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モンブランさんのレビュー一覧

投稿者:モンブラン

4 件中 1 件~ 4 件を表示

正解はない

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ネタバレを含みます。
夏目漱石の他の作品や評論なども引用し「こころ」という小説が本格的に論じられていてしかもわかりやすく書かれた良書だと思う。自分の分身を殺すことにより自分自身を殺すエドガー・アラン・ポーの「ウィリアム・ウィルスン」のように、Kは「先生」の分身であったとも読めること、「夜と霧」のフランクルがいう「態度価値」(自らの努力では逃れられない運命とも呼べるような事態に陥ったときに、その運命を受け止める態度によって実現される価値のこと)により「先生」はKの死後ぎりぎり生きていたという部分が印象に残った。

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読み直したくなる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ネタバレを含みます。
引用が多いがその間に簡潔に書かれている作品の分析や指摘がさすがに興味深い。夏目漱石の本はほとんど読んだが、忘れてしまった部分も多い。阿刀田氏も「こころ」の章で述べているように、読んだ時の年齢などによって読み取れることは変わるはずだ。この本で評価の高かった「こころ」と「それから」は読み直してみようと思う。特に、「こころ」については女性蔑視の小説かどうかということと、阿刀田氏のいう「人間の究極のエゴイズムと実存のニヒリズム」という視点で読んでみたい。

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電子書籍女帝 小池百合子

2020/09/26 10:15

悪女の物語風だけど

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ネタバレの内容を含みます。
著者の文章が文学的なせいか、悪女ものの小説を読んだような読後感があった。しかし読後時間がたってみると、この本に描かれたはっきりした小池百合子の悪事は学歴詐称のみであり、「悪女の物語」としてのドラマ性は大したことはない。殺人事件のミステリーの読みすぎかも。ノンフィクションとして小池百合子の学歴詐称を暴いたのは意義はあると思う。小池百合子は学歴の他にいろんな嘘を言ったり言動に裏表があったりして、お上品で優しげな女性と思っていた人はこの本を読むと大いに幻滅するだろうが、私はもともとデニー玉城氏への言葉などを知っていたのであまり驚かなかった。政治家のあきれるような失言は多いし、理念ややりたい政策もなくただ権力がほしいだけの政治家も結構多いのではないか。それにこの本に書かれているような冷たい人間性は政治家でなくてもよく見られることだと思う。

都知事選挙に間に合わせるためか、前半の不要とも思われる親戚や同級生の証言などの多さに比べ、政治家になってからの部分は事実の列挙になってしまっていて残念である。また、多くの人が言っていることだが、顔のあざについての言及はないほうが良かったと思う。

最終章の「私はこれまで女性の評伝を書くことを作家としてもっぱらとし、男性優位の日本社会の中で近代を生きた女性たちの煩悶を、無念を、希望を綴ってきた。(中略) それなのに、気持ちは重く塞ぐばかりだ。彼女の快進撃を女性の解放として、女性が輝く権利を手にしたとして、これまでの女性たちの苦難の道の末に咲かせた花であるとして、受けとり、喜ぶことが、できない。女性たちには、より高い教育、より自由な環境が与えられたはずであるのに、その歩みはどこへと向かっているのだろう。これは社会を主導してきた男の罪なのか、それとも女の罪なのか。戦後女性の解放の、これが答えなのかと考えさせられ、答えが出せないでいる。」という部分が心に残る。

最近自民党の総裁選挙があり、稲田朋美や野田聖子が立候補しようとしたができなかったらしい。いままで推薦人を集め実際に総裁選挙に立候補するところまでこぎつけた女性は小池百合子だけだという。女性初の東京都知事である小池百合子の野望はここまでで終わるのか否か。そしてそれが日本社会に生きる女性全体にとってどういう意味をもつのか。著者には是非これからも引用した文に書かれたような問いの答えを探ってほしい。

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電子書籍偶然の祝福

2015/04/13 10:31

静かで深い、だからいつか読み返したい

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7つの短篇は独立したお話だが、小説家である主人公の女性の語り手「私」は全部に共通している。
短篇の並び方は時間順ではなく、読んでいくうちに主人公が最初の短篇の「今」の暮らし方になった経緯がわかるようになっている。
後半の短篇では、主人公の恋愛が主に描かれる。
私は「エーデルワイス」が心に残った。主人公の前に現れた熱狂的な男性の読者。
この短篇を最後まで読むと、この男性が何者か、なぜ主人公の前に現れたのかがわかる気がした。
それから、主人公の息子(赤ちゃん)の友達であるカタツムリの縫いぐるみがでてくる部分がいいです。この縫いぐるみを見てみたい。

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