まゆげさんのレビュー一覧
投稿者:まゆげ
風の中のマリア
2013/08/14 13:11
オオスズメ蜂に学ぶ
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
目的のためにためらうことなく戦い生きるマリアの生き様に啓発されます。
低学年の子供から大人まで感動させる物語です。
破船 改版
2013/08/14 13:05
恐ろしき集団行動
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
いつの頃からか、海に面した貧しい寒村では、暴風の夜、浜で大きな焚き火をするようになる。
目的は、近づく船を坐礁させ、その積荷を奪い取り生活の糧とするため。
その悪行を知られないようにするため船にいた人間は全員、葬る。
ある時、迷い込んできた“お船様”には、綺麗な赤い着物を着た者ばかりが乗船し、食物は少なかった。
その村の人たちはいつものように団結して搾取し、赤い着物を入手。
船は、ばらばらに壊して焼いたり埋めてしまう。
しかし、その船は、当時の不治の病”天然痘”に罹った病人を追放するための船だった。
圧倒的な感染力をもつ天然痘ウイルスは、飛沫感染や接触感染により感染し患者の瘡蓋(カサブタ)は、1年程度経過しても感染力を持つといわれる。
この厄病を積んだお船様のお陰で、その村民は多くが罹患し死んでゆく。
食べ物や着る物を大量に入手できるこの風習・悪業は永くは続かなかった。
関東大震災 新装版
2013/08/14 12:43
災害対策必読書
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3.11を機に、関東大震災の教訓に学ぶべきものがあると思い読みました。
いざ、大災害に襲われたとき自分は何をすれば良いのか。
被災事実を多くのエピソードと数字を中心に淡々と述べていく中に、日本人の意識を考えさせられました。
喪われた巨大戦艦
2016/09/27 08:34
マドックス大尉の人間臭
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早いストーリー展開とマドックス大尉の人間臭さが魅力の作品です。
次々と起きる難題をギリギリのところで乗り越えるマドックス大尉の能力に秘密が?
羆嵐
2013/08/22 10:52
食物連鎖
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北海道における食物連鎖の中間に人間が存在し、熊はその頂点に君臨する。
冬眠のための充分な食物を摂取できなかったヒグマ(羆)は、厳しい冬にも冬眠せず、食物(人間も喰う対象)の豊富な人間の集落を襲う。
北海道の厳しい自然環境とそれを克服しようとする人間の応戦力に、ただただ脱帽。
日本の黒い霧 新装版 上
2013/08/15 00:47
GHQの影
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松本清張氏は、これら事件の不可解な決着に疑問を抱き、独自に調査を開始。
下山国鉄総裁の死は、当時の警視庁で自殺で処理されていましたが、氏は徹底的な調査の結果、独自の推理をこの著書で展開します。
捜査経過の書類やGHQの動きをを入手し、様々な状況証拠を並べます。
遺体検分の医師調査報告では遺体に殆ど血が残っておらず、総裁は事故前に失血死と推理。
又、GHQによる日本統治の意向(国鉄の大規模な人員整理等)に中々従わない下山総裁に米国政府は苦々しく思っていたこと等々。
連続して起きる鉄道事件や大きな事件そして政治疑獄には、GHQの一部組織の身勝手な動きが背後にあると言わざるを得ないと断じています。
陸奥爆沈 改版
2013/08/14 12:36
日本海軍の歴史
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なぜ、爆沈に至ったのか。
戦時中でもあり、この事故・事件は軍の機密の名の下に詳しい状況は更改されなかった。
著者は、原因調査の内容を元に推理する。
破獄 改版
2013/08/14 12:10
執念
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誰もが不可能と思う状況・設備であっても、脱獄をやり遂げる執念に人間の可能性の大きさを感じる。
手枷(てかせ)・足かせなど、なんのその。
味噌汁は、鉄格子を錆びさせる重要な道具となり、掘った狭い穴は関節をはずして抜け出すなど、執念から生じた脱獄手段は、圧巻!!
永遠の0
2013/09/05 16:57
最終章に涙
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最終章「最期」「流星」の劇的な展開に涙しました。
終戦の年に特攻隊で太平洋に散った宮部久蔵の孫が、祖父の生きざまを調査。
会ったことのない祖父の人生を、特攻隊の生き残った仲間にインタビューしていく中に、悲惨な戦争の実像を描く。
月は無慈悲な夜の女王 新装版
2013/08/18 11:54
独立戦争
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アメリカ独立記念日(1776年7月4日)の300年後のその日に、月世界で働く人類とネットワーク型コンピュータが協力して地球の支配からの独立を図る闘いを描く。
月全体を網羅するように存在するコンピュータの存在は地球からの攻撃も受けにくく且つ全知全能のように思われ、頼りがいがある存在として描かれる。
「夏への扉」も良いけど、興奮しながら読み続ける本作はハインラインの最高傑作と言って良いと思う。
宇宙のランデヴー
2013/08/15 19:45
他星系からの宇宙船
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地球への小惑星接近を監視するシステムにある物体が検知された。
この物体は他の星系から来たと思われ、茶筒型形状で太陽系に近づいていたのだ。
人類は、異星人とのファーストコンタクトを期待して接近し、乗り移り、中を探検する。
そこには、ミラクルな体験が待ち受けていた。
最新科学技術を基にしたクラークの分かりやすい論理的な説明と精緻な描写で異星からの物体への探検が語られる。
あたかも、その世界に自分が居るかのように読み進められるお勧めの書です。
GOTH 僕の章
2013/08/15 16:59
夜と僕
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夜の章を読了後、辛抱たまらず続編?を読み進めました。
作者に騙されまいと思いながら、またもや騙される。
悔しいけど、清々しい。
読み続けるうちに、深層心理の記憶を呼び覚ましてくれたり、不思議な感覚世界に入ってしまいます。
ジャンルは、乙一ワールドと名づけたいくらい。
2001年宇宙の旅 決定版
2013/08/18 11:39
モノリス
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1968年公開の同名映画のノベライズ版。
旧版を最初に読んだのが、中学生のころで難解と言われる映画の内容を何とか理解したくて読んだ。
映画で登場する数々の不可思議な映像は、何なのか?
特に、キーとなる存在がモノリス(石碑)である。
古代の類人猿の前に登場するモノリスは、2001年の月面にも登場する。
更に、人類がそのモノリスに接近したことを機に、モノリスが電波を発する。
電波の向かった方向(土星、映画の中では木星)に、米国が探索に向かわせた惑星間宇宙船ディスカバリー号のボウマン船長が、コンピュータHALの反乱に遭う。
様々な光の映像に囲まれながら船長がスペースポッドで避難した先の部屋?には、又、モノリスが登場。
ボウマン船長は、そのモノリスに導かれるように老人となり、更に赤ん坊に変化し、光り輝く繭の様なものに包まれて地球に戻るシーンで終わる。
映画の中では、セリフが非常に少なく、又、何の解説も無いためその不可思議さに対する疑問を解消したくてこの決定版も読んだ。
この決定版で語るクラークの決意、つまり人類科学技術の進歩への期待、小説への最先端科学知識・技術の反映の為に注ぐ熱意に、自らも勉学が必要と感化されたものだ。
零式戦闘機 改版
2013/08/16 01:48
無敵だが
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デビュー当時は、無敵の戦闘機として大活躍。
しかし、当時の敵国米国は、零戦の弱点を徹底して分析。
軽量に作られているため急降下時に強度が不足しているなどが判明。
米軍はまともに零戦と空中戦を行わないことを米軍戦闘機に指示し日本の航空機部隊の消耗・疲弊を待つ作戦に出る。
時間稼ぎの間に、米国は零戦を上回る性能の戦闘機を開発し、大量生産。
零戦が如何に優秀でも、日本のパイロットが如何に優秀でも、米国のち密な戦術と豊富な物量補給作戦の前には、敗北は時間の問題であった。
零戦の誕生から、その性能の凄さ、闘いの歴史を詳しく記述。
今、話題の映画「風立ちぬ」の前に読んでおいて良いかも。
