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カーネルさんのレビュー一覧

投稿者:カーネル

4 件中 1 件~ 4 件を表示

ちゃちなヤクザ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この事件の頃、自分が何をしていたのかわからないが、まったく記憶になかったし、鈴木智彦氏の著ということもあり購入。死刑囚本人の手記に鈴木氏が補足してる。
尽きるのは死刑囚本人の子供っぽさ。相撲部屋のシゴキから逃げ出すような男が、父親が暴力団組長であっただけで盃を受け、それでヤクザを自認し、暴力に訴える。任侠もへったくれもない。
全ての暴力、暴走の自己肯定がファザコン臭プンプンである。とにかく幼い。
この本とあわせて『殺人者との対話』(小野一光著)の第一章も読むと、さらにこの北村孝紘という死刑囚の幼児性自己中がわかる。

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紙の本ヤクザと原発 福島第一潜入記

2016/01/17 14:20

鈴木智彦って人は…もう…

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ヤクザ専門ライターを自称する鈴木智彦氏が、福島の原発に潜入とのことで、期待して購入。
ヤクザとのいつものやり取りは少なめだが、原発潜入の切っ掛けとなった 地震直後の暴力団の支援物資搬入のくだりが印象深い。暴排条例くそくらえって感じの被災者とヤクザの人間臭さがいい。
また、原発、放射能関連の鈴木氏の勉強ぶりもさすがである。
そして、実はビビり故の虎ノ門病院での血液採取。これはもっと一般人も知っていて良いのではないかないか、と思う話。勉強になった。
原発内部の話も興味深いが、原発作業員の日常が、本当に日々の生活の延長以外の何物でもないというある種の異常さに、少々頭が混乱した。
ヤクザと原発の共通性を指摘する声の真実味は、実際に作業を経験した鈴木氏により裏付けられたように思う。
鈴木智彦氏の危なっかしい今後も想起できる一冊か。

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多くの方に。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まず、第67回日本推理作家協会賞を授賞…に、?と。推理作家協会?部門は評論その他部門ではあるが、なんか違うのではないか? とはいえ多くの方に関心を持って貰えば、事件は広く伝わる。多くの人に読んで貰いたい。そして怒って欲しい。『足利事件』を知っている人は多いだろうが、ここまでの話は…驚愕の事実とは、この事だ。事件や真犯人のこともだが、国家権力の恐ろしさに震え、あまりの怒りに本を読みながら顔が怒りで赤くなった。清水氏が日本テレビ所属だからという枠はとっぱらって、様々なメディアでもっと取り上げて欲しい。添えて…清水氏の熱意の奥にあった思いに、胸が痛んだ。

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紙の本さよなら渓谷

2013/08/07 00:52

複雑な思い

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切ない…と、一言で済まされない話。でも、理解できる。わかる。人間って結構こうなのかもな。映画はまだ観てません。 横道…とは、まったく違うカラー。読み比べも面白いよ、きっと。

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