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コヤマムツオさんのレビュー一覧

投稿者:コヤマムツオ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本サバイバー

2013/07/06 10:04

悩みすぎ、とらわれすぎかとも思えるほど真摯に、問題を 追及する主人公。

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性的被害者は、結構世の中にいるはづだ。
なぜなら自分も正直に言えば幼時時の性的被害者だから。
(男にもサバイバーいるのです。加害者にも女はいるのです。)
要するに、たまたま、私も「サバイバー」なのだ。

 この小説のように殺された幼馴染は私にはいない。
だから、この小説の主人公の悩みや自己との内的な格闘は
いくらかは実感として共感できる。が、当然、ここまで悩まない。

 この小説の主人公は、幼いころのことを長く悩んで、生きている。
何十年も。悩みすぎ、とらわれすぎかとも思えるほど真摯に、問題を
追及する主人公。

 騒いだばかりに殺された幼馴染と、騒がなかったから殺されはしなかった自分。
その差が、あまりにも結果として大きい。いいのか、この差はなんだと。

 人生はほんの些細な事で、思いのほか大きな結果の差が起こる。
意外といろんなシーンであちこちにあることですよね。

 なのに主人公は、この差が納得がいかず、ずっと神様に、自分に、問い続け、
このストーリーの読者にも問い続ける。
その重苦しさは、ちょっとヘビーです。要するに読み応えあります。
テーマは深いものがあり、簡単に答えはでない。読み終えても考えてしまう。

 次にはもっと楽しい、あっさりの小説を読みたくなる。

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