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先月(2017年6月)

わ☆たぬきさんのレビュー一覧

投稿者:わ☆たぬき

3 件中 1 件~ 3 件を表示

「俺」の悩みを深堀りした一冊

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

暇と退屈は、人類が遊動生活から定住生活に移行せざるを得なくなった一万年前からの問題なのだそうです。この大きな問題が、哲学的な知見のみならず、人類学、経済学、社会学などにも言及され、パスカル、ラッセル、ガルブレイスなどの考察も、結構ボコボコに突っ込まれて、否、批判的に検証されています。ワタシのような素養のない者にも、その先賢の権威に惑わされること無く、難解な言い回しをせず平明な言葉で考えてみることが大切だと勇気付けられました。
“退屈論の最高峰”(P198)ハイデッガーを論じた第五章は、個人的には少々難解でありましたが、「暇」と「退屈」を4つの類型に分けて検討し、読者をハイデッガーの結論へと読者を導きます。また、巻末にある36ページに及ぶ注も、読み応え充分。
“倫理学とは、いかに生きるべきかを問う学問”(P338)なのだそうです。我々が、暇と退屈から逃れられない以上、手にとってみるのによい一冊だと思います。

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「自分のアタマで考え」ることに踏み出すための一冊

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書を一言で表すとするならば、「超人気ブロガーによる、ロジカル・シンキングのすすめ」といったところでしょうか。

「知識」「思考」をはっきりと区別し「知識」を得ただけで「思考」した気分になってはいけないこと、「縦」(=時系列)と「横」(=他者比較)で考えてみること、「具体的な意思決定プロセス」を明確化したうえで必要な情報を効果的かつ効率的に収集するなどが、卑近な事例を挙げながら分かりやすく論じられています。
「なぜ」「だから何なの?」と自分のアタマで「考える」ことは、既に過去である「知識」が陳腐化しやく、かつ、インターネットで検索すれば容易に入手できる現代にあって不可欠なのでしょうし、何といっても楽しい。そして、もしかしたら、著者ちきりんさんのように多くのフォロワーが得られるかもしれないことを教えられる一冊です。

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紙の本呪いの時代

2012/02/12 21:38

「呪い」が社会を消耗させていくことを考えさせられる本

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「あとがき」によると、「呪詛」と「贈与」を全体の主題に2008年から不定期に寄稿されたエッセイ集であり、思想家・内田樹氏の視点で現在の日本が読み解かれています。
前半の「1日本のことを考える」が、書名と同一の「第1章 呪いの時代」で始まります。ネット論壇に代表される攻撃的で破壊的な批判の背景にある自尊感情の肥大化に言及し、「呪いの時代」を解く方法が提示されます。著者によれば、こうした「呪い」は1980年代半ば以降に際立ってきたそうですが、時代的には「失われた20年」と符号することになり、先達がそれまで営々と築き上げてきたものを瞬間に破壊してきたのが、あの時代の一つの姿だったのかと思うと暗澹たる気持ちになりました。
第1章を受けて、第2章では呪いと反対にある「祝福」について考察し、以降、停滞する日本の政治、英語、婚活、草食系男子などが、次々と語られていきます。哲学というと、単純なことを言うために必要以上に難解な言葉を捏ね繰りまわすイメージがありますが、平易な言葉で論述する著者に導かれ、自分にはなかった視点から別の風景が見えてくるようでした。
後半の「2未曾有の震災の後に、」では、「第10章 荒ぶる神を鎮める」には多くの紙幅を割かれています。福島原発の事故をテーマに、一旦事故が起きてしまうと制御不能になる危険を見ないようにしてきた杜撰さが指摘されています。阪神淡路大震災を経験している著者だからこそ、今回の大震災で被災された方々の心のうちや、あるいは危機的状況に対応できなかった今回の原発事故への怒りが伝わってきました。
テーマは多岐にわたりますが、非寛容が信頼関係を壊していく恐ろしさと、自分を理解するためにも他者を受容していくことの大切さを考えされる一冊です。

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