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ギンギラギンさんのレビュー一覧

投稿者:ギンギラギン

5 件中 1 件~ 5 件を表示

考えるきっかけに

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者の山本義隆氏は物理学者、そして元・東大闘争全学共闘会議代表、今は駿台予備校にて物理を教えています。自分は全共闘世代ではないけれど、著者から駿台予備校にて物理を教わっていました。
 元・東大闘争全学共闘会議代表であったということ、また自分が接してみて感じたことから、著者は、人に端的かつ論理的に物事を分からせる力は凄いと思います。それは、この本にもよく現れています。

 前半は、原発問題がどういうところに起因するものなのか、様々な事実が要領よくまとめられ、分かりやすく書かれています。
 後半は、歴史や文学に絡めたりしつつ(著者の物理学者としての顔からは少し意外だったのですが)、自分の脱原発という立場を表明しています。

 今、原発問題は一般人であっても考えるべき問題であることは明らかです。
 本書は、分量としては薄い。しかし、きちんと問題提起、それを踏まえた自分の取る立場が表明されており、私たちが考えるよいきっかけと材料を与えてくれると思います。

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紙の本恋する原発

2012/02/10 00:00

笑う、そして考える。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この間、著者である高橋源一郎さんのお話を身近で聞く機会がありました。そのときこの本について、「何かを主張するとき、どうせなら面白いほうがいいでしょ」と言っておられました。確かに!
 この本、読んでいるとどうしても笑いをこらえられなくなるフレーズがあったり、そもそも話自体が相当ぶっ飛んでいたり、とても面白い!

 でもタイトルがちょっと不謹慎だし、読み始めてもチ○コ・マ○コだらけだし、「なんだこりゃわけわからん!読むのやめた!」となってしまう人もいるでしょう。
 そうしたら、著者の意図するところではないかもしれませんが、真ん中より少し後ろにある「震災文学論」というところを、まず読んでほしいのです(大丈夫です、本筋とは関係のない形で「注」のような役割を果たしている部分だから、先に読んでもネタバレしません)。

 そこには、震災・原発事故を目の前にして、著者がどういう態度でものを考え、何を考えたか、そして私たちがこれから何を考えていくべきかが、力強く分かりやすい形で書かれています。おそらく今、大多数の人が見落としているであろうことが、そこにあります。

 そして、また最初に戻ってください。一見「あるAV監督のドタバタ」に見える物語は様変わりし、今の日本にひそむ問題点をいろんな形で提起していることに気付くはずです。そして私たちはその問題について考え、立ち向かわなければならない。

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魅力的な「夢」体験をしよう

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は、ルソーを読んだことがない人、哲学・思想にあまり触れたことがない人にでも理解できるように、分かり易く書かれています。しかし、その内容は非常に高度です。

 ルソーのいういまいちよく分からない概念とされてきた「一般意思」を再定義し、インターネットの発達しつつある現代においてその「一般意思」は手に取れるようになるのではないか、そしてその「一般意思」を使って新しい民主主義の形を考えようじゃないか、という内容です。

 ルソーの「一般意思」を再定義する過程で、まず「社会契約論」の読解が行われます。
 そこでは、なんとなく一般的に考えられていたものとちょっと違う「社会契約論」が現れてきます。そこも面白い。

 その先に、著者の考える新しい民主主義の形が示されます。
 そこに示される新しい民主主義は、一般人として生きる私(たち)が漠然と考える民主主義とはかなり違ったものに思えます。
 また、私(たち)の感覚で、その「一般意思」を手に取れるほどのインターネットの技術というのは、想像しにくいと感じるかもしれません。

 しかし、そういった自分たちの感覚を取り払って、本書の主張を理念として受けとめると、著者のいうように壮大かつ魅力的な「夢」を感じられます。

 そして、何事も、「夢」がなくては具体化に歩き出せないと思います。その歩き出すひとつの方向を提示しています。

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紙の本すべて真夜中の恋人たち

2012/02/10 01:08

派手ではない、だからこそ美しい物語。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 まずいえるのは、とても美しい、そして純愛の物語。

「サイレント・マジョリティを描くことに、もしかしたら豊かなものがあるんじゃないか」
 著者は、こう思ってこの作品を描いたそうです。
 
 主人公・冬子は、絵に描いたようなサイレント・マジョリティ。要は、どこにでもいそうな人。

 そんなどこにでもいそうな人(それは私でもあるし、この本を読む人もそうかもしれない)におとずれるキラメキは、一瞬かもしれない。しかし、その一瞬は、一瞬たるゆえに美しい。
 ちょうど、桜を思い出した。どこにでも生えているけど、その満開のときの短さ、そしてその美しさ。

 そして、そのキラメキは、一生を輝かせて足りるものかもしれない。

 美しく、そして、希望がある物語です。著者のいう「豊かなもの」は、確実にあったと思います。

 また、細部に目を向けても楽しめます。
 たとえば著者は、主人公・冬子は感情を表に出すタイプではないから、心理描写を情景描写で代替させて描いたそうです。読者は、情景描写の細かさや濃淡に目を向けて、冬子の心理を読み解くという楽しみ方ができます。

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私たちの知らないこと

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 一体、あの日から何が起こっているのか。
 意外と私たちは知らないことに気付いた。
 
 たとえば、津田大介氏の現地での取材活動を通して書かれた記事は、既存マスメディアではなかなか扱えないことが取り上げられ、端的に「知らないこと」を気付かせてくれる。

 たとえば、猪瀬・村上・東対談は、震災・原発事故がどのような社会問題に繋がっていくのかを気付かせてくれる。

 たとえば、藤村龍至氏の記事は、復興に目を向け、都市計画という観点から、どういう考え方があるかを気付かせてくれる。

 この本に明確な答えはない。強い主張もない。ただ、知らないことに気付かせてくれる。

 しかし唯一、「知ってしまった以上、考えるしかないんだぜ」と、主張されている気がします。
 そして、そう思わせてくれる本です。

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