本間正幸さんのレビュー一覧
投稿者:本間正幸
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少年画報大全 昭和23年▷昭和46年 20世紀冒険活劇の少年世界
2015/04/23 07:51
「少年画報」は、永遠に
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戦後の日本の少年達の間で大人気を博した街頭紙芝居の「黄金バット」を看板に創刊された『冒険活劇文庫』(明々社)。
「赤胴鈴之助」「ビリーパック」「まぼろし探偵」の三本柱で昭和30年代前半に日本一の少年雑誌として不動の人気を誇った『少年画報』の全貌と詳細な作品データがこの一冊で全て判る貴重な一冊です。
「赤胴鈴之助」のラジオドラマのオーディションから選ばれデビューした吉永小百合さんの足跡や、「巨人の星」「あしたのジョー」「愛と誠」で知られる梶原一騎先生の幻のデビュー作の完全再現。
小松崎茂、上田トシコ、藤子不二雄@、楳図かずお、望月三起也、日野日出志、堀江卓、中城けんたろうなどの貴重なインタビューも収録。
この一冊さえあれば、SNSで日本の戦後の漫画史を語ることも出来るはず。
付録として、「少年画報」の前身となる『冒険活劇文庫』の創刊号が付いているのも嬉しい。
新宿伝説 石森史郎アーカイヴス
2015/04/28 01:35
4/29(水)東京堂書店でトークイベントも開催!
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論創社から、一足早く私の自宅へも献本が送られて来た。
4/29(水)には、東京堂書店でトークイベント、サイン会も開催されるというけど、然程話題にはなっていないようだ。
本書は、映画「銀河鉄道999」「愛と誠」「同棲時代」の脚本家として知られ、孫弟子にあの野島伸司がいるという脚本界の大御所・石森史郎が、無名時代に発禁処分まで受けた悪書の代表格の雑誌『裏窓』に別名義でミステリー作品を発表していたとは、正に衝撃的!
『裏窓』は、国会図書館にもない幻の雑誌だし、初めて明かされる創作活動の軌跡にも驚くばかり。
『裏窓』と『奇譚クラブ』、石森史郎を繋ぐ謎の人物、飯田豊一とは?
Wikipediaなど、作者不詳とされていた「家畜人ヤプー」の作者が石森史郎を訪ねて来たり、三島由紀夫との交友など、初めて明かされる83歳の石森史郎の人生の不遇時代を支えたという飯田豊一という人物の正体は?
昭和時代の映画ファンだけでなく、ミステリー好きや、古書好きにはたまらない『裏窓』発見秘話にも注目したい!
ネットのオークションや、電子書籍ばかりでなく、今年のGWは、神田の古書店巡りをしたくなるね!
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