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ZATOさんのレビュー一覧

投稿者:ZATO

191 件中 1 件~ 15 件を表示

地政学

2020/07/29 19:25

入門編としても頭の再整理としても

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

地政学についての初心者に分かりやすく、それなりに知ってる人にとっても頭の再整理と最新の動きを反映した復習教材として、良書だと思います。
文章密度は低いのですぐに読み終わると思いますが、地政学の基本及びそれに基づくまさに現時点の国際情勢の勘所を確実に押さえています。
英国のEU離脱は地政学の観点からは正しいと言う部分などは、離脱問題が浮上した直後から常々私が主張してたことなので、やはりそうだよなと溜飲が下がる思いでした。

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大間違いの織田信長

2017/10/04 17:24

信長は常識人、謙信は超常現象

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私が常々思っていたことを、相変わらず好調な倉山節で語ってくれた名著だと思います。
織田信長は、まっとうな正義感を持った常識人です。信長が天才、超人といった現在のイメージは戦後に作り上げられたものだと倉山氏は本書で記述しており、私もことごとく共感しました。信長の凄さは、諦めずに(懲りずに)目標実現に邁進していくことだと思います。
それと本書の中で、上杉謙信は超常現象だとしており、その点もことごとく共感しますが、この辺りの筆致はぜひ本書を読んで堪能して頂きたい部分です。謙信は時代錯誤との評価が大半ですが、ではいつなら時代錯誤にならないかと言うと古事記の時代あたりだろうが、実在が疑われたであろうというくだりは吹き出しちゃいました(笑)。

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ルトワックの日本改造論

2020/04/15 09:15

「若返り」の必要性

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

筆者は冒頭で「日本は国家戦略として『若返り』を目指すべきである。それはなぜかといえば、それが実現してから、ようやく戦略、外交、そして戦争について語ることができるからだ。」と述べています。全面的に賛同します。
子供が少なくなればその国の未来はありません。しかし、戦後のわが国はあまりにも育児がしにくい社会、子供に冷たい社会になってしまっていると思います。
中国が覇権を目指している今日、“中国封じ込め”の時代であるという認識で論を進めています。筆者は大戦略を前提としながら、実際に機能する危機対応を提示しています。それに照らしてみると、現状の日本政府のやっていることは本気度がまるで不足していることが明白になります。
多くの国民が本書で指摘しているような観点を認識し、政治や行政に注文をつけていくことが重要だと思います。

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新九郎、奔る! 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

2019/02/19 14:29

応仁の乱

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ゆうきまさみ氏が北条早雲(伊勢新九郎)を主人公にした作品です。
このところ日本史関係で注目されている、応仁の乱の少し前の時代から物語が始まります。
日本史好きの人にもわかりにくい応仁の乱前後の時代から戦国時代初期に至る時代を、ゆうきまさみ氏がどう描いていくのかが楽しみです。少なくとも1巻は歴史好きの人にも、ゆうきまさみのマンガが好きな人にも楽しめる内容になっていると思います。
8代将軍足利義政に幕府政所執事として仕えた伊勢貞親の一族である、という近年定説となっている(そうです)出自に基づいて描かれています。
応仁の乱の主役ともいえる細川勝元と山名宗全にまだ少年である伊勢新九郎がどのように関わったのか、といった場面が1巻で早くも登場しています。

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ようやく「日本の世紀」がやってきた 今、世界で何が起こっているか

2016/10/21 10:12

わが国のマスコミに飽き足らない方に

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日下公人氏の豊富な知識と経験、馬淵睦夫氏の米英情報ピラミッドとは異なる世界での外交経験に裏打ちされた情報が、対談形式でわかりやすく示されてます。日本と世界の関係について、自虐史観と反日姿勢から抜け切れないわが国の大半のマスコミからは出てこない情報が載ってます。

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資本主義の歴史 起源・拡大・現在

2019/11/26 14:41

最新の研究成果も盛り込まれている

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「資本主義の歴史」といったテーマは一般受けはしませんが、少なくとも経済学に関わる人は読んだ方が良い一冊と思います。
筆者はドイツ人なので、筆者自身が断っているように、どうしても欧州の記述が中心となってます。しかし、広くグローバルな視点かつ、「資本主義」を広義で捉え、ローマ帝国や漢の時代から現代の国際金融危機までを広範かつ簡潔に記述しています。その際、諸人による最新の研究成果もふんだんに盛り込まれています。
現代資本主義の課題、経済社会の将来等に関心があるならば、そうした考察をする基礎となるべき情報が的確にまとめられています。私自身はそういうことを抜きにしても、経済社会史としてとても面白かったです。
ただ、ドイツ語独特の文章バターンを日本語訳してるので、ドイツ語翻訳書籍を読んだことがない人には、文章表現に慣れるのにやや苦労するかもしれません…。

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米中覇権戦争の行方

2019/10/13 15:04

日本のとるべき戦略

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者が指摘している通り、現状、「日本の最大の敵は、中国です」(274頁等)。
著者も述べてるように、日本側としては敵対したいわけではないですが、中国側が日本を叩き潰そうとしている以上、チベット、ウィグル、満州のような悲惨な状況に陥らないため、自由と尊厳を維持するためには、立ち向かわなければなりません。
こうした状況は、本書以外にもこの著者の一連の著作、あるいはリアリストと呼ばれている人々の著作などを読めばわかるはずです。それを妄想だという人は、不都合な真実に目をつぶりたいのか、あるいは心の故郷は日本ではない人々なのでしょう。
いずれにしても、そうした現状に対処するためには、海洋連合を中心に対中国包囲網を築くことが大戦略となります。地政学的に言えば、シーパワー連合にリムランド諸国を加え、ランドパワー諸国を分断することです。本書では具体的に、最重要国は米印、次に重要なのはEU、露台越比豪などを挙げています。
「『善悪論』ではなく、『勝敗論』をお話ています。」(264頁)と著者が書いてい視点は重要です。我が国で右的な主張をする人には、「善悪論」の観点からの論調が多い気がします。そうした観点はもちろん重要ですが、今そこにある危機に立ち向かうには「勝敗論」が切実です。左的な主張をする人々は、「勝敗論」を実施するために「善悪論」を悪用しているように見えます。
他国の隷属化に生きたいという特殊な性癖の人以外の全ての日本人に読んでほしい一冊です。

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竹取物語の作者・空海が「かぐや姫」に隠し込んだこの国の巨大秘密

2019/09/25 13:09

手堅い前半、驚天動地の後半

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

わが国の時を超えたスーパーヒロインであるかぐや姫を取っ掛りに、当時の歴史状況、超古代史、日本の使命等をまとめており、面白い構成だと思います。
前半は、『竹取物語』の舞台はどこなのか、作者は誰なのかについて、物語そのものをはじめとするさまざまな証拠を挙げて、手堅く記述しています。もちろん異論があるとは思いますが、私自身は概ね本書の著者の見解に納得し、同意しました。
後半は、そうした話から『竹内文書』をはじめとする古史古伝の世界を展開し、本来日本は世界の中心であること、人類世界の未来のために日本が本来使命を果たすべき時が来ていること、などを述べています。
著者自身が巻末の方で触れていますが、本書は佐治芳彦『謎の竹内文書』に触発されている部分があるそうです。佐治芳彦氏の古史古伝に関する一連の著作等を読んだことがある人には馴染みの深い世界ですが、初めてこうした世界観に触れる人にはトンデモに見えるかもしれません。
しかし、記紀(『古事記』『日本書紀』)的世界観、キリスト教の聖書的世界観、仏教の仏典的世界観、儒教的世界観だけでは人類の来し方行く末はわかりません。一見、トンデモに見えますが、歴史の真実を知りたい方は是非読んでみてほしいです。また、そこまで考えてなくても、本来は全ての日本人がこうした話をある程度は知っておく方が良いと思います。

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日本だけが「悪の中華思想」を撥ね退けた 世界はますます「中禍」に苦しむ

2019/09/06 11:09

偏った歴史観の中和と今後の指針に

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

英国生まれで日本に長く住んでいる著者が、愛する日本を護るために日本人に向けた遺言とでも言うべき作品です。
日本文明は世界で最も古い一方、中国○千年(○の数値はインフレする)の歴史と吹聴するシナは、全く歴史が続いていないと指摘しています。それは「易姓革命」の思想が正当化され、異民族による中原の奪い合いがずっと続いてきた歴史からも明らかです。
こうした視点は、江戸時代の兵学者である山鹿素行が『中朝事実』で指摘しており、シナや左翼の思想洗脳に染まっておらず、日本史にある程度詳しい日本人なら知っている話ではあります。しかし、西欧キリスト教文明出身の著者がこうした認識を理解してくれてることは素晴らしく、逆に日本人自身がそうした認識を持っていない現状は嘆かわしいです。
その他にも地政学的観点を踏まえた東アジア史、世界史の中における日本を1冊の本に簡潔にまとめてあります。戦後の著しく偏った歴史教育を中和したい方は是非読むべきです。
英国人らしく、米国に対しても醒めた視点で見ており、その辺りの感覚も面白いです。そうした日本を愛する一方で、米国やシナに対して醒めた視点で見ている著者の日本の将来を見据えた本書は、今後の指針にもなると思います。

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宇崎ちゃんは遊びたい! 3 (ドラゴンコミックスエイジ)

2019/07/16 13:44

好意の自覚

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

宇崎ちゃんの母親登場です。宇崎ちゃん同様可愛いのですが、かなり自意識過剰なようで、そこがまた笑えます。
宇崎ちゃんと桜井先輩の高校時代の話も少し出てきますが、今後、もう少し深い情報がでてくることを期待します。
ともかくも宇崎ちゃんの先輩に対する好意が徐々に自覚されてきてると思われるのが、これまた可愛いです。

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かりん歩 3 (MFコミックス)

2018/03/01 10:07

散歩したくなる

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ますます地理学的視点を背景にしたさんぽが充実している3巻。
名古屋にも行きたくなります。
それぞれの住んでいる地域、見てきた風景が各人の一部になっている、また道や街の形成の歴史的背景などが便利さや不便さをもたらしている、そんなことが描かれていて、地理学や民俗学的な話が好きな人には嬉しい内容だと思います。
かりん歩を読んでると散歩がしたくなりますね。
くるみのクラスメートの登場や希央がどんな人間なのかも少しずつ描かれて、かりんや理央様の成長も垣間見えます。
高杉夫妻を描いた描き下ろしも良いです。

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世界の歴史はウソばかり 倉山満の国民国家論

2018/02/13 16:53

日本人が知る必要がある国民国家の考え方

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

7世紀から既に国民国家を完成させていた日本人は、逆に国家というものを理解していないと著者は指摘しており、とても共感します。
今目の前にある危機としての尖閣諸島問題や南シナ海問題が他人事のように感じている人が多いのも、国民国家というものをマイナスに捉えてきた我が国の歴史学会の弊害が多いと思います。
著者が別の書籍でも述べているように中長期的には言論界の議論が大きな影響を持ち、国の行く末を左右することもあります。
「史上最も格調高いヘイト本」を謳う本書は、いつもの倉山節を楽しみつつ、日本人がぜひ知っておくべき国民国家の考え方を学べます。

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真実の日米開戦 隠蔽された近衛文麿の戦争責任

2018/01/19 13:32

近衛を通して今の日本の課題を映す

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書は、近衛文麿を焦点に、日米開戦に至る内外の状況を検証しているものです。
三度にわたって組閣した近衛文麿は、支那事変、日独伊三国同盟、対米開戦と大日本帝国の重要な対外政策を決定し、大日本帝国を亡国へと導く役割を果たしています。近衛文麿自身がコミンテルンンのスパイと化していたのではないかとい見解もありますが、本書の倉山満氏は決定的な証拠はないとしています。しかし、近衛文麿が辿った政治的な状況を検証することによって、今後のわが国がどうするべきかを提示しようとしています。
「支那事変を長引かせ、日本を全体主義国家へと導いていったのは、左翼系知識人と革新官僚たち」(224頁)という観点でみるとき、わが国の危機的状況は依然解消していないと言えそうです。「日本はいまだに敗戦国です。「過度の卑屈」で周辺諸国の「増長」を許し続けている」(251頁)という指摘は、中共や韓国の態度を観ればうなずけるでしょう。
日本が生き残る道を探るために、本書は重要な示唆を投げかけていると思います。

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日本史の謎は地政学で解ける

2017/11/14 14:04

権力移行も地政学で

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

タイトル通り、日本史(正確には日本の権力移行)を地政学の観点から記した本です。日本国内のみならず、半島や大陸、その他の諸外国などとの関係も含めて、地政学的にどうして行政首都がそこに置かれたのかなどが、分かりやすく整理されていると思います。
さらに単なる過去の出来事を解明するということに留まらず、現代日本が立ち向かわなければならない数々の困難(特に国防分野)に対する示唆も存分に含まれていると思います。

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応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

2017/06/13 15:15

読み応えあり

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本で義務教育を受けた人であれば、誰もが名前くらいは聞いたことがあるであろう「応仁の乱」。しかし、戦国時代の契機になったということ以外はほとんど知られてない。そんな「応仁の乱」について、その前後の経緯も含めて詳細に記したのが本書です。
奈良の興福寺の二人の僧侶の記述を基本に据えつつ、多くの登場人物、その立ち位置や関係性の変化などを丹念に記述している本書は、新書版にもかかわらず読み進めるのに根気が入り、読み応えがあるとも言えます。
読み進めるに連れ、その全体像が繋がっていき、「応仁の乱」の歴史上の位置付けも明らかになってきます。少なくとも日本史ファンであるなら、ぜひ手に取ってみたい1冊だと思います。

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