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ハスタケさんのレビュー一覧

投稿者:ハスタケ

2 件中 1 件~ 2 件を表示

贅沢な一冊

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本書は史料編纂所の研究者が、数ページずつ、専門分野について紹介している本である。記述はやさしく、数ページでも、そのサワリを味わうには十分で、日本史の世界を楽しむことができる。日本史と言っても、古文書の解読などが主で、スターの秘話を楽しむような向きは、面食らうかもしれない。でもそれが日本史研究の最先端なのである。別々の話でも、オーバーラップしている部分があるのも、それはそれで楽しい。

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ノーベル賞授賞にも関わった著者によるノーベル賞研究

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 著者は、ノーベル化学賞・物理学賞を選考するスウェーデン王立科学アカデミーの事務総長やノーベル生理学・医学賞を選考するカロリンスカ研究所で賞の選考に関わったウイルス学者である。ノーベル賞の選考について書いた本は過去にもあったが、本書は、ノーベル賞選考に実際に関わった側から書かれているので、貴重である。
 第1章では、ノーベル賞の成り立ちから、選考の方法をコンパクトにまとめている。既に他に書かれた周知の内容も含まれているが、著者ならではの記述もあり、イントロダクションとして充実した内容と言えよう。
 第2章では、ノーベル賞を受賞するような研究者がよく用いる「セレンディピティ」の言葉の成り立ちを説明している。突然話が変わるしなぜここで変わるのか面食らうが、話としては面白い。
 第3章以下では、著者の専門のウイルス学の分野からみたノーベル賞授賞について、詳しく分析している。ノーベル賞選考の資料は、授賞から50年経つと、科学史研究者などに公開される。過去にも、そのような資料を使ってノーベル賞選考過程を分析した研究はあったが、本書は著者がノーベル賞選考にも関わっているということで、深みが増している。例えば、前年授賞から惜しくも漏れた候補について、翌年推薦がない場合は、最終日に紙一枚で推薦する、などということは著者ならではの着眼点だろう。
 また、著者の専門分野を扱っているので、個々の研究に対する著者の意見も遠慮無く述べられている。例えば、野口英世については、かなり厳しい意見が述べられている。ノーベル賞を授賞すべきところ授賞しなかった研究者には触れられているが、ノーベル賞を授賞した研究について意見が分かれるものについては、擁護している感じがある。その点が妥当なものであるかということの評価は、筆者の手に余る。
 最後の章は、プリオンを研究したプルシナーとガイジュシェクについて、述べられている。この研究は、50年経っていないため、資料はまだ非公開である。著者はこの2人の研究者と親しく、その思い出について詳しく述べられている。やっぱり欧米の研究者と親しく交わっていないとノーベル賞授賞は難しいのかと思ったりもした。
 2011年のノーベル賞授賞の直前に発売されたが、日本人受賞者がおらず、話題になり損ねたのは残念であったろう。

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