windriderさんのレビュー一覧
投稿者:windrider
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岡山の夏目金之助〈漱石〉 岡山逗留と愛弟子廉孫
2012/11/02 09:27
夏目金之助の明治25年7月の岡山逗留の全容が明らかに
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夏目金之助(漱石)が岡山を訪れたのはわずか1回ですが、1か月余りと比較的長期間でした。しかし、文豪以前の学生時代の来岡で、今では、来岡中、旭川の氾濫による大洪水に遭遇したエピソード以外、岡山県民の記憶にもあまり残っていません。漱石の生涯における、あるいは、文学史上の意味も明らかではありません。しかし、漱石の人生の掛け替えのない一部であることは間違いなく、今後、振り返られることもあるかもしれません。本書は、逗留にまつわる先人による断片的な記録が整理され、いくつかの新知見も交えて、夏目金之助の岡山逗留の全容が詳細に記述されています。不朽の名著、荒正人著「増補改訂漱石研究年表」の明治25年7月~8月の部分の副読本と見なして良いと思われます。
元祖・漱石の犬
2012/11/02 09:23
新婚間もない熊本時代の漱石夫妻と犬の関係
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新婚間もない熊本時代の漱石夫妻には、年齢の差、成育歴や性格の差に基づく緊張関係がありましたが、鏡子夫人は気づかぬ間の懐妊が東京への長旅で流産に終わった後から、解離障害の症状を起こすようになりました。漱石は容認していましたが、万が一、生命に関わるような事件・事故に発展しては困るという思いもあり、何らかの打開策を探していたと思われます。著者は、飽託郡大江村401で撮影された集合写真に唯一の姿をとどめている「小さい犬の仔」こそ、漱石夫妻が夫婦間の緊張を緩和する役割を託していた存在であったと考えています。新婚間もない漱石夫妻と犬の関わりに注目した興味深い作品です。
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