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阿智胡地亭さんのレビュー一覧

投稿者:阿智胡地亭

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本昭和の仕事

2010/07/17 13:31

昭和の仕事

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書評を読んで、自分が小学校の下級生時代を過ごした北九州の戦後も描かれているらしいと思って買った。元手のない人間がそれでも生きていくために、身体一つを使って働く。それは江戸のもっと昔からやってきた仕事でもあり、昭和の30年代まで残っていた。

その仕事の120種類くらいについた人にインタビューした内容が主になっている。

なぜその仕事、職種が、日本の社会から消えていったのかを考えるよすがになる本だ。なんとまあ沢山の手仕事が世の中から消えていったものよとびっくりする。

江戸には坂の下でたむろしていて、大きな荷車がくるとそれを坂の上まで後押しをして駄賃をもらう「立ちんぼウ」というのがいたと、落語で知った。

そのような類の仕事?手間仕事で日々を過ごすしかなかった人間が昔の都会には一杯いたのだ。

 著者の分析は思ったより表面的で、文章も紋切り型の表現が多く、おいおい学生の作文では無いんだけどと思う箇所が多いが、あまり類書がないせいかそれなりに面白い。

決して表の歴史に記録されることがない、無名の人たちの暮らしを、文字に残すと言う史料価値がある本ではある。

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