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ひふみすごろくさんのレビュー一覧

投稿者:ひふみすごろく

3 件中 1 件~ 3 件を表示

珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで

2015/05/01 22:57

シリーズを特徴付ける要素、大幅減

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

3巻がかなり残念な内容だったので次回作に期待していたが、これも残念な内容で期待外れ。

元々日常生活の中でのちょっとした事件がメインであり、スケールの大きなシリーズではないが、
スケールが小さくても気にならない、魅力的な要素が1、2巻までは確かにあった。

京都市内の情景、コーヒーの薀蓄、バリスタの聡明で魅力的なキャラクター、伏線と叙述トリック、等々。

これらの、本シリーズを特徴付けて魅力を感じさせる要素が、影を潜めてしまっている。

今巻は各話が完全に独立した短編集なので、伏線が入る余地がないのは仕方がないにしても、
叙述トリックが一応使われている話もあるが、物語の深い部分に絡んでおらず、表面的でインパクトが薄い。
ミステリーの要素にしても、小道具と小手先のトリックでお茶を濁しているように思える。

率直に言って、現状、このシリーズで人に薦められるのは2巻までだと思う。

作品中で、ダーツのルールについて延々と説明しているシーンには辟易した。
作者の趣味なのかもしれないが、読者が読みたいのはそういう要素じゃないでしょ、と言いたい。

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珈琲店タレーランの事件簿 1 (このマンガがすごい!comics)

2015/11/13 19:48

コミカライズに挑戦した勇気は評価するけど

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

原作には、映像情報で見せられると一発でネタバレする記述が多いので、映像化やコミカライズは無理だと思っていた。
そこに敢えて挑戦する勇気には感服しつつ、期待と不安が入り混じった状態で本書を手に取ったが、不安が的中する形となった。

一話50ページ程の小説を30ページ前後の漫画に仕上げるには、情報を相当間引いたり圧縮しなければならないのは理解できる。
しかし本書はダイジェストに毛が生えた程度の薄い内容で、小説に登場する事物を単純に、淡々と並べているだけのようにしか見えず、
原作の持っている様々な魅力的な要素が相当量間引かれているように感じる。

一応、漫画版オリジナルの要素はあるものの、原作にあった伏線を切り捨てた上で挿入されたものだったりするので、これによって
作品の魅力が高まっているようには感じられない。

原作を読んだことのある読者ならがっかりする内容だし、原作を読んだことのない読者なら、「どこがすごいミステリーなの?」
と思うような内容だと思う。
原作のキャラクターのファンならキャラクターグッズの一つとして、作画担当の漫画家のファンならその漫画家の作品の一つとして、
コレクションに加える以外の価値を見いだす事ができない。

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富士山大噴火

2020/02/17 19:25

稚拙な妄想から生まれた出鱈目な描写

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この作者の小説を読むのはこれが初めてだったが、もう同じ作者の他の作品は読まなくていいや、と思わせてくれた一冊である。

出来れば、富士山周辺や静岡県の地図を見ながら読んで欲しい。富士山と静岡市の間の地形が分かるものがあればなお良し。

富士山の噴火は現実でも危惧されているのは確かだが、本書は単にパニックや緊迫感を煽るだけで肝心の噴火災害の描写はとにかく出鱈目としか言い様がない。予知理論云々の話はともかく、火山に関する知識がなくても違和感しか感じない。
作者も編集者も舞台となる地域の地図「さえ」も見ていないようで、いかにリサーチや検証の手間を惜しんだかがよく分かる。

静岡市の西側に立つ主人公。大きな爆発音がして富士山の方角を振り向けば目の前に既に溶岩が迫っている。これは大ピンチ!
溶岩流って一瞬で数十キロも移動できるんだ~、間にある山や川も乗り越えられるんだ~、凄いなぁw

人物の描写にしても、主人公が災害に直接巻き込まれるシーンでの行動等、ありえない言動が目立つ。

結局溶岩流から逃れる事が出来ず、足が溶岩に飲み込まれる…どうやら火傷で済んだらしい?これの何処にリアリティがある?

ノリが軽すぎる主人公コンビ。ラストシーンでは災害により相当な被害が出た(上記のような溶岩流なら、静岡市は平野部が完全に埋もれて壊滅している筈)うえに自分達も直接巻き込まれたというのに、まるで他人事。

小さい子供が、富士山の落書きをしながら「ふじさんばくはつ、どかーん」とつぶやいている。そんな子供が持つ火山噴火に対する漠然としたイメージ。それを大人が文字に起こして小説「らしき物」に仕立て上げた。そんな内容。
小学校低学年以下の子供の想像ならほほえましく思えるのかもしれないが、小説を生業としているいい大人が「小説」として発表するというのははっきり言って「恥ずかしい」。

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