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しろいさくらさんのレビュー一覧

投稿者:しろいさくら

6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本朝鮮王公族 帝国日本の準皇族

2016/04/14 09:04

興宣大院君一族のその後

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書の特徴としては,第一に,朝鮮王朝が重視した家と国の終わり方についての記述であるという事。逆に言えば,近代的視点はあまり強くない。それを日本が重視して朝鮮併合を行った過程でできたのが準皇族たる朝鮮王公族だという理解である。第二に,戦時中を生きた二世三世世代や一部戦後世代も追跡記述しており,今につながる旧朝鮮国王家のつながりが分かる。結果的に2015年現在,興宣大院君の子孫は高宗の(夭逝したものを除く)三男義和君李カンの子孫だけという。
朝鮮末期を舞台にした「明成皇后」などの韓ドラや,戦後の韓国の李承晩の姿勢,今も行われている韓国建国についての独特の見解(韓国は大韓帝国も朝鮮統監府も受け継がず,上海臨時政府を前身とする)の教育などの背景の理解の助けになる。

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WOWOWドラマの原作

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ノンフィクション文学としてそれなりの水準である。
事実の裏付けなどはインタビューと内部報告書に頼っているのは今の時点では仕方ない面があると思う。若干主観が入り込みすぎの面はある。
WOWOWのドラマは製作上の都合で多くの人物が省略されたり,集約されたり,年齢設定を変えられたりしているが,実際こういう組織だったのか,と分かる。また,山一破綻までの背景も当時を知る人にはそれなりに理解できるものとなっている。逆に言えば,金融行政などが変化した今日の読者のためにはその辺の時代背景の解説が別途必要だろう。

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小さいこには難しい筆遣いをおぼえるくふうがされています

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

最初他のドリルで練習していたのですが,なかなか形になりませんでした。戦前はカタカナから習ったのがよくわかる,ひらがなの形の作り方の難しさを実感していました。
お手本を写すという方法だとどうしても形の違いを意識して,うちの子は1日1ページ一つの文字を練習するのもいやがるようになって,他のドリルはないかと探しました。
ところがこのドリルを与えると何と1日で1冊の半分を自分で勝手にしてしまいました。
これにはびっくりで,もう少しゆっくり丁寧にしなさいと注意しなければいけないことに。
この本は図形,めいろの延長(いなずま,なみせん,らせん等々)として文字を書く,パターンを変えてまた出てくるという風にできていて,特に鉛筆を握る力が弱く,図形を写すということにもなれていない幼児には大変合理的で,親切なドリルだとおもいます。最初からこのシリーズを見つけていれば,苦労しなかったのにと思いました。
こういう方法は私は英語の筆記体をペンで書く練習に習った記憶があり,漢字崩し字からできたひらがなの難しさを克服する一般的方法であると同時に,小さい子供もこうして練習すればいいのかと目から鱗の本でした。

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紙の本産業革命

2014/05/10 12:55

お値打ち品

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

産業革命についての最新の研究を踏まえて,基礎から今後の研究課題となる論点までほぼ網羅的に書かれている。量が少ないだけで内容そのものは専門書数冊分に匹敵する。
感心するのは,これだけの内容をこの値段で書けたということと,写真,絵,グラフなど,また解説を必要とするキーワードや史実などは,上の欄の注として付けて,モノクロながら美しい教科書にしていること。私が高校生だった頃に出ていた大学の教養の教科書(先生が書いた専門書を教科書に指定するという今でもよくあるものでなく,薄くまとめた本当の教科書)は印刷も汚いし,内容も検定なしで高校の教科書を書いてみたとしたものに毛の生えたようなものだったのを思い出すと,本当に感心する。小テーマ別冊子のリブレット(岩波ブックレットのようにぺらぺらでなく,ちゃんと2単位の講義に使える)という形に注目したのが卓見というべきか。
また本を書く立場に立つと,書き手も苦労されたことと思うが,工夫をすればこれだけの内容のある本をこの値段で山川が出してくれるというのにも感心する。印税なし,著者買い取り200部,定価3-4千円とかいうとんでもない条件で出版して,まだまだコンスタントに売れる本を3年くらいですぐ絶版にするほかの出版社も見習ってもらいたい。

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紙の本蒙古襲来

2016/05/16 05:12

このテーマでの現代の到達点

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本では750年前の歴史を,著者の言う歴史科学の手法で細部まで解き明かそうとする。歴史科学とは,歴史的再現実験と史料批判を統合する方法とでもいうのであろう。史料批判では,当時の京都の記録係の公家であった広橋家の日記という最も信頼に足る資料と通信の要する時間からのおこった日時を推定し,太陰暦を太陽暦に直して,時刻を24時間のどこかだけでなく,日時の自然現象の正確な変換を試み,上陸作戦で決定的に重要な潮汐を再現する,またその後の歴史上,実際に記録されている軍事行動の専門的見地などを総合して,実際にあり得べき可能性を検討する。もちろん,大部分の行動は資料の欠如によりわからないから空白である(「見てきたような嘘を言い」ではないので)が,全体像が少しずつ見えてくるものとなっている。同時にそれを位置づける大きな枠組みは,たとえば九州各地の「唐房」の存在,そこから竹崎季長が絵巻を残した意味を推測し,元が日本への侵攻にこだわった理由として,活発な日宋貿易をあげるなど,歴史学共通の最新研究の裏付けをもって作られていることにも注目すべきである。
幕府の記録なども合わせて,文永の役は1週間ほど続いたと見るべきと言う説はだいぶ前に発表したそうだが,今回は弘安の役を含む全体像を描き出す。特に地名の特定を朝鮮語,中国語表記による日本地名である点と,到達可能時間から特定して,対馬を経て志賀の島へという定石の兵站路を前回の遠征をもとに元軍も確立したこと。長門への来寇や江南軍の延着というのも,したがって,織り込み済みの,続々と交代・増援部隊と支援物資を運搬する計画であったと見るべきだという視点。絵巻物での海戦場面の解釈,敵地偵察の解釈など秀逸というべきである。あり得べき反論にもきっちり布石を打っている。その上で日本軍の勝利は薄氷のものであって,かつて言われていたような日蒙両軍の必要以上の残虐行為もなかったであろう事も言及されている。
戦後高麗との友好関係が持続し,江南地域との貿易がますます盛んになることもこれから理解できる。
人文・社会科学を勉強する人は是非読むべきです。

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日本初第二次大戦時の本当のソ連空軍

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まんまその通りです。ソ連崩壊で努力しさえすれば見れるようになった資料を基に第二次大戦時のソ連空軍を,戦略,戦術からでなく,特にその機材を中心に描写しています。写真や図面,武装と実際の運用法などが書かれてあり,具体的イメージがわきます。独ソ戦の一般的な話はフルシチョフの雪解け以来徐々に独ソ両軍の資料の突き合わせでわかってきていますが,そこに所々出てくるソ連空軍の実際というのが,ドイツ空軍から見た姿であったり,設計者や有名パイロットの個人的な回想だけであったりしたので,今ひとつ体系的でなかったのが,これで積年のもやもやが一段落するのでは。

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