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ぽかぽかさんのレビュー一覧

投稿者:ぽかぽか

40 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本天地明察 上

2012/06/13 12:40

無茶苦茶おもしろい!!

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

上巻のページをめくるやグイグイ引き込まれてページをめくる度にたまらない快感を覚える。まるで映画を見ているようにハラハラドキドキしながら読めた。

囲碁技師で算額(江戸時代の日本の数学)好きの主人公が、突如お上から測地の仕事を命じられ、未だ知らぬ大きな運命に向かって翻弄されながらも成長していく物語。算額、測地、天文学などが物語の切り口になっているというと、何やら読みにくそうに思えるけれど、読んでみるとそんなことはなくて、一切の専門知識なしにスラスラと読み進めることができる(なのにちょっと頭が良くなった気分になるのは不思議)

主人公の渋川春海を含め、登場人物は全員実在した人なのかな? もしそうなら、よくここまで史中の人々を生き生きと描けるなぁと思う。まだ1巻を読み終えたばかりだけれど、早く次が読みたくてたまらない。流石は本屋大賞など複数の賞を取った小説。これは老若男女問わず、誰が読んでも面白いんじゃないだろうか。上巻の時点では文句なしの★5点!!

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紙の本影法師

2012/06/20 22:26

あっと言う間に読んだ!

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

面白くて2日で読み終えてしまった! 映画みたいに映像の浮かぶ描写にグイグイ引き込まれた。特に斬り合いの場面の迫力には息を飲むほどで。

舞台は関西方面の架空の藩。竹馬の友である下級武士の2人の幼少時から、青年となって途中で運命が分かれ互いの道を進み、やがて年老いるまでを、まるで自分が主人公になって生まれ、苦難を乗り越え成長し、一生を送ったような気分で読むことができた。読後はこの時代の農民、職人、下級武士それぞれの人々の心が乗り移ったような気持ちになる。もっとページが多くても良い、少し物足りなく感じるくらい面白かった!

文庫版だけについている最後の袋とじの結末もなかなか良かったですよ~。

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紙の本月の影影の海 上

2012/07/20 18:05

早く続きが読みたい!

8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

和製ファンタジー系の小説は初めて読んだけど、これほど読みやすく物語に引き込まれるとは驚いた!
こういった物語の共通項かもしれないが、話の流れをすごくザックリ書くと、平穏な生活を送る主人公が何者かによって突如啓示を受け、想像外の世界に放り込まれる。そしてそこで数々の苦難を乗り越え様々な土地で様々な人と遭遇することによって成長し・・・みたいな感じ。
あとは小野不由美の筆の力によって読み手の想像力を全開に掻き立てられる訳だけれど、自分の場合、戦闘シーンはアニメ「ブラッド ザ ラスト ヴァンパイア」の速度と切れ味、ファンタジー加減は「ネバー・エンディング・ストーリー」(ちょっと違うか・・?)
中国に似た架空の世界が舞台なので、若干土地の名前や人の階級など覚えないといけない単語も出てくるけれど、物語に沿って少しづつ増えていくので、煩わしさを感じず読み進めることができた。早く続きが読みたい!序章の「魔性の子」も読まなくちゃ!

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何となく知っていた断片的なニュースにはこんな意味があったのか!

7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

TVで聞きかじって断片的に知っていた情報について、一言でいうとどういうことなのか? そもそもいつ、何故そんなことになったのか?、現在の状況はどうで、これから日本にどのような影響を与えうるのか? また、同じできごとについてある視点で捉えるとこうだが、逆の立場から捉えるとどう見えるのか? といったことを時系列、かつ、多面的に説明してくれる。TV司会者を降りた後、自ら世界を飛び回り(1年の4分の1は海外にいたとのこと)、自分で見て、つなげて、考えて、得た答えを、池上流の非常に平易な文章で説明してくれるのだから、面白くない訳がない。

取り上げられる話題はTPPや原発、ギリシャ財政に中東の独裁政権崩壊(アラブの春)、自民党VS民主党、アメリカ大統領選などなど。例えばギリシャの財政が悪化して、その国債を持っているオランダの銀行がブラジルへの投資をストップした話だとか。TPPはそもそも世界恐慌後の世界で戦争が起こらないよう貿易を促そうとする動き(GATT、WTOなど)から始まっていることなど。

一つの単語としては知っていたけれど、実は昔、教科書で習ったそれぞれのできごとと結びついていて、現在進行形で自分の生活にも強く絡んでいることを意識させられた。単なるビジネス関連書というだけではなく、ものごとの状況を集め、整理し、意味づけする思考方法についても学ばされるものがある。本の値段に対して十分お釣りがくる本。

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紙の本おそろし 三島屋変調百物語事始

2012/06/09 11:43

泣ける怪談

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

いやー、面白かった。一気に読んでしまった!

5つの怪談が互いに入れ子になりながら織り込まれていて、そのどれもが濃密で面白い。一度も中だるみすることなく、次々と現れる登場人物が主人公のおちかを狂言回しに絡み合って、物語全体を濃厚に味つけしていく。怪談と言っても薄っぺらい現代ホラーでは当然ないし、小泉八雲のような怪談とも、昭和初期の怪奇幻想ものとも違う。どちらかと言えば三遊亭円朝や、夏の夜に落語家が語る怪談に近いように思う。その違いはどこからくるかというと、あとがきにも書かれていたけれど、人情味があるということなのではないだろうか。

もちろん背筋が凍るような恐~い場面も出てくるのだけれど、この本の面白さは、「怪談」というジャンルの面白さというよりも、登場人物一人ひとりが何かを語る度に、まるで自分がその台詞を語っているような気持ちになって、恐がったり、笑ったり、焦れたり、心配したり、泣いたりできる感覚的なところにあるんじゃないかと思う。それはファンタジーだろうが、時代物だろうが関係なくて、昔から面白い映画や演劇や小説に共通するものなのだろうなぁ。いや~、ほんと面白かった~。

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紙の本陰翳礼讃 改版

2012/05/17 18:54

暗いと美しいもの

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

お歯黒は暗闇で見るから幽美、羊羹は暗闇で食べるから甘みが広がる、漆器は暗闇に映えるよう作られているなど、日本人が明かりを手に入れて失った感覚について書かれていてハッとさせられることばかりであった。今でも明かりを消せば確かめられることもあるから、本を読むだけでなく実際にやってみて日本人ならではの感覚を呼び覚ましてみたい。

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紙の本少年民藝館

2012/05/17 07:13

柔軟な物を視る目

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

古くて良いものを見る目が洗われる本。

民藝というと固くるしいというか、自由な物の見方から始まったはずがかえって固まった目におちいりがちだけれど、この本に登場する世界各国の様々な民芸品は、どれも今見ても新鮮で、驚きにあふれている。単にシンプルだとか無駄を省いたというだけではなく、物の持つ本来の力強さを感じる品々。人が生活の中で長い年月使い込み、改良することを重ねることによって現れる美しさ。民芸の世界で言うところの「用の美」というものは、当然日本の物だけではなく、外国の品々の中にも流れている。そうした共通の空気を発見する著者の目の鋭さにハッとさせられた。

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紙の本水神 上

2012/06/26 12:13

江戸農民の凄まじき生活

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

江戸時代の農民の暮らし、どれだけ苦労して自然と対峙し作物を作っていたかが骨身に沁みるような心地で読んだ。泣く泣く女房を売ったり土を食ったり、川が氾濫して家が流されたり。衣食住の全てが満たされない中、年貢はなくならず借りは増える一方で、直訴すればハリツケや打ち首。そりゃあ一揆も起こるわと…。

当時の農業での灌水の方法や、食生活(藁餅なんてのもある)、山で何を採ったか(松の皮まで食べた)などの詳細な描写がとても面白かったが、中には今はなくなった生活方法もあるので、映像で見てみたいと思った。農民の中には土を食おうとしたという話も出てきて、この本を読むと米に向かって手を合わせる気持ちが強くなるようだ。

やや話の筋に触れるが、物語の中後半で、川から出た巨石を、村々の人々が総出で運ぶ場面は手に汗を握り、感動しながら読んだ。

文章はやや難し目の漢字や、前記した分からない部分もあるが、慣れれば心地良く、民俗学的な知的好奇心を満たしつつ物語に入りこめる。それにしてもこの時代に庄屋がここまで農民のことを思い、命を投げ打ってまでお上を動かし大事業を成し遂げたということに素直に驚かされる。

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紙の本ひとりよがりのものさし

2012/02/06 06:34

古道具の天才

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

骨董の天才、現代の千利休などと称され、白洲正子が通ったという古道具屋を営む坂田さんの本。

しかし、そういった誰かが勝手につけた肩書の一切を坂田さんはスルリとかわして、所謂金銭的な価値とは無縁の、自分だけの古道具の世界を淡々と楽しんでいる。

坂田さんのフィルタを通した古道具は、単に装飾を排除してシンプルというだけではなく、どこか朽ちてしまっていたり、真っ二つに割れた皿を繋いだような物だったりする。そして世界中からそうした物を集めてくる目線にはどこか民藝に通ずるものを感じさせるかと思えば、民藝に付きまとう柳宗悦らが築いた独特の空気ともまた違っていて、もっと肩の力の抜けたというか。なんていうか、見た瞬間にスっと心に入ってきて胸の奥をグっと鷲掴みにして離さないような、独特の視点を持っているのである。

また、この本の中に登場する坂田さんが関わった人たちについても調べていくとそこから新たな発見があったりして、5,800円と結構な値段のする本だけれど、必要な人にとっては十分お釣りがくるような内容だろうと思う。色々な物を見すぎて目が汚れたらこの本に戻ってこよう。

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紙の本奇子 2

2012/02/05 22:21

手塚治虫「陰」の真骨頂

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

手塚治虫の作品は「陽」(アトムとか、ドン・ドラキュラとか、ジャングル大帝とか)の作品が目立つけれど、実は「陰」の作品の方がずっと深みがあって読みごたえもある。「ばるぼら」「きりひと讃歌」「鳥人体系」等々、その中でも真骨頂と言えるのがこの「奇子」だと思う。正統派の「火の鳥」や「陽だまりの樹」「アドルフに告ぐ」ともまた違った感覚。

田舎ならではの閉鎖的な空間、血を同じくする同族集団の中にある澱みのようなもの。藁人形に近親相姦、夜這いに老婆たちの寄合会合。分かりやすく言えば「八つ墓村」のような、都会の効率的で常識的な考え方では決して捉えることのできない感覚が、この作品には嫌というほど流れている。

夢野久作の「いなか、の、じけん」、宮本常一の「忘れられた日本人」などでも描かれた、少し前の日本にはどこにでもあった「陰」の部分を感じられる漫画としては、これが唯一最高の作品なのではないか。未完に終わった「グリンゴ」もそうだけれど、人気狙いではなく描きたい作品を描いた手塚の漫画は掛け値なしに面白い。

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紙の本小泉八雲集 改版

2012/05/30 10:47

怪談の定番中の定番

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

耳なし芳一、雪女など日本の怪談の定番と言えばまずこの一冊をおすすめしたい。外国人が英語で書いたものを逆輸入したとは思えない名文。個人的には「安芸之助の夢」が好き。

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紙の本一千一秒物語 改版

2012/05/30 10:43

薄荷水の味のする幻想短編

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

鈴木翁二や、宮沢賢治、ますむらひろしの世界と、時代を超えてどこかで繋がっているような世界観。大正時代の月やキネオラマやシガレットや機械への憧れを感じる、ハっとするような短編がこれでもかというくらい詰まっています。

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紙の本植田正治の世界

2012/05/24 17:31

引き算の写真集

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

無駄な背景を取り除き、被写体の人々のポーズのみが印象的に映し出された植田さん独特の世界観。その引き算の感覚がどこか茶の湯とか民芸といった日本的なものと繋がっているような気がしてとても好きです。

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紙の本荒木経惟写真全集 3 陽子

2012/05/24 16:41

泣きました

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

アラーキーの本は個性が強すぎて賛否両論という部分もあるだろうけれど、この作品は素直に泣いてしまった。写真を通じてアラーキーの妻に対する思いが強く伝わってくる作品。色んな人の色んな写真集を見た中で一番強く記憶に残っている。

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紙の本内田百間 1889−1971

2012/02/05 22:04

日本の幻想文学

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

怪奇幻想的な臭いのする小説は昔から数あれど、心の底から不安に駆られるような物はなかなかお目にかかれない。

けれど、この本に収められた「サラサーテの盤」「東京日記」「件」「冥途」等の短編は、どれも本物の悪夢から目覚めたような、胸に何かをつかえて、額に脂汗を滲ませたまま天井を見つめているような、独特の雰囲気に満ちている。

内田百間は夏目漱石の門下にあったとのことで、本書の作品群も確かに漱石の「夢十夜」と同じ夢の不気味さを操っているけれど、夢の持つ理不尽な気味の悪さという点では師匠の「夢十夜」を凌ぐかもしれない。心の底に常に檻が沈んでいるような、近くに見えるようで遠くにあるような、どことなく判然としない感覚とでもいおうか。

因みに、この本のような雰囲気が好きなら、萩原朔太郎の「猫町」なども楽しめるかもしれない。どちらも現実世界から少しだけ視線をズラした時に見えるような世界観という意味で共通するものを感じる。



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