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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

プックンさんのレビュー一覧

投稿者:プックン

30 件中 1 件~ 15 件を表示

時間を越えて人命救助

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

藤子・F・不二雄先生の作品の全網羅を目指した『藤子・F・不二雄大全集』の1冊であり、『少年ワールド』とその後継誌の『コミックトム』で連載されていたSF作品『T・Pぼん』の1巻です。タイトルの「T・P」はタイムパトロールの略であり、タイムボート(タイムマシン)で時間を行き来して不幸な死に方をした人々を救助するための未来の組織のことです。そしてひょんなことからこのタイムパトロールの隊員となった現代の普通の中学生・並平 凡が本作の主人公となっています。『藤子・F・不二雄大全集』では3部から構成される本作を、部毎に1巻に収録した全3巻となっており、第1巻にはぼんが見習隊員として先輩隊員である少女・リームと共にタイムパトロールとして活動する話が収録されています。

不幸な人々を助けるとはいっても誰でも助けてよいわけではなく、例えばユリウス・カエサルのように歴史に大きく関わっている人を助けることは禁止されており、目の前の救える命を見殺しにしなければならないことさえもあります。またタイムボートでの行き来は時空間を痛めるものであり、何度も同じ時空間を行き来することはできないため、タイムマシンがありながら「失敗したらやり直し」ということはできません。こうした制約により、主人公達が苦悩することが本作のドラマ性を高めています。

私のお気に入りは「バカンスは恐竜に乗って」。休暇に恐竜の時代へ出かけるというのは男の子だったら一度は夢見たことではないでしょうか。

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雨宮の苦悩

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「森の端」と呼ばれる閉鎖的・束縛的な色街で生まれ育ちながらも家の裏の森に捨ててあったピアノで小さい頃からピアノに親しみその才能を育んできた少年・一ノ瀬 海が、名ピアニストの息子・雨宮 修平と事故によりその道を閉ざされたかつての名ピアニスト阿字野 壮介との出会いからピアニストを目指す物語です。まだ連載中の作品ですが、2007年にはアニメ映画化され、2008年には文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞も受賞している作品です。

作者の一色先生は弱さや欲望を持つ等身大の人間を非常に愛おしく描ける方で、つい感情移入して思わず涙が出るような名作をいくつも描かれていますが、本作はその中でも名作中の名作と呼びたくなる素晴らしい作品であると思います。

本作は12巻以降、世界で最も権威のあるピアノコンクールであるショパンコンクールをその舞台としており、本巻では同コンクールの2次予選の直後からファイナル初日までの様子が描かれています。そして本巻は、前巻において2次予選で落選した雨宮に焦点が当てられており、雨宮が主人公の巻と言っても差し支えがないと思います。

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まさに完全ガイド

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本ファルコムのPSP専用ストーリーRPG『英雄伝説 碧の軌跡』の攻略本です。コンプリートガイドを名乗るだけのことはあり、かなり詳しく解説されています。もともと、一回では全てのイベントをこなすのはなかなか難しいゲームですので、とにかく全てをこなしたいのであれば手元にあると心強いと思います。特にそれぞれの仲間との親密度によってどのようなイベントを見れるかが決まる「絆イベント」は隠しパラーメータとなっているため、本書が大活躍しました。またありとあらゆるデータが網羅されているため、ファンであればクリア後でも楽しめる一冊かと。

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桂正和によるタイバニ原画&ラフ画集

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

大人気となったテレビアニメ『TIGER & BUNNY』。このキャラクターデザインを担当された桂正和先生による原画&ラフ画を収録した画集で、アニメでも脚本を担当された西田征史さんが原作を担当した同作の読み切り漫画も収録されています。こちらは通常版で、この他に限定フィギュア付きの限定版もありますが、限定版は即日で予約受付終了&発売延期となっています

読んで最初の感想はやっぱり桂先生の画の美しさ。これを大判で見れることが何よりもこの本の魅力だと思います。またラフ画はキャラクター毎に時系列で収録されており、桂先生がどのようにキャラクターデザインを固めていったのかがわかるのも面白いです。

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カイと雨宮

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「森の端」と呼ばれる閉鎖的・束縛的な色街で生まれ育ちながらも家の裏の森に捨ててあったピアノで小さい頃からピアノに親しみその才能を育んできた少年・一ノ瀬 海が、名ピアニストの息子・雨宮 修平と事故によりその道を閉ざされたかつての名ピアニスト阿字野 壮介との出会いからピアニストを目指す物語です。まだ連載中の作品ですが、2007年にはアニメ映画化され、2008年には文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞も受賞している作品です。

作者の一色先生は弱さや欲望を持つ等身大の人間を非常に愛おしく描ける方で、つい感情移入して思わず涙が出るような名作をいくつも描かれていますが、本作はその中でも名作中の名作と呼びたくなる素晴らしい作品であると思います。

本作は12巻以降、世界で最も権威のあるピアノコンクールであるショパンコンクールをその舞台としており、本巻では同コンクールファイナル2日目の様子が描かれています。内容につていは私が言わずとも、表紙が語ってくれていると思います。

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時間を越えて人命救助

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

藤子・F・不二雄先生の作品の全網羅を目指した『藤子・F・不二雄大全集』の1冊であり、『少年ワールド』とその後継誌の『コミックトム』で連載されていたSF作品『T・Pぼん』の2巻です。タイトルの「T・P」はタイムパトロールの略であり、タイムボート(タイムマシン)で時間を行き来して不幸な死に方をした人々を救助するための未来の組織のことです。そしてひょんなことからこのタイムパトロールの隊員となった現代の普通の中学生・並平 凡が本作の主人公となっています。『藤子・F・不二雄大全集』では3部から構成される本作を、部毎に1巻に収録した全3巻となっており、第2巻にはぼんが正隊員となり、新たな見習い隊員であるユミ子と共にタイムパトロールとして活動する話が収録されています。

不幸な人々を助けるとはいっても誰でも助けてよいわけではなく、例えばユリウス・カエサルのように歴史に大きく関わっている人を助けることは禁止されており、目の前の救える命を見殺しにしなければならないことさえもあります。またタイムボートでの行き来は時空間を痛めるものであり、何度も同じ時空間を行き来することはできないため、タイムマシンがありながら「失敗したらやり直し」ということはできません。こうした制約により、主人公達が苦悩することが本作のドラマ性を高めています。

私のお気に入りは「平家の落人」。F先生の作品としてはかなりショッキングな話となっています。

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ドラえもんの映画原作

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

藤子・F・不二雄先生の作品の全網羅を目指した『藤子・F・不二雄大全集』の1冊であり、映画の原作として毎年1作描かれていたドラえもんの長編作品を収録した『大長編ドラえもん』の4巻です。何度も単行本化されている『大長編ドラえもん』ですが、これまでの単行本は1冊に1つの長編のみを収録していたのに対し、『藤子・F・不二雄大全集』版では1冊に複数の長編を収録しているのが大きく異なっている点です。また単行本ではモノクロにされてしまっていた『コロコロ』掲載時のカラーをそのまま収録しているのも大きな特徴となっています(ただし、単行本で加筆されている部分はモノクロとなっています)。

本巻に収録されているのは1989年から1991年に公開された映画第10作から12作の原作となった「のび太の日本誕生」・「のび太とアニマル惑星」・「のび太のドラビアンナイト」3作です。ただし、映画第9作の『パラレル西遊記』はF先生の体調不良で原作漫画が執筆されていないため、漫画『大長編ドラえもん』としては第9作から11作となっています。

『大長編ドラえもん』はのび太・ドラえもん・しずか・ジャイアン・スネ夫の5人が異世界で冒険するというのが基本フォーマットとなっており、本巻ではそれぞれ7万年前の日本、動物がしゃべる謎の惑星、アラビアンナイトの世界を舞台としています。個人的にはオーソドックスながらも「姫を助けにいく」というのが冒険らしく「のび太のドラビアンナイト」がお勧めです。

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紙の本修羅の門異伝ふでかげ 2

2012/01/26 19:18

王道的な少年漫画

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

格闘漫画「修羅の門」で有名な川原先生が原作のサッカー漫画です。作画は飛永先生なのですが、かなり忠実に川原先生の絵柄に再現しており、絵心のない私なんかでは事前情報で知らなければ作画も川原先生だと信じていたと思います。「修羅の門異伝」とタイトルにも入っている通り「修羅の門」のスピンオフ作品ですが、「修羅の門」を読んでいなくても全く問題なく楽しめると思います。

高校生の主人公が日本一を目指すも名将と呼ばれる学校の監督とは全くそりが合わず、チームを一から作るところから始める……と、はっきり言ってしまえば青春スポーツ漫画ではもう使い古されたとも言える王道パターンの少年漫画です。しかしこの奇をてらわず、読者の期待を裏切らない物語が実に面白く、甘酸っぱくさわやかな読後感がすばらしいです。

2巻の時点ではまだまだメンバーの数も足りない、という段階ですが仲間集めもこうした漫画の醍醐味ではないかと。

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児童漫画だけではない藤子F先生の世界

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

藤子・F・不二雄先生の作品の全網羅を目指した『藤子・F・不二雄大全集』の1冊であり、F先生が青年誌やSF雑誌で発表した短編を収録した『異色・SF短編』の2巻です。この全集は掲載誌別に発表順が収録の原則となっており、2巻では小学館の『ビッグコミック』系列誌に1975年以降に掲載された作品が収録されています(74年以前は1巻に収録)。収録作品は以下の20編です。

・どことなくなんとなく
・3万3千平米
・分岐点
・女には売るものがある
・あのバカは荒野をめざす
・パラレル同窓会
・クレオパトラだぞ
・タイムカメラ
・ミニチュア製造カメラ
・値ぶみカメラ
・同録スチール
・タイムマシンを作ろう
・夢カメラ
・コラージュ・カメラ
・懐古の客
・四海鏡
・親子とりかえばや
・丑の刻禍冥羅
・鉄人をひろったよ
・異人アンドロ氏

大人に向けた作品ということもあり、皮肉が利いていたり後味が悪かったりと、児童向け漫画の第一人者というF先生の一般的なイメージとは異なった作品達が揃っています。収録作品のおよそ半分となる9編は謎のセールスマン・ヨドバ氏が不思議なカメラを現代人に売りつけようとしてカメラで騒動が起きるカメラシリーズが占めています。

私が特に気に入ったのは、老人がタイムスリップして過去の自分に異なった人生を歩ませようとする様を描いた「あのバカは荒野をめざす」と、様々なパラレル世界の同一人物が一堂にあつまる「パラレル同窓会」です。どちらも人間が年を重ねた時につい考えてしまう過去の自分への思いを描いており、自分がこの状況ならとつい空想してみたくなる作品です。

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大人のための少し不思議な世界

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

藤子・F・不二雄先生の作品の全網羅を目指した『藤子・F・不二雄大全集』の1冊であり、F先生が青年誌やSF雑誌で発表した短編を収録した『異色・SF短編』の1巻です。この全集は掲載誌別に発表順が収録の原則となっており、1巻では小学館の『ビッグコミック』系列誌に1974年までに掲載された作品が収録されています(75年以降は2巻に収録)。収録作品は以下の17編です。

・ミノタウロスの皿
・カイケツ小池さん
・ボノム=底ぬけさん=
・じじぬき
・わが子・スーパーマン
・気楽に殺ろうよ
・アチタが見える
・劇画・オバQ
・イヤなイヤなイヤな奴
・休日のガンマン
・定年退食
・権敷無妾付き
・ミラクルマン
・ノスタル爺
・コロリころげた木の根っ子
・間引き
・やすらぎの館

大人に向けた作品ということもあり、皮肉が利いていたり後味が悪かったりと、児童向け漫画の第一人者というF先生の一般的なイメージとは異なった作品達が揃っています。私が特に気に入ったのは、人(によく似た生物)が牛(によく似た生物)に食用家畜として飼われている異星での出来事を描いた「ミノタウロスの皿」と、殺人が肯定されている世界を描いた「気楽に殺ろうよ」です。どちらも価値観の逆転したifの世界を描いた名作だと思います。

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きつねのよめいり 7

2012/01/28 23:52

王道的かつ爽やかな良質ラブコメディ

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講談社の『月刊少年ライバル』で創刊号から連載されていたラブコメディ作品の最終巻です。主人公・桜介と彼の元へと「きつねのよめいり」できつね界から嫁入りしてきたヒロインの白狐・京香を中心としており、さえない少年の元に人外の女の子が突如押し掛けきて……という押し掛け女房作品です。雑誌の対象年齢が低いからかもしれませんが、少年誌のラブコメディにしては珍しくお色気系のサービスシーンがほとんどないのが大きな特徴ではないでしょうか。しかしそこに物足りなさを感じるということはなく、読後感の爽やかなラブコメディの良作だと思います。

本巻では「きつねのよめいり」を廃止しようとするきつね界の新王が桜介たちを別れさせようとするとして……というところから始まり、読者の期待を裏切らない結末が待っています。巻末には作者のデビュー作である「かぜ屋 青空配達人」が同時収録されています。

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宇宙へ家出

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

1969年から講談社の『週刊ぼくらマガジン』などで連載されていた作品で、平凡な少年が宇宙人と共に宇宙へと家出をするSF作品です。平凡な少年を主人公とし、その平凡な世界に異世界の住人を投入する生活ギャグ漫画を多く執筆されたF先生ですが、本作は舞台が宇宙という非平凡な世界になっている部分が基本フォーマットから外れた大きな特徴になっています。また生活ギャグ漫画は連載ではあっても一話完結が基本となっていましたが、本作は一つのエピソードが数回に渡って描かれている点も特徴的です。

過去に何度も単行本化されている本作ですが、この『藤子・F・不二雄大全集』版の最大の特徴は単行本収録時に改変され未収録となっていた雑誌初出版を改変後のものと共に併録していることです。読み比べることによって、どのような意図で先生が改変を行われたのかを想像するのも楽しみの一つでしょう。また『たのしい幼稚園』掲載版についてはフルカラーでの収録となっています。

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紙の本瞬きのソーニャ 1 逃亡

2012/01/24 22:47

弓月光先生によるサバイバルアクション

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

弓月先生がビジネスジャンプで連定期載していた甘い生活を時折休んでその間に不定期に連載されていた作品で、帯に「弓月光の新境地」と書かれている通り、普段の甘い生活と比べると同じ作者の作品とは思えないくらいに作風の異なるハードな作品です。まだ完結していませんが、おそらくは甘い生活が移籍したグランドジャンプにおいてビジネスジャンプの時と同様の形で不定期に連載されるのではないかと思います。

ソ連の極秘遺伝子操作実験によって生まれた人間兵器ソーニャ(見た目は普通の少女ながら、大人でも不可能な圧倒的なスピードとパワーを持ち、そのスピードを生み出すために見た目よりも重い体重を持っています)が、KGBや中国の諜報機関といった様々な組織から狙われながらも生き延びようとするサバイバルアクション作品です。ベルリンの壁崩壊から近い時期に彼女が実験所ごと抹殺されることを悟った警備主任ザイツェフが、彼女を連れて逃亡するところから物語は始まります。

こうした題材のため残酷な描写も多く、罪のない人々が度々巻き込まれるなどハードな内容であり、万人にお勧めできる作品ではありませんがハラハラとした気持ちをめいいっぱい楽しませてくれるエンターテイメント作品であると思います。

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実質35巻

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

80年代後半の『ジャンプ』のヒット作『シティーハンター』のセルフリメイク作品です。「2nd season」と付いているのは雑誌移籍の都合によるものであり、1st seasonに該当する無印の『エンジェル・ハート』からそのまま繋がる続編となっており、実質的に『エンジェル・ハート』の35巻に該当するものです。

1st seasonはリメイクということが説明されずに始められたこともあって続編と捉えた『シティーハンター』のファンも多かったようで、シティーハンターのヒロインである香の死がかなり衝撃的なものとして受け止められましたが、パラレルワールドを描いたリメイクということがはっきりして落ちついたようです。香の心臓を移植された香瑩と、彼女を娘として迎え入れた冴羽りょうの二人を中心として、温かな家族愛が描かています。

家族愛は北条先生にとっての大きなテーマとなっているものであり、そこに正面から向かった本作はつい涙が流れてしまうような名エピソードが揃っています。しかしこうしたテーマは『シティーハンター』の魅力の一部であったアクション性やコミカルさとはやや縁遠く、『シティーハンター』のファンが「シティーハンターの様なもの」を求めて本作を読むと期待はずれとなることも多いかもしれません。発表の経緯などもありつい『シティーハンター』と比較してしまいがちではありますが、同作とは全く別の作品だと思って読んだ方が本作の良さがわかりやすいように思います。

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圧倒的な存在感

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

内容がどうであるかという前に、最初の感想はまずでかい・重い・厚い。B5の大判でハードカバーなだけでも十分な存在感がありますが、さらに640ページの厚さが加わるとそうとうな存在感があり、重さも凶器にもなり得るレベルです。内容も30周年記念の寄稿文・イラスト、広告ギャラリー、50を越えるゲームのダイジェスト版、キャラクター図鑑に用語集と盛りだくさんになっています。

ゲームのダイジェスト版は簡潔ながらもわかりやすくまとまっており、やったことのあるゲームであればプレイ時を思い出して楽しめ、やったことのないゲームであってもどのようなゲームなのかがわかりやすくて楽しめました。

残念だったのは30周年記念本ながら、1983年以前のものについてはリストにすら入れられず、実質的にはほとんど触れられていないことです。ひょっとしたらファルコム社内にももう資料がないのかもしれませんが、日本パソコンゲームの黎明期の貴重な資料としてこの部分についてもまとめて頂きたかったです。

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