akiさんのレビュー一覧
投稿者:aki
紙の本魂の秘境から
2022/03/27 14:53
石牟礼道子 最晩年の肉声
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朝日新聞に2015年から2018年にかけて掲載された31篇のエッセイ。石牟礼道子さんの最晩年の肉声。
「海が汚染されるということは、環境問題にとどまるものではない。それは太古からの命が連なるところ、数限りない生類と同化したご先祖さまの魂のよりどころが破壊されるということであり、わたしたちの魂が還り行くところを失うということである。」という言葉が胸に残った。
紙の本時の名残り
2022/03/26 16:34
津村節子さんのエッセイ
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新潮社のPR誌『波』に平成23年から平成28年にかけて連載されたエッセイを編集したもの。
次の四章からなる。
夫の面影
小説を生んだもの
故郷からの風
移ろう日々の中で
夫である吉村昭の作品や自身の作品の創作秘話や故郷福井のことなどが、抑制のきいた文章で綴られている。
同じ話が何度も出てくるところがあるものの、吉村、津村のファンにとっては興味深いであろう。
2022/01/31 21:29
藤沢作品への誘い
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人間の弱さ,それでもけなげに生きて行く市井のひとびとの哀歓,武士の矜恃を描いた藤沢周辺の作品ガイド。藤沢文学への誘い。
藤沢作品の映像化に出演した俳優たちの証言,後藤政治による評伝,一人娘の語り父親像も。
紙の本gift
2022/01/31 21:24
何が言いたいのか?
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松浦弥太郎『ぼくのいい本 こういう本』で紹介されているのを見て購入。
各篇は短くすぐ読めるが,著者の言いたいことがつかみづらい。
紙の本自分ごとの政治学
2022/01/31 21:20
政治とは
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『NHK学びのきほん』シリーズのひとつ。
政治とは、「簡単には分かり合えない多様な他社とともに、何とか社会を続けている方法の模索である」と考えている著者が政治についてやさしく解説したもの。
第1章 政治学の基本概念
第2章 政治の「考え方」とは
第3章 「自分ごと」を過去に学ぶ
第4章 死者と日常の政治学
の4章からなる。
巻末にブックガイドがあり、さらに詳しく知りたい人にとって便利。
紙の本貝のうた
2022/01/31 21:16
昭和の名脇役の凛と生きる姿
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平松洋子『野蛮な読書』(集英社文庫、2014)に紹介されていたのを読んで購入。
昭和の名脇役、沢村貞子さんの半生記。
左翼劇団に入り、投獄もされるなど、いろいろな荒波にもまれながらも凛と生きる姿に感動。
紙の本くらしのための料理学
2022/01/31 21:15
日々の料理のありがたさ
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『NHK学びのきほん』シリーズのひとつ。
料理研究家の土井善晴さんがそもそも料理とは何かやさしく解説したもの。
第0章 料理の全体を広く見る
第1章 料理の進化の変遷を知る
第2章 料理には「日常」と「非日常」がある
第3章 和食を考える
第4章 料理が暮らしを作る
第5章 「作る」と「食べる」は重なる
第6章 料理の利他性
の7章からなる。
日々の料理がありがたく戴けるようになる。
紙の本企業人・大学人のための知的財産権入門 特許法を中心に 第3版
2022/01/28 22:54
知的財産権に関する入門書
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企業で知的財産の実務を担当する人のための知的財産権に関する入門書。
特許法を中心としているが、実用新案法、意匠法、商標法、不正競争防止法、著作権法、種苗法についても簡潔に解説されている。
紙の本一〇〇年前の女の子
2022/01/28 22:52
一〇〇年前に生まれた少女の生涯と暮らしの歳時記
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明治42年に生まれた寺崎テイの生涯を次女が聞き書きしたもの。その次女は雑誌『太陽』の編集長だった船曳由美。母の記憶もすごいがそれを聞いて文章にした娘もすごい。
季節の行事が詳細にかかれており、今はほとんど失われてしまった季節とともに生きる日本人の暮らしの一端が垣間見れて興味深い。
紙の本からだとこころの健康学
2022/01/28 22:49
「あたま」と「こころ・からだ」
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「あたま」と「こころ・からだ」の関係性を含めて、自分に備わっているメカニズムについて
わかりやすく書かれている。「○○しなければならない」といった頭の働きが勝ちすぎて
こころとからだがそれにつついていけなくなり、体調を崩すことが多い。「あたま」ではなく
「こころ・からだ」の声をよく聞くことが大事。
紙の本からだと病気のしくみ講義
2022/01/28 22:47
自分のからだのことをもっと知りたい
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自分のからだのことをもっと知りたいという人のための入門書。血液から始まって、循環器、呼吸器、消火器の仕組みと役割についてやさしく語りかける。ところどころ大阪人のサービス精神がみられるがそれはご愛敬。
紙の本特許法入門 第2版
2022/01/28 22:46
特許法の最良の入門書のひとつ
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法学部学生や企業の知的財産部に配属された社員向けの特許法に関する基本的な情報を提供する入門書である。
次の各章から構成されている。
第1章 特許法への招待
第2章 特許発明
第3章 発明者
第4章 特許取得手続
第5章 異議・審判・再審・審決取消訴訟
第6章 特許権
第7章 権利の利用
第8章 権利侵害
制度の趣旨や目的、概念の定義が明確に記載されており、理解しやすいように配慮されている。
次のステップへの足掛かりとして、初学者にはややレベルが高い項目については、「ステップアップ」というコラムを設けて解説されている。
特許法を初めてしっかり勉強しようとする人にとっては最良の入門書のひとつである。
本書は令和3年の法改正を反映したものであるが、初版から7年経過しており、その間にも多くの法改正があった。法改正を反映した改訂版をもう少し短いサイクルで出して戴けるとありがたい。
2022/01/25 22:39
ほどほどに楽しく
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「人生後期をどう生きるか」について精神科医からのアドバイス。
「ゆとりのあるリズム」、「不安とさよならの健康術」、「ほどほどの人間関係」、「無理のない食生活」、「ぐっすりゆったりの睡眠術」、「頭のいい暮らしの工夫」の各章からなる。目立って新しいことはないが、時々思い出せばほどほどに楽しい老後を送れそう。
紙の本狩りの時代
2022/01/25 20:46
フテキカクシャ
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十五歳で亡くなった弟をめぐって、障害者への差別とは何か、差別の恐ろしさが淡々とした筆致で描かれる。津島佑子の絶筆。