信念 東浦奈良男 一万日連続登山への挑戦
2012/07/23 13:40
平凡な男の偉大な記録の物語
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この本は定年退職後一日の休みもなく山に向かい続けた老人の話だ。冒険談ではない。静かな日常の話だ。なぜ老人は山に登るのか、老人とって山は何なのか、著者は問い続ける。老人が書き残した日記や取材インタビューなどで老人の日常が淡々と語られる。一歩一歩の歩みが連続登山日数一万日という途方もない記録となっていく。その道程を見事に描いた良質なドキュメンタリーだ。