アヒル隊長さんのレビュー一覧
投稿者:アヒル隊長
紙の本いま語るべき宇宙戦艦ヤマト ロマン宇宙戦記40年の軌跡 『宇宙戦艦ヤマト』全航海を徹底研究!!
2015/02/02 23:43
ヤマトの各シリーズを幅広く取り扱ってはいるが…
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
オリジナルシリーズでは第一作TVシリーズから劇場作の完結編、復活篇までと
OVAのyamato2520や、第一作リメイクのヤマト2199まで幅広く解説。
完結編以後に企画されて実現しなかったデスラーが中心の物語にも少し触れられている。
TVシリーズならある程度エピソード順にあらすじも掲載。
各作品に関して著者が良いと思う点や問題視する部分なども熱く語られている。
オフィシャルでは無いので、客観的な視点からの様々な見解といった感じの内容だ。
本の仕様的には単行本サイズで全ページモノクロ。
版権画像も一切掲載されていない。
ほぼ、文字のみの誌面でもあるのでビジュアル的な物は期待しない方が良いです。
2015/12/02 12:20
いい思い出としておきたい方は…
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
本書は「ヤマトをつくった男」とあるがその作品作りの過程に触れる内容ではない。
「狂気」ともあるように、成功の明と暗を含めたプロデューサーとしての生きざまを関係者の証言を交えて綴られている。
アニメ作品製作に関わるようになるまでの経緯もかなり異端であった事もうかがえた。
各作品が発表された裏では様々な出来事が起きている。
当時に熱い気持ちで各作品を観ていたファンからすると思い出が色あせてしまうような読後を非常に感じた。
個人としての生き様はともかく、アニメの歴史やビジネスとしても変えてきた人物であった事も同時に確認できる一書だ。
紙の本松本零士の美女幻影
2015/01/30 23:58
松本美女の初期的な作品にクローズアップ
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松本美女といえば銀河鉄道999のメーテルを思い浮かぶが、それより古い時代の作品に本誌は注目した内容だ。
今では入手が困難な小説関係のイラスト掲載がされている点も興味深いところである。
掲載作品は青年誌に描かれている時代が殆どで、大人向けの雰囲気の女性の絵が多い。
インタビューの中で裸を隠す工夫で髪の毛が長くなった旨の話も意外な話だった。
しかし、大人向けの作品を描いてゆく中で、のちの松本美女の画風が完成されていったのだとも感じられる。
3作品の漫画は原稿の所在が不明で雑誌から複製でカラーや2色カラーページも多く再現されている点は良い感じ。
古くからの松本ファンには特にカラーの掲載が特に嬉しい点と思いますね。
2015/05/09 22:39
漫画版「銀河鉄道999 アンドロメダ編」を中心に大解剖
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本の仕様としては真ん中が金具止めの雑誌の感じで、サイズはA4の横幅が少し広い変形版。
ページ数は130ページ程度だが、各ページは適度に色が付いていて単調にならない誌面構成だ。
松本零士のインタビューも掲載で999に関しての事は何処かで聞いた内容も多いが他の作品に関する事もチラホラ。
中には戦艦武蔵の機密文書の三面図を隣に住んでいたおじさんが持っていて、ヤマト(の形状)が描けたという話などもあり。
アシスタントメカデザイナーの板橋克己インタビューも999だけの範囲に留まらず興味深い。松本メカの魅力は氏の尊大も大きいのだと改めて感じる。
「零次元機械紀行」からグレートヤマトの構造全図とかのイラストも掲載!
アンドロメダ編の漫画版に沿ったツアーガイドと題したページでは各星やストーリーも紹介。
私も少年の日にアンドロメダ編は何度となく、読んだので内容的に目新しくはないが良くまとめてあると思う。
そして、現時点でも未完のエターナル編も、ある程度のページ数が用意されている。
「銀河鉄道大時刻表」や「宇宙路線図」などが掲載されているのも楽しい内容だ。
漫画版「アンドロメダ編の最終回」が2色カラーの8ページを含みつつ再掲載で大きく読める点も嬉しい。
アニメ版もTVシリーズ、劇場版も端的ではあるが紹介されている。
劇場版の主題歌と挿入歌を担当したタケカワユキヒデの短時間で仕上げたというインタビューも当時の仕事の勢いを感じる。
この本は999ファンであれば知っている事が殆どと感じるが、個人的には小学館の編集担当や各漫画家を含む各種インタビューは読み応えがありました。
2015/01/28 01:03
新しい体制でのキャプテンハーロック
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その才能を松本零士に見出された嶋星光壱が松本零士の指導の下で描かれている事が巻末に記載があった。
絵の雰囲気は松本零士風ではあるが結構、描き込みが多い濃い絵柄だ。好き嫌いは分かれそうな雰囲気でもある。
内容はマゾーンが登場するので昔のキャプテンハーロックを焼き直しかと始めは思ってました。
読み進めると、今までの漫画版、TVアニメ版、劇場版など様々なキャプテンハーロック作品の要素を感じる。
別で999の小説として発表されている「GALAXY EXPRESS 999 ULTIMATE JOURNEY」とも通じる設定もある。
クイーンエメラルダスなどもチョイ役だが登場もしている。
現時点では、あまり話が進んでないがこの先、どのように物語展開してゆくのか気になる作品だ。
紙の本超時空要塞マクロスTHE FIRST 6 (角川コミックス・エース)
2015/08/31 00:01
前巻より約2年ぶりの単行本化
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マクロスの第一作をキャラクターデザインを担当した本人自らコミカライズが2009年より開始された。
連載形態が安定しておらず、紙雑誌掲載から紆余曲折で現在はweb雑誌で発表されている。
今巻では第一作のアニメでは描かれなかったマクロス艦の進宙式前のサイドストーリーが前巻より続く。
内容的には表紙の絵が言わずも物語っている。グローバル艦長とブリッジの女性陣やフォッカーの登場が主だ。バルキリーの戦闘も多く描かれていてメカ場面がめだつ巻でもある。
アニメでは無かった部分なので新鮮には読める反面、第一作の内容が読みたい方には物足りないかもしれない。
アニメであった部分がコミカライズされるのは、更に先の事になりそうです。
巻末には作品設定などを紹介のオマケページもあるが、本の厚さが今までと比較しても少し薄い点も気になりました。
紙の本キャプテンハーロック〜次元航海〜 2 (チャンピオンREDコミックス)
2015/08/30 19:26
オリジナルを踏襲+新たな要素も…の第二巻
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絵は原作を意識した部分も感じるが独自さもある。原作の絵を意識しすぎなければ、興味深い内容も多い本作。
第二巻では、ハーロックとトチローの過去を振り返りつつ物語的にも膨大な時の流れがある事も触れられている。
漫画だけではなくハーロック関係でアニメ化された内容からの要素もあるので昔からのファンも嬉しい部分であろう。
あと、ガイアフリートという設定が近年の松本零士関連作品(小説GEUJ999、3DCG映画版ハーロックなど)では良く登場する。
今巻では暫定地球政府のキリタ副長官と別惑星の新首都からの藤堂長官との会話が作品設定的にも広がりをみせている。
指導者エリートが地球とは別の惑星に新首都を設けていてガイアフリートは、その防衛とあり何かと戦っている様子でもある。
藤堂長官のビジュアルが、あの作品の長官と同じ点も昔からの松本零士ファンはニヤリです。
今後のハーロックとキリタとの関係もどうなって行くのが気になるところだ。
原作漫画と比較しても、まだまだ先は長くなりそうな作品と感じますね。
紙の本震・電気じかけの予言者たち TM NETWORK STORY 20XX ELECTRIC PROPHET
2015/05/10 23:34
「電気じかけの予言者たち」シリーズ第5弾
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本書はTM関係では2007年のアルバム「SPEEDWAY」、2012年からの再々活動について主に書かれています。
そして、2011年の地震にまつわる音楽仲間や知人の方々の悲しみ、木根さん身辺での話も綴られている。
内容的には、その時々の事を思い出すように進むので時間軸を行ったり来たりな構成だ。
アルバム「SPEEDWAY」が完成までも意外な経緯があった事が理解できた。
2012年のTM再々始動とも言うべきチャリティコンサートに参加まではウツが主体に動いて次第に活気づいてきた事も伺える。
その後の30周年記念の3人の活動ぶりは本当に、ある時期の事を考えると奇跡的にも思える。
2008年の小室さんの事には触れられていないが3人がメンバーであってこそ、TMとしてお互いを補えて今があるのだと感じられる一書だ。
2015/05/10 21:50
宇宙戦艦ヤマト2199の物語前半を小説化
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昔の「宇宙戦艦ヤマト」第一作をリメイクした「宇宙戦艦ヤマト2199」。
昔からのヤマトファンにとっても賛否両論の所もある作品だ。
小説版では限られたページで表現の為か、アニメ版と比較すると省略されている点も少なく無い。
特徴的な部分を挙げるとすると、上巻ではガミラス側の様子がほぼ描かれていない。
一方、メカ的な表現に注目すると結構、艦隊の編成情報や攻撃の描写などは丁寧に表現されている。
あと、アニメでの内容とは構成を変えている部分も多少、見受けられる。
昔のヤマトの時代ではビデオやDVDといったソフトが無く、TVの再放送や本でしか内容を振り返られなかった。
よく小説などから絵を思い浮かべて頭に想像力を働かせたものだが、近年では作品を再び見る事が容易な時代だ。
そういった意味ではアニメの小説化は異なる部分があってこそ、より楽しめる媒体なのかもしれない。
紙の本オトナアニメ Vol.37 劇場版蒼き鋼のアルペジオ−アルス・ノヴァ−DC
2015/05/10 00:36
艦船系アニメを中心に掲載号
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艦船系のアニメページの内容は…
「劇場版 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-DC」カラー40ページ
冒頭では劇場版用のキャラ新設定を中心に紹介。そして、ヒエイ役声優のM・A・Oへのインタビュー。
TVシリーズ全12話を端的に振り返るページや(SF考証・脚本)森田繁に作品設定等の話を聴く内容もあり。
岸誠二(監督)×上江洲誠(シリーズ構成・脚本)の対談も掲載で新作パートが20分の予定が40分になった点など話も触れられている。
「艦隊これくしょん-艦これ-」カラー16ページ
草川啓造監督や"吹雪"役声優の上坂すみれにインタビュー。
艦娘名簿と題して登場キャラなども紹介。
アニメ序盤をプレイバックするページも掲載。
「艦これ、アルペジオ」の艦船プラモ紹介もカラー10ページあり。
「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」カラー6ページ
ページは、ほぼ郡司幹雄プロデューサーのインタビュー記事で、完全新作劇場版として製作が決定の経緯や作品内容について語られている。
ここまでで、本誌の約半分の内容だが、艦船系アニメ以外のページも沢山あります。
紙の本宇宙戦艦ヤマト2199艦艇作例集 “ガミラス艦隊集結”編
2015/05/09 23:15
「宇宙戦艦ヤマト2199 艦艇作例集」のシリーズ第3弾
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Hobby JAPANに掲載されたヤマト2199の模型作例を集めたシリーズで本誌ではガミラス側の艦艇を中心に構成されている。
なんといっても本誌の注目すべくは1/1000スケールではキット化されていない「デウスーラII世」のスクラッチによるの作例であろう。
ヤマト2199の映像展開が開始された当初で、当時は未だキット化されていなかった時期でのスクラッチ作例の掲載もあり。
今回は“ガミラス艦隊集結”と題されているので圧倒的にガミラス側の艦艇作例が多い。
ただし、1/1000「ゲルバデス航宙戦闘母艦ダロルド」など既刊に掲載された作例は省かれているようだ。
他にもディテールアップのヤマトなどガミラス以外の作例も合わせて載っている。
“ガミラス艦隊集結“ではあるが本誌のみだけでは各ガミラス艦艇の作例は網羅されていないのが少し惜しい所ではある。
逆に既刊の「宇宙戦艦ヤマト2199 艦艇作例集」「宇宙戦艦ヤマト2199“星巡る方舟“編」の2冊を所持している場合は重複はなく補えるので問題ないでしょう。
紙の本Maya実践ハードサーフェスモデリング プロップと背景から学ぶワークフロー
2015/05/05 01:37
ムービーなど映像系を対象としたモデリング解説本
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本の仕様的には約400ページ近く、画面写真も多いオールカラーのMayaを使用してのモデリング本。
大まかにはページの前半は”半人型のメカ”「曲線的なラインの逆間接ロボット」と後半は”SF的な都市の風景”「未来的な背景」のモデリングといった内容の感じだ。
ちなみに背景モデリングが表紙の画像、裏表紙に掲載のロボットが本書で解説されている。
完成までの様子が順を追って制作の画像も掲載されているが一つ一つ同じように制作してゆけば完成とった内容ではない。
ある工程ではこうして造り込みましょうとった感じでモデリングを進める上での考え方が要所で解説されている。
本書のモデリングは映像に使用する事が目的に解説なので、ゲーム機などに使用のハイポリゴンとは考え方がは異なる。
最近のゲーム機でリアルタイムに使用するモデルではノーマル(法線)マップテクスチャを使う事も多いが本書では触れられていない。
本書では、あくまでもポリゴンでディーテルをつくり出す手法のモデリングだ。しかし極力、最低限の工程で最大の効果を促している。
映像ではレンダリングが前提なので綺麗にレンダリングするには、どういったエッジの割り方が望ましい等が非常に気を配っている事も理解できた。
テクスチャのUVの展開やレンダリングも概念的な部分から具体的な方法も解説されている。
本書はハードサーフェスモデリングと題されているとおり、金属的なメカや背景をモチーフとした内容なので、そういった硬い感じの物を造る方には向いている内容と思いました。あと、ロボットもモデリングまでで、モーション用のリグの解説は含まれていません。
2015/02/05 00:19
「星巡る方舟」関連の作例中心に掲載
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月刊ホビージャパンのヤマトプラモ作例記事から再構成してまとめて載っています。
「星巡る方舟」関連の作例は下記の内容で結構、ホビージャパン本誌の記事から記憶に新しい。
地球側としては1/500、1/1000コスモリバースヴァージョンのヤマト
ガミラスでは1/1000スケールのミランガル、メカニックコレクションのランベア
ガトランティスは1/1000スケールのキスカ、メカコレのラスコー級、ククルカン級、ナスカ級
他にも2012年12月号の浮遊大陸上陸のヤマトや2013年11月号の内部構造再現の1/500ヤマトなど、
結構前のホビージャパン本誌からの記事もセレクトして掲載されている。
他にも艦載機系の作例やフィギュアの「ヤマトガールズコレクション」も載っています。
「星巡る方舟」劇場公開より間を空けずに出版を目指した為でしょうか?
艦艇作例と題した割には1/1000スケールの作例が少ないようにも感じました。
表紙の作例は、まるでCGのようで見事ですね。
2015/10/04 12:26
単行本未収録の戦場物作品を7作掲載
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巻頭には「戦場まんがシリーズ」の代表的な作品の扉絵やカラーページもいくつか掲載。
本書で初収録となった作品は戦場まんがシリーズ以前から2作、90年代末に発表された戦場物作品の5作の合計7作品。
前者の内、1作は2色カラーも再現、後者も巻頭カラーページが再現されている点も嬉しい。
後者の90年代作品は「コクピット・レジェンド」2巻に収録予定だが、話数が足りなくて単行本になっていなかったと思われる。
インタビューも各ページは多くはないが各種あり、各者が注目している点も興味深い。
巻末には各作品のリストも掲載されていて、どの単行本に収録かも判断できる。
単行本が別の仕様で作品が重複しているので改めて情報が整理して把握できる点もありがたい。最近、戦場物作品もデジタル書籍化もされているので購入の目安にもなり私は重宝しています。
電子書籍アメリカン・スナイパー
2015/05/04 23:59
本人によるノンフィクションの自伝書
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映画版も実話という触れ込みで劇場で観た。本だともう少し、個人の感情的な部分がより理解できるかと思った読んでみた。
なるほど、本人による自伝と言う事で、映画では大分と要所を取り出して脚色されているのだと感じた。
本書からは戦場に行った者が、どういう精神状態におかれてしまうのか、またその家族はどう言った想いでいるのか?
著者のクリス・カイルの妻による発言も、ところどころに同時に掲載されていてその気持ちが吐露されている部分も深い内容だ。
クリス・カイルは本当に国の為を思い、悪い奴等を仕留める事が好きな人物であった事も文面から非常に理解できる。
倒した人数が多い点は希望して戦場に向った事、時には体の傷を隠してまで戦場に残った。更にその傷を治すにも非常な苦痛をともなってリハビリをこ
なし再び戦地入りしている。
そういった数々の努力した積み重ねの上で築きあげた数字である差も大きいと感じた。
戦争についてだけではなく、家族や人としてのありかたなど考えさせる部分も多い一書だ。
巻末には解説に著者の不幸な出来事も触れられているが、正義の為に戦ったきた彼の運命とは…ともまた考えてしまう。