洋研究開発機構」という機構があることもあまり意識したことがありませんでした。「深海は宇宙よりも遠い」という言葉とともに本書に書かれている世界は地球にはまだ未知なるところがあると教えてくれます。 もう地球上に人間の辿りつけないところはないと思い込んでいた私にはとても新鮮な驚きでした。

有人潜水調査船のパイロットを目指す深雪と、深海の未確認生物を追う高峰のふたりが深海へと潜るまでの努力に読んでいて応援したくなりました。

海というものの神秘、生物というものの神秘にみちびいてくれた一冊でした。読んだあとにはきっと巻末の参考サイトにアクセスしたくなるはず!

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リルラの手袋

2012/01/23 20:44

ドルニョオンの聞いた天の音楽

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は表題作の他に「河馬の名刺」「口笛ドルニョオン」の三作からなる童話集です。

 作者は宮沢賢治とも交流のあった詩人・儀府成一。その儀府さんが「子供の澄み切った目」をたえず考えた結果、生まれたものがここにおさめられている作品たちなのです。

 子供が澄み切った目を失わないようにと心をこめて書かれた作品には、童話の娯楽性ではなく、童話の芸術性が秘められています。たしかに「リルラの手袋」は心温まる物語であっても、「河馬の名刺」がおもしろおかしい滑稽なお話でも、心に残るのは、清らかな少年・ドルニョオンのかなしいお話「口笛ドルニョオン」なのです。

 作者が本当になにかを伝えたいと思った作品はきっとこれに違いないと思います。つらい境遇でもたくましく正しくいきようとするドルニョオン。その彼にとつぜん天からの音楽が聞こえて、彼の運命を変えてしまいます。

 結末のかなしい物語であるにしても彼が最期の時に吹いた口笛は、彼が神様の祝福である天からの音楽を受けてついて出たものであるとすると、たんにかなしい物語ではなく、なにか光のようなものが見えるような気がします。

 これは自分勝手な解釈なので、いやそれは違うと感じるひともたくさんいると思います。しかし、なにか訴えてくるものがこの作品には感じられました。

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読む人に そっと寄り添う言葉が 詰まっています

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

59の禅語とともに枡野氏のやさしくあたたかい言葉が書かれています。読んでいると不思議と心が軽くなる本です。読んでいるものにそっと寄り添うかのような言葉に励まされて、自分に自信の無かった私ですが、自分をもう少し信じてみようと思いました。一見するとむずかしい禅語ですが、実はとっても知恵のつまったいい言葉なんだなあ。枡野氏の平易な言葉で私にもその意味を知ることができました。

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