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レビューアーランキング
先月(2017年8月)

ジアラトさんのレビュー一覧

投稿者:ジアラト

10 件中 1 件~ 10 件を表示

紙の本乱反射

2012/01/24 22:22

どこにでもいる人々、どこでも見られる光景

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

どこにでもいる普通の人たち。怖ろしいばかりに実際の人々をトレースして書かれているようで、自分や知人とその存在が重なっていった。そして、彼らの、ほんの僅かな、身勝手・怠慢・見栄・責任放棄などの微かな不道徳による罪悪感。群像劇における彼らの行動が、如何なる展開を生んでいくのか? 物語を読み進めるリーダビリティとサスペンスは、読者の心を掴んで離さず、やがて恐ろしい因果を紡ぎだしていく。

この話は、決して他人事なんかではない。私たちの周りでも当たり前にある、どこにでもある光景なのだ。

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紙の本屍活師 女王の法医学 3

2012/01/24 23:09

語らない生者、語る死者

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

死者を解剖し、語り合うことで、いま生きている人々を救っていく法医学ミステリ。

3巻となって、その解決は鈍るどころか、ますます意欲的で魅力的な解決&プロットの数々となっており、その作品の成長は止まることを知らない。
人々の心情を、死んだ後にこそ、伝えることのできるものがあるということを、この作品は伝えてくれる。
この巻の白眉は「永遠の美」。長年ミステリマンガを描き続け、進化し続けてきた著者の現在の到達点が、この作品で堪能できる。

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紙の本スパイダーZ

2012/01/24 23:36

霞流一と、ケイサツ小説の、幸福なる融合

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

警察小説にしてアクション小説にして倒叙ミステリ。そしてどこまでいっても霞流一節。 

美容整形クリニックの院長が吊るされ、全身をメスで切り刻まれるという奇妙な状態で発見される。そして唐雲蓮斗と遠宮沙波はこの奇妙な事件の捜査に乗り出す。そして唐雲は、捜査の影で「操査」と称し、証拠を捏造していき、捜査員をミスリードしていく――。

本作は、霞流一が珍しく、ロジカルな推理と偽の真相に拘った本格ミステリに淫している作品で、ロジックとトリックと構図に拘りつつも、他ジャンルの要素を意欲的に導入してみせる意欲作である。

進化したオフビートな文体に、霞流一が今まで目指していた方向と融合する形で、本格ミステリとして昇華されるという、新境地にして到達点。

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紙の本警部くずれ

2012/01/24 23:16

ハイブリットエンターテイメントの新たなる良作

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ハードアクション大活劇にして、警察小説の要素も色濃い私立探偵ものもどきにして、本格ミステリのトリッキーさと、背後に隠れる警察による陰謀という謀略もの、社会派ものの要素も加味したハイブリットエンターテイメント。

ノンキャリアの獅子崎は、その優秀さで30までに警部まで登りつめ、そして単身、バラバラ殺人や麻薬などの関係で追っていた犯人組織に乗り込み、彼らを一網打尽にする。だがその相手を正当防衛という形で、射殺することになり、出世コースを歩んでいた獅子崎は、その後警察を辞職す――。 私立探偵となった獅子崎は、かつて関係があったキャリアの春香から依頼を受け、警察に送られた怪文書――獅子崎による射殺は、実は警察による陰謀であり、そして自分が殺した男の犯したかつての殺人事件についての内容が書かれていた――を送った人物を突き止めていくことになるが……。

多くの手掛かりが与えられており、その上で巧みなミスリードが随所に光る良作。

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紙の本三本の緑の小壜

2012/01/24 22:48

人物描写が豊かな良作

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ディヴァイン、本格ミステリの偏見を覆すほどに、人物書くのが巧すぎるな。この作品では、三人の語り手が存在するのだが、それぞれの語り手の主観で、各々の人物に対する嫌悪や偏見や、フィルターが通されている結果が生じている為、全人物があまり感情移入できない人物に思えてしまったのは、皮肉なことだ。
この作品もディヴァインの特徴が良く出た、田舎の村で生活する人々を活き活きと描きながら、13歳の少女連続殺人におけるサイコな動機のミッシングリンクと、三つの要素――誰が犯行が可能であったか・アリバイの有無・動機の有無から見事なフーダニットが繰り広げられる良作である。
それぞれの章の前に設けられた、次の被害者が殺される直前を描いたプロローグの数々という趣向が魅力的であり、マンデイを中心とした、ロマンス&恋愛ものの要素も濃厚な、ミステリ以外の要素にも要チェックである。

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闇は僕らをつないでいる

2012/01/24 22:29

高校野球部という閉ざされた世界

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

青春ミステリ・スポーツ、高校野球ミステリなどという爽やかなイメージとは程遠い、陰湿で、陰惨な物語。この作品が訴えかけてくる構図は、実に現代的で、見事な本格ミステリ的なプロットを有している。
野球の名門校において、絶対的なエースとなっている二年生の川守総。昨年引退した三年生が犯した傷害事件により、謹慎の上、部員は減少。そして現三年生と二年生との対立も激しい。そしてそんな最中、部内で継続して発生した、「ジャック」事件。グラウンドで小動物が殺害されるという事件が続き、部員たちは更なる不祥事を恐れ、その事件を隠滅し続けていた。そして内部に潜む告発者の存在。徐々に部員の間でも、疑心暗鬼が深まっていき……。
一体、この野球部では何が起こっているのか?
気鋭が放つ、意欲的で、強烈な現代ミステリ。

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紙の本黄金夢幻城殺人事件

2012/01/24 22:12

物語の世界を横断す、広大なミステリ世界

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

講談調の探偵小説に、社会派の要素を本格のプロットに取り込んだ作品に、ユーモア色の強いミステリに、武侠もの。そして圧巻は、ありとあらゆる技巧を尽くした、過去の物語への敬意と共に贈られるオマージュショートショートの数々。そしてトリッキーな戯曲に加え、今までの短編集の構造を全て取り込んだハウダニットものの特殊ルールミステリ。豪華絢爛な芦辺拓ワールド全開である。
物語の愉しみへのこだわりと、奔放で誠実な遊び心が横溢する、面白さに満ち溢れた、煌めく宝石の数々。
本の世界・フィクションの世界を縦横無尽に駆け巡る、読書の原初的な愉しみと、ミステリの持つ、可能性の奥深さが、この一冊で堪能しつくせる。
物語を、ミステリを愛す全ての人々へ、この本は最高の贈り物となってくれることだろう。

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紙の本少女不十分

2012/01/24 19:54

少女の真実に迫る異色作

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

僕が出会った少女は、倫理の壊れた怪物なのか?
私小説風に語られる、西尾維新の新境地にて、総決算。

外装はミステリの衣を羽織ってはいないものの、少女を通じて湧き上がってくる謎の数々はミステリの愉しみそのもの。
能動的に、謎を解き明かしていくような名探偵はどこにもいないけれど、僕は最後にその少女の真の姿に辿り着く。

西尾維新らしさが全編に漂っているのにもかかわらず、著者の作品群の中で明らか異色作に分類される本作は、ファンはもちろんのこと、西尾作品に触れあう機会がなかった読者や、西尾作品が苦手な読者にも、大きな訴求力を持って読者に迫ってくる。

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危険なゲーム×ゲームサスペンス

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ある路地にあった機械から、ゲームをダウンロードした折原詩朗。その取り込んだゲームは、なんとカメラで撮影し、タッチパネルで操作することにより、人の意思に関係なく、相手を操ることの出来るゲームであった。それを用いて、半身不随の妹を歩かせることが出来、このゲームが彼女にとっての希望であると思われた矢先、妹は別のプレイヤーにより、船から落下させられ、意識不明の重体に陥る。すれ違い通信により、その行為を行った人物の名前を知ることになる詩朗。彼は復讐の為に、その人物を探すことを決意する。
現代の携帯ゲームの特徴を見事にサスペンスの特殊ルールに利用してみせるという非常に面白い設定の作品。
厳密なルール付けのもとに、犯人を捜すストーリー。単行本デビューの新人による、今後の展開がますます楽しみになっていく作品である。

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冷蔵庫を通じて語られる人々の心の中

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日常の謎×プロファイリング×料理(美食)ミステリ。レイコさんの推理(とリョウの素直さ)が、縺れた人間関係の彩を解いていく。
冷蔵庫を通じて語られる、人々の織り成す様々な人間模様。レイコ&リョウは人々の部屋の中で、その人の営みを感じていく。
この巻では、意外な真相の形態が、見事にシリーズの特徴を良く捉えてきて、堂に入ってきた印象。謎の形式も多種済済である。フーダニット・ホワイダニット・ホワットダニットに加え、人を幸せにするという温かな筆致に溢れている。

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