Milchkaffeeさんのレビュー一覧
投稿者:Milchkaffee
| 1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
2012/06/29 12:07
大人の女性に読んで欲しい作品
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
東京の電機メーカーで総合職として働いていた30代独身の堂薗つぐみは、田舎の祖母の家で過ごす長期休暇中に祖母が亡くなり、葬儀の席で田舎の家屋を持て余す親戚に、自分が買い取ると宣言し、総合職から在宅勤務に切り替え、そのままそこで暮らすことになる。
そこへ、祖母の家の合鍵を持っている謎の初老の男性・海江田が現れる。
海江田はそこそこ名の通る大学教授で、昔大学に教えに来ていた祖母と知り合ったと言い、近くの大学で教授の代行をすることになったと、強引に離れで暮らし始める。
初老の海江田がつぐみにアプローチしてくるのだが、これがなかなかイイのである。
時折強引に、でもたまに起こす行動にクラっとさせられ、そして色気がある。
で、気づいたのだが、これは昔の少女漫画を愛読していた世代が今読むべき、王道の作品なのだ。
主人公は、平凡な少女ではなく、ちょっと色々疲れ、結婚も逃した仕事に生きる30代。
相手は、10代後半や20代のテニス選手や王子ではなく、初老のおっさんだが、大学教授として成功しており、インテリジェンスもお金もある。
そして、お嬢様育ちの美貌の秘書は海江田に恋しており、二人の間にやたらと割り込もうと邪魔をする。
平凡な少女と憧れの青年が行き着くところは、すれ違いの果てに甘いくちづけだっただろうが、そこは大人になった読者側も口づけに憧れる世代からは卒業したはずだ。
しかし、最近の少女漫画にありがちな、エロすぎるラブシーンはなく、しかしとても満足させてくれる。
海江田がつぐみにくれる言葉は、昔の漫画に共通する、まさに女性が欲しい言葉や行動。
アラフォー以上の、昔の王道少女漫画を愛していた方にぜひぜひお薦めする。
絵に癖があり、受け付けない方も多いかも知れないし、登場人物の職業の専門分野への掘り下げについてはちょっと物足りなく感じるが、私は挿絵時代から彼女の絵が大好きで、最近の作品も愛読している。
特に最近の作品は秀作が多く、楽しみな漫画家さんである。
| 1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
