があさんのレビュー一覧
投稿者:があ
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究極超人あ〜る 10 (ビッグスピリッツコミックススペシャル)
2018/08/12 16:43
まさか新巻が読めるなんて
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まさか2018年になってあ~るの新刊が読めるようになるなんて思ってもみなかった。
1987年の時代設定は変わらず(ゆるキャラやらその後生まれた言葉なんかも意図的に盛り込んだりして)、9巻までのストーリーの本当に続きを楽しく読むことができます。
あの時高校生だった私、現在高校生の娘が同じ漫画を読んで、違うツボを突っつかれて笑ってる。なんかそんなことまで嬉しくなってしまいます。
千里や荒俣のように9巻まででは活躍仕切れなかったキャラクターも少しだけ登場シーンが増えてたり、2011年の東日本大震災の復興祈願の「コウガマン」も収録されており大満足。
判型が違うので、本棚に並べたときの違和感があってやだなぁという点はあるのですが、そういう方はBOX買ってねなんですよね……商売だからしょうがないか……
日本の美しい色と言葉 心に響く和のデザインがつくれる本 完全保存版
2019/01/25 00:41
いろいろなアプローチで配色を考えられるのが素晴らしい
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「日本」「和」というイメージから生まれる色彩がこれほど豊かだということを改めて感じさせてもらえる素敵な配色アイデア帳。
歌舞伎や日本人形といった「日本の文化」をキーワードに色を探ることもできれば、四季や日本の土地土地のイメージから探ることもできます。
もちろんこの本に掲載されている色のイメージをそのまま配色として使用しても良いし、そこからさらにイメージを膨らませて配色を考えても良く、いろいろなアプローチができるのが本当に素晴らしいと思います。
2019/05/12 01:29
あぁ、これ好きだ。
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職場の人と不倫中。
その不倫相手の妻が子どもを身ごもって、彼から緩やかに距離を置かれているそんな夏……自分の部屋に正体不明の子どもがやってきた。
あーー、好き。こういう話好き。
オチが見えているんだけど、お互いが負っている傷を単に舐め合うだけじゃなくて、すっと寄り添っている言葉のチョイスがとってもいい。
子どもが親に言えない言葉、彼女が不倫彼に言えない言葉、そしてそれぞれが自分自身に言えない言葉がきちんとそれぞれの中で消化できなくても、すっと馴染んでいく展開が爽やかで良かったです。
公務員のはじめての官民連携 自治体×民間のコラボで解決!
2022/07/24 16:45
最初から最後まで、官民連携のノウハウをきちんと書いた良書
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神戸市という大きな自治体で、官民連携をガンガンと進めていった著者の経験則が惜しみなく示された良書。
アイデアレベルの施策をどう組み立てていくのか、どう周りを巻き込んでいくのか、そしてどう続けていくのかの一連の流れの中で、注意すべきこと、心掛けるべきこと、自身の立ち位置など、丁寧にまとめられています。
政策企画系の職場に勤めていたり、行政内部だけでは解決が難しい社会課題に直面している部署の職員には特に一度読んで欲しいなぁと思います。
個人的には、行政がこういった事業連携をどうやって手を離していくのかの「終わり方」が書かれてあるのが素晴らしいと思いました。
パッと伝わる!公務員のデザイン術
2018/05/26 21:36
全公務員が読むべき!
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埼玉県入間郡三芳町。人口約3万8千人の小さな町でありながら、全国の自治体が参加する全国広報コンクールで何度も入選するなど、自治体で広報を担当してる職員にとって三芳町の広報を担当されている著者の佐久間さんは注目の人物です。
その佐久間さんが、自身の広報での経験から得たデザインのルールを余すことなく紹介した一冊です。
なによりも特筆すべきことは、タイトル通り「公務員のデザイン術」であること。
デザインに関するレクチャー本、ハウツー本は世の中にあふれていますが、「デザインのプロではない公務員が知るべきこと」がコンパクトにまとまっているので、公務員であればストンと腑に落ちる内容になっています。
「広報はラブレター」
行政が行った素晴らしい事業も、住民の命に関わる大切な情報も、住民に届かなければ意味がありません。
佐久間さんの言葉を、ぜひ全国で目一杯頑張っている行政職員に知ってもらいたいです。
全公務員が読むべき良書です。
ビブリア古書堂の事件手帖 1−4 栞子さんと二つの顔
2013/02/25 00:25
古書を媒介に人を思う気持ちを丁寧に描いています。
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10年間連絡の無かった栞子の母から電話があった。目的は分からない。
その翌日、鎌倉の雪ノ下の館からビブリア古書堂に依頼が入る。
稀代の推理小説家・江戸川乱歩のコレクションを譲り渡す代わりに、ある男性が残した金庫の鍵を開けて欲しいという……
テレビドラマ化され賛否両論(個人的にはテレビドラマの脚本には満足していますが)の「ビブリア古書堂の事件手帖」4巻目。
4巻目にして初の長編になっています。
取り上げる作家は江戸川乱歩。
探偵小説、推理小説にはまるきっかけになる人も多いはず。ウチも小学校の暗い図書室でむさぼるように読んでいました。
1巻目から謎の存在だった栞子の母が登場し、栞子や妹の文香との関係性や古書を媒介に人を思う力を丁寧に描いています。
短編も良いですが、登場人物が整ってきたので長編でじっくりと描いているのが素敵です。
ビブリア古書堂の事件手帖 1−6 栞子さんと巡るさだめ
2015/01/17 02:45
続けて読んでいる者には素敵な展開
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累計600万部を超えて販売されている最近のライトノベルとしてはかなりのヒット。
2013年1~3月期に剛力彩芽さんを栞子役でテレビドラマ化して、以降、珈琲やら和菓子やらなんやかんやと「○○+日常の謎系ミステリ」が粗造、乱造されたという、良い意味でも悪い意味でも影響力の強い作品の最新刊です。
テレビドラマ版は剛力彩芽さんが栞子のイメージと違いすぎるとかなり賛否両論でしたが、個人的にはそれよりも栞子と母親の歪な関係性を描かなかった結果、ラストがホンマに訳分からんようになったかと……って、テレビドラマ版は別にいいか。
最近は連作物はあまり買わないようにしているのですが、最初の2巻まで読んで、ちょっとやめられなくなって6巻まで付き合うことに。
第1巻のメインストーリーになった太宰治『晩年』の初版本を巡るやり取りの中で、栞子を階段から突き落とした「田中」が保釈され、改めて別の『晩年』の初版本を探すことを五浦に依頼してくる。
その申し出を受けた栞子は、五浦と二人で探す中で、栞子の両親、五浦の祖母、田中の父等が関わる因縁話に巻き込まれていく。
当初は一冊の古書を題材に、その古書に関わる人物の「謎」を栞子が解き明かすという短編に、栞子の母との因縁、愛憎を全体に一本串を通すような構成だったのですが、江戸川乱歩の書いた作品を題材にした第4巻辺りから取り上げる古書は結構置き去りになってきた気がします。
栞子と五浦の恋模様や母親との争いをメインストーリーに持ってくるのは良いのですが、取り上げた作品の蘊蓄などが少なくなってきてちょっと寂しいなぁという感じ。
全般的には第6巻まで付き合った読者には十分満足出来るだけの謎が提供され、しかもミステリらしいどんでん返しや次巻への強烈な引きもあるので、巧いなぁというところ。おそらく、ウチも最後の巻までお付き合いさせられそうです。
“財政が厳しい”ってどういうこと? 自治体の“台所”事情
2019/02/09 02:13
自治体財政が厳しいってこと、説明できる??
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2年前に著者の「出張財政出前講座 with SIMふくおか2030」を受講しました。
「自治体財政が厳しい」と言われて、何が厳しいのか具体的に説明できない公務員も多いんじゃないかと思います。
財政課と現場の公務員との差を穏やかな口調で楽しく語る今村さん。
単なる座学だけではない自治体財政シミュレーションゲーム「SIM ふくおか 2030」との組み合わせの講座は本当に楽しく、自治体職員であってもそうでなくても気づきの得られる講座です。
書籍では、その講座の流れにそいながら、今村さんがどうして全国を飛び回って、自治体財政について語っているのかも分かる構成になっています。
分かりやすく、知ったつもりになっている自治体財政を知って、そして今村さんの熱さをちょっとだけ味わうために、ぜひ一読をおすすめします。
Officeで簡単!公務員のための「1枚デザイン」作成術 Word Excel PowerPoint
2020/04/27 01:00
限られた環境でベターな文書をつくるための教科書
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役所のちらしはとかく分かりにくいといいます。
その原因の一番大きな理由は、職員がちらしなどをデザインする能力が欠けていること。
本当はそういった時はデザインを外注できればいいのですが、なにしろ自治体財政が逼迫する中、何でもかんでも職員に負担をかけるというのが現在の流れです。
ちらしなどを内製しなきゃいけないのに使えるソフトはOfficeソフトしかないので、職員にとってはついついデザインは横に置いて、とりあえず作るということになりがちです。
元埼玉県三芳町の職員で現在は東京都中野区の広報アドバイザーとして活躍されている佐久間智之さんの新著は、そんな限られた環境でベターな文書を作るための教科書のような一冊です。
デザインに長けた方にとっては物足りないかもしれませんが、デザインの心得がまだまだ乏しい多くの職員のとっては、これこそ本当に知りたいスキルのはず。
分かりやすい書類を作ることが、市民のためにも自身のためにもなるので、コロナでの在宅勤務などの時にでもこの書籍で学んだことを活かして、ちらしなどを作ってみて欲しいです。
健康で文化的な最低限度の生活 1 (ビッグコミックス)
2014/09/04 00:21
CWを知るには良い一冊
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連載開始当初から公務員クラスタ、特にウチらケースワーカーの間でかなりの話題になっていた柏木ハルコさんの「健康で文化的な最低限度の生活」の第1集が販売されましたので購入してきました。
東京都東区の東部福祉事務所に配属された新人ケースワーカー・義経えみるの奮闘を描く物語。
「これから死にます。」配属された初日の終業時間ギリギリにかかってきた一本の電話に揺れる第1話から、ケースワーカーが直面する「どうしたらええの?」をリアルに表現しています。
生活保護を題材にした漫画はこれまでにも「陽のあたる家」があるのですが、視点がケースワーカーというのは漫画ではこれが初めて(なはず)。
生活保護を巡る視点というのは、受給者を視点に受給者をバッシングするか、行政をバッシングするといったものが多く、どちらのスタンスでも現場のケースワーカーは心をすり減らされるため、いつも「キツいなぁ」と思っていたのですが、この漫画では比較的フラットにケースワーカー側、受給者(ケース)側から描かれていて好感を抱きました。
例えば、第4話で保護受給前に作った借金を保護費から返済していることを隠していたケースで、福祉事務所の窓口に行くことを「まな板の上のコイ」「ヘビににらまれたカエル」「針のむしろ」と言うのはケースワーカー側にも理解できる感覚です。
と、いいつつも……実はワタクシ、連載開始から3話まではコンビニで立ち読みしていたのですが、以降は「単行本にまとまってからでいいや」と放置してしまいました。
第1集ということもあるのでしょうが、一つ一つのケースの踏み込みが浅く、「ケースワーカーあるある」に留まっている感が否めないなぁ、というのが正直な感想。それだけ、踏み込んじゃうと一話で描けないという所なのかもしれないのですが、少しずつで良いので、薄く広くでなく「ここを描きたいんだ」というのが見えてくるといいんだけどなぁ……。
かなり現実からするとマイルドになっていますが、ケースワーカーという仕事を知るにはちょうど良い一冊だと思います。
第2集も楽しみです。
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