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dsukesanさんのレビュー一覧

投稿者:dsukesan

184 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

声掛けの仕方を変えていきたい

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

子育てにおける声掛けの仕方に関する本であったが、自分の子どもの頃に受けたしつけと現在の認知のゆがみとを照らし合わせて、納得のいくものだった。自身も、厳しい父親の下で、甘えることができずに恐怖を抱いていた幼少期があったこと、その中で、「ちゃんとしなさい」「強くあれ」「最後までやりきれ、努力せよ」と拮抗禁止令をしっかりと植えつけられていたことを認識した。こうした禁止令に基づき、恐れを原動力に、自分は努力して成功した部分もあった認識した。また、親子関係だけでなく、大人同士、上司と部下の関係でも当てはまるような内容が多々見られた。今後は、本書で学んだ言い換えた方法で自分や他人にメッセージを伝えることで、もう少し柔軟な自分になれれば良いと思った。

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紙の本

伝統・薬膳の

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

余命三か月のガンに侵された著者が、最後にフランスに旅をした際に食したトマトの美味しさから、
食と体と心の結びつきに目覚める。その後、オーガニック薬膳を学びながら、奇跡的に回復したストーリーを描く。
本の後半は、具体的なオーガニック薬膳のレシピや、食材の効能等を解説。

「ウツになるのは食べ物が原因だった」で示された食事と代謝の関係や、「まじめをやめれば病気にならない」で提示された免疫のしくみの論理とも合致する。

 また、咀嚼をしっかりすることが、消化を助ける、脳への刺激となって認知症予防に効くことも他書と同様記載。その進め方として、一口ごとに箸を置き、しっかり噛んで食べることが提唱されている。これは、禅の世界での食事の作法と合致するものであり、禅の所作の中には、精神修養だけでなく、免疫や身体の代謝メカニズムなどにも合致した教えが含まれているのかもしれない。だから、禅の老子は長命なのかもしれない。このあたり、深堀したら面白いかもしれぬ。
<参照ポイント>
p153:免疫力を高める⇒ブロッコリーを食べること、その他、没頭する時間を持つ、笑顔を作る(作り笑いもOK→DAIGOの「少しグレーな心理術」で記載されていた、笑顔を作るとそれに記憶されたホルモン分泌が促されるということと合致)
p156:よく噛むこと、腹7分目が良いことの提唱

<Take Action>
p125:油→取り方注意。通常の油は、すりつぶして抽出した油を200度以上の高温で熱し、ノルマルヘキサンとシュウ酸を継ぎ足して作る。このため、風味、ビタミンが壊れ、原料の脂肪酸が壊れてトランス脂肪酸になり、動脈硬化等の原因となる。
  ⇒玉締め圧搾製法や低温圧搾製法(コールドプレス法)で作られた油を買うこと。
 
P130:睡眠のメカニズムと取り方
睡眠は、6時間以上取るのがベター。睡眠後3時間で成長ホルモンが分泌されて、前半3時間で疲労回復、後半3時間のノンレム睡眠で脳が休まる。
 ⇒適切な睡眠には、就寝前2時間はモノを食べない、夕食は糖質オフ(または雑穀;白ごま、黒ゴマ、黒豆、大豆、あずき等)。糖質オフで寝られない時は、牛乳、チーズを取ることで補う。

p141:インフルエンザ
予防接種⇒接種後1週間は水分を多めにとり、利尿作用を高めて、排せつ促進
ビタミンを摂取⇒季節の変わり目から重点的にビタミンD,C、Bを補充。ビタミンDは一日5000IUほどとると、効果あり?

p153:NK細胞を活性化するブロッコリーの食べ方
⇒よく水洗いをして、塩水に浸して、虫だし15分。厚手の鍋にコップ1杯ほどの水を入れて、虫だし済みのブロッコリーを入れてふたをして中火で沸騰させる。一度ふたを開けて、全体をかき混ぜてからまたふたをして、2分おきに火を止める。
   
<更に検討したテーマ>
 p149 バナジウムを豊富に含んだ富士山の湧水が流れてたどり着く関東地方のアサリは、北海道産よりも味が濃い。
 ⇒食材の栄養素や味と、その土地の風土(母岩、土壌、植生)との関係を見てみたい。

薬膳⇒様々な栄養素を多様な食材から取ることで代謝を助けることがこの本からわかった。他方、アフリカでは食材のバラエティが限られているが、健康でもある。もしかすると、モンゴロイドよりも黒人の方が、栄養素を分解・吸収したりする消化、代謝が優れているという様なことはあるのか?

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紙の本

紙の本アンと愛情

2021/11/28 16:45

旬は一度とは限らない

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ほっこりするお話。和菓子を巡る日常の謎にあたる、ミステリーを通して、人との関係、自然と美、仕事、恋愛、学ぶことについて主人公が気づきを得ていく。まるで悟りのような、禅のようなところも感じる。
正しい形は、一つではないということ。
そして、旬は一度だけではなく、部位によって変わるということ。
自分の弱みは強みにもなること。
和菓子が自然、季節をモチーフにしていて、言葉や行事を含めた文化を味わえるものであること。
少しずつ、主人公が逞しくなっていくのが、微笑ましく、温かい気持ちになる。

自分に引き換えても、何かと正解を一つ限定して、自分はダメだと思ったり、価値判断が固まりがち。柔軟に、視点を変えて、状況を見ていけたらと思う。そして、そんな、柔軟性の中で、自分の持ち味を発揮していけたらと思う。歳をとっていく中で、今まで強みと思っていたこととは、また違う自分の持ち味が旬を迎えることもあるかも知れない。そう、旬は一度とは限らないのだから。

そして、自然と密接に繋がる和菓子の側面が語られた『こころのゆくえ』。自然との共存を具現化して、風景と共に味わうことができたら、どれだけの幸せを感じられるだろうか。見て楽し、味わって楽し、そしてその来歴の風景、自然の恵みを感じ、物語を楽しみ、自分に取り込むということ。マインドフルネス的な味わい方を提供できれば、素晴らしい経験として売り出せるのではないだろうか。そうやって、料理を和菓子を味わい尽くす様な、里山生活を、いつかどこかで実現したいと思う。

読んだら和菓子が食べたくなること、間違いなし!

にしても、直球の告白を受けた主人公。その反応は、チト酷な気がするよ。

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紙の本

私にとっては、救世主的な本

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

1.セルフ・コンパッションの概要
 セルフ・コンパッションとは、日本語では「自分に対する慈悲」「自分への思いやり」と訳され、伝統的な仏教の瞑想に関する脳科学的分析や臨床心理学を通して提示された概念である。セルフ・コンパッションは、「自分への優しさ」、「共通の人間性の認識」、「マインドフルネス(今、ここにあるものを、判断を差し挟まずに認識する)」の3つの要素によって構成される、様々な問題に対応するための実践する一連の技能・生きる姿勢と言える。
自分が何らかの問題に直面した時、人は往々にして、「自己批判」をして、「自分だけが苦しんでいるという孤独感」を感じ、「怒りや失望などの感情に過剰に支配される」という反応を示す。こうした、問題に対する反応の逆の反応を取ることが、セルフ・コンパッションの対応方法である。セルフ・コンパッション的な反応の仕方は次のとおり。
・自己批判で自分を厳しく問い詰めるのではなく、自分への優しさを持って、出来てい
る面は出来ていると認識するなど、自分の良い面にも気づき、経験を受け入れて、優し
く温かい気持ちを自分に向ける。
・苦しみや失望は、自分一人だけが味わうものではなく、人間誰しも失敗し同じような経
験をするという共通の人間性を感じ、他者とのつながっている感覚を持ち、孤独感を和
らげる。
・感情をマインドフルネスによってあるがままに受け止め、感情の暴走を収める。
 こうした概念に基づき、各種ワーク・瞑想を含めた一連の態度・技法がセルフ・コンパッションである。
2.感想
 「完璧を求める心理」を読んで、過剰適応をする完璧主義で問題となる「失敗恐怖」と「他者の評価懸念」を和らげるうえで、セルフ・コンパッションを高めることが課題解決につながると紹介されていたため、関心を持ち読んだ。読んでみて、自分がモチベーションを上げるときには、徹底的な自己批判「負け犬はどぶに濡れて死ね」という言葉で、鼓舞して頑張って来たことに気づかされ、モチベーションや失敗に対して自分に厳しくする方法しか持っていなかったことを改めて認識した。セルフ・コンパッションの方法でも頑張れるということに気が付き、新しい方法を得て、目からうろこが落ちた。様々な人から励ましを頂きながら生きてきたにもかかわらず、そうしたコンパッションに頼ることは弱いコトだと思って、今まで生きてきたということに気が付き、愕然とする。自分は強くならなくてはならないから、慰めや励ましに頼ってはならないなんていう、凝り固まった観念が自分の中に存在しているという事実を認識することができた。
実際に14日間のコンパッション・トレーニングを実施してみたら、睡眠の質が良くなり、また気分の落ち込みや認知のゆがみも抑えられ、落ち着いた気分を味わえる様になってきた。自分には、このセルフ・コンパッションの瞑想があっていたみたいだ。このため、今後もこのワークを継続し、日常にも取り込み、コンパッションを高めて生きていきたいと思う。
尚、瞑想にも目的や手法が色々ある様で、自分に合ったものと出会うのが難しく、自分に合っていないと逆に悪い効果が出ることもあるとのことなので、ワークを実践する時には、その辺りの留意が必要だと思う。そうした瞑想のやり方や、種類、付き合い方などについては、「悟らなくたって、いいじゃないか 普通の人のための仏教・瞑想入門」(幻冬舎新書 魚川祐司、プラユキ・ナラテボー著)を参照することをお勧めする。

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紙の本

文化人類学っておもしろい

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ポッドキャストを元にした対談集なので、とても読み易いけど、内容は濃くて面白い!
文化人類学の物の見方も概要が分かり、かつ仕事や人間に対する見方を崩してくれる良書。これだけ、枠組みが違う世界があるということを知れて、ホッとするとともに嬉しさが込み上げてくる。文化人類学って、固定観念や規範を打ち破り、豊穣な世界を知り享受して、自分も楽になれる、新たな価値創造にも寄与する知的活動なのかもと思った。言葉が合っているかが分からないけれども、反骨とアナキズムに繋がるフラットな視座と思考に繋がるのかもしれない。そうして揺れながら見る見方の先に地域通貨やら、コミュニティやら、社会保障、セイフティネットのデザインといった社会のあり方、生き方、サステナビリティにつながる話も出て来るから面白い。

本当、ニマニマの止まらぬ読書体験。それは、自分の社会にある規範だけが絶対じゃ無いというところに、自由と笑があるアホになれるゆとりを感じられて安心を感じたからだと思う。
其れにしても、自分はこうした多様性の話が好きだと言うのに、他方で武士道とかそういうものも大好きでこだわっていて、ともすると他人に押し付けがちな自分とは何なのだろうと、大いに自己矛盾を感じたりもした。

続編もポッドキャストで企画されている様なので、聞いてみつつ、続刊が出たら購入したい。

以下、この本を読んで面白いと思った事柄をメモする。
・不確実な社会、環境、人間観に対して、自主自律しつつ繋がる人間関係が気持ち良い。『胃が違う』として、相手が自分の思い通りにならないことを仕方ないと受け入れつつ、関係は切れないという関係性は理想的。
・現代資本主義経済下での専門性の特化に対する『一つのことをする奴ら』という揶揄には、自分にも刺さり面白い。
・ルールを決めて、皆んなで守るのではなく、裏切られることも含めて都度判断していくバイタリティ。
・ルールに縛られることが少なさそうな社会を構成しているブッシュマンの自然資源コモンズの管理は、どの様にサステナブルなのか、調べてみたい。マタギとか、ネイティブ・アメリカンの様な狩における信仰などの形での保全ルールは無いのか?
・価値観や規範を他者と比較して、相対化することが文化人類学の醍醐味の一つと知る。この相対化というのは、南直哉の本で書かれていた、視野狭窄を避ける言う仏道の効用にも繋がると思った。
・確実性を前提とすると、努力が一貫して積み上がる右肩上がりの成長モデルが出来上がり、アカウンタビリティーと一貫性が重要視されて、それが保たれずに脱落すると死んでしまうというのは過酷で、日本社会にはそうした過酷さがあるということ。
・文化人類学の手法 エスノグラフィとデザイン思考が相性が良く、ビジネスや行政でも使えるとのこと。不確実な中で手探りでプロジェクトを進める手法として紹介されており、是非身につけたい。

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紙の本

紙の本アロハで猟師、はじめました

2020/12/17 07:39

どこか違うところへばっくれる

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

半農半Xを地で生きている著者が、自身の狩猟や米づくりの経験をもとに、生きること、経済、戦争・平和などについて思索をしたものをまとめたエッセイ。実際の狩猟や精肉の描写やコメ作りの実際の体験談から、半農半X(ライター)、自然資源を活用した生き方、贈与経済による人間関係の形成、物質文明へのアンチテーゼの提示・人間の能力の維持、資本主義から半歩ズレた生活、オルタナティブな生計手段を複数持った生活の提示などなど、内容は多岐に渡る。著者は、正に私が実現したい生き方を実践している人だ。
他方で、この生活のアプローチだけでは、開発途上国の環境問題や社会問題、地球規模でのエネルギー問題、国家間の戦争・安全保障の課題を解決することはできないということもよくわかる。例えば、アフリカのマラウイでは、エネルギー革命が起きていないための薪炭利用による森林破壊や、生産性の低い農業や産業がないことによる労働人口の農業への集中による土地の乱開発、産業がないことによる高等教育人材の受け皿がない問題とそれによる教育の不振などなどの課題がある。これらには、やはり産業の育成、生産性の向上、ガスや電力といった代替エネルギーのインフラ整備など、経済発展による課題の解決が必要だ。また、地球規模の環境問題の解決のためにも、イノベーションによる再生可能エネルギーの開発・普及なども必要だと思う。また、戦争抑止力の観点からは、経済成長による武力の維持なども必要だろう。こうした課題に対応するには、資本主義経済による経済発展を持続可能な開発に変えていくことが必要であり、その手段が、SDGsやESG投資、持続可能な調達なのだと思う。
著者のような、半農半Xの生き方を是として憧れているし、自分も実践したいと考えているにも関わらず、持続可能な開発による資本主義経済の発展に相当拘っている自分がいることに気が付かされた。
だがしかし、本当にSDGsやESGなどの仕事に、自身はこれ以上関わりたいのだろうか。なんだか胡散臭いし、やりがいを感じられなくなっているのが本音なのではないのか。そうした資本主義・成長モデルに自分がこだわっている一方、その中で生きることに、違和感を感じてそりが合わなくなり、いい加減、辟易してやる気をなくしているのが自分の本音ではないのかとも思う。
正直、悩む。二つの価値観の中で、身が割かれる。まだ自分の生き方を決めきれない。このままでは、動けない。どうすればよいのか。
そんな中、著者の提示してくれた「ばっくれる」という姿勢が、自分の道を示してくれるような予感がする。そりが合わなくなったその場から、逃げる(180度違う方向に進む)のではなく、真面目さや真剣さを放りだして、明後日の方向へ鼻歌を歌いながら、ふらふらと進む「ばっくれる」という姿勢。「ばっくれる」ということは、目的地への地図など持たず、自分でもわからぬままどこかへ向かうという姿勢だと著者は説く。そんな姿勢で、自分も次の生き方を探ってみたいと思う。
半農半Xの、Xを何にするか。願わくば、何等か持続可能な開発に少しでも貢献できるXを見つけて、今の仕事と東京から「ばっくれたい」と思う。

それにしても、こうした半農半X・田舎での定常経済での暮らしの本には、文化人類学が出てきて、贈与論が語られるのが興味深い。資本主義の貨幣経済へのアンチテーゼとしての贈与経済が、周縁の田舎ではまだ生きているということなのだろう。

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紙の本

紙の本落日燃ゆ 改版

2020/06/21 23:33

自ら計らわず

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本が太平洋戦争へと踏み込んで行った経緯がよくわかる。決して一枚岩で戦争に突き進んだのではなく、天皇、首相、外務省、様々な立場が時に平和主義者として振る舞い、ある行動が戦争を促進に繋がったり。軍部の暴走に牽引された、大きなうねりにとなって戦争に陥入って行った歴史が紡がれる。
その、大きなうねりの中で、翻弄されながらも個人として、平和への志を失わずに、働き続け、死んで行った広田弘毅という人物の人生が静謐な筆致で描かれる。物来順応、自ら計らわぬ生きかた。決して真似することができないし、何故、他者にあれだけ邪魔をされても、自らの命を賭けてまでも、戦犯という汚名を着せられても、その様に在ることができたのか。全く理解ができないが、責任を果たすということ、意志を強く持つ人の姿にこの書を通じて触れることができたことは、自身の駄弱さを痛感し自らの来し方を省みる上で、僥倖なのかもしれない。

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紙の本

紙の本明るい夜に出かけて

2019/06/23 14:41

孤独の壁に悩む時に読む薬

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自分では、どうしても、自分を許せなかったり、みとめられなかったり。自信が無くなって、越えられない壁の前で、ウロウロせざるを得ないこともある。そんな時は、人目を避けて一人になりたくなる。
でも、そんな時、自分を見ている人から、ありのままに受け入れてもらえた時、初めて許されて、自分で自分を受け入れて立ち上がることができる。
自分でなんでも出来る訳ではない。自分自身すら、自分ではコントロールできない。
一人でいたいけど、人は、一人では立っていられない時があるかも知れない。

人を傷つけるのも人だけど、人を救うのも、人なんやと思う。

お互いに、見守れるような仲間や相方ってやつが居るといいなぁと、しみじみ思う。

人は、一人ではいきられぬ。パンと水だけでもいきられぬ。お互いに響きあって、心が動いて、身体が動いて、また、それが誰かの心を動かして。そうした連鎖、相互作用の中で生きていくもの。
そうした響き合うことは、クリエイターや表現者の原動力となるのだろう。でも、そうした表現の世界だけでなく、日常の人の営みの中でも、どうせなら、心地良く響合わせて、行けるといいなと思う。

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紙の本

紙の本コーピングのやさしい教科書

2021/08/18 17:14

実践あるのみ

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ストレスは生きていく上で、決して避けられない中、「セルフケア」を行うことが重要であり、コーピングとは、そのストレスのセルフケアを行う上でカギとなる考え方と手法である。本書では、読者が適切にコーピングを実施できるよう、順を追ってコーピングの実施方法を紹介し、理解を深められる様になっている。
1.自分のストレスを知る7つのステップ
ストレスとは、「ストレッサー」と「ストレス反応」からなる。ストレス反応は、さらに、「認知」、「気分・感情」、「身体反応」、「行動」の4つに区分され、これらが相互に関係して悪循環に陥ることがある。こうしたストレスとストレス反応に気づき、コーピングで対応していくことが大切。このため、まずは自分のストレスをよく知ることが必要。ストレスのセルフモニタリングには、ストレス体験の書き出し、ストレス体験からストレッサーを抽出、ストレス反応の確認:認知(自動思考)、気分・感情、身体反応、行動の把握、という手順で行う。ストレスをモニタリングすること自体も、一つのコーピングである。
2.コーピングでストレスから自分を助ける
 コーピングが対応できるのは、認知(自動思考)と行動である。このため、コーピングは、「認知的コーピング」と「行動的コーピング」に分類される。前者は、頭の中で考えたりイメージしたりするもので、気分転換や妄想にふけるなど。後者は、具体的な行動を伴うコーピングで、運動やカラオケで発散、温泉でゆっくりなどが含まれる。また、コーピングは、問題焦点型と感情焦点型の2つに分類される。問題焦点型は、ストレッサーを除去・改善する方法であり、感情焦点型は、自身の感情に目を向けてそれを緩和するものである。
3.万能選手的なコーピングの手法5つ
 コーピングの手法の中でも、特に効果の高い万能選手的な手法がある。具体的には、自身のサポートネットワークを可視化する、ポジティブなイメージを用意する、自分をねぎらう言葉を用意する、自分のいいところを書き出す、フレンドクエスチョンで自分をいたわる、といったものが紹介されている。
4.マインドフルネス
 マインドフルネスとは、「今・ここ」で体験していることに気づき、あるがままに受け止め、味わい、そして手放すための心のエクササイズである。体験して湧き上がる感情を判断せずに受け止め、流していくという各種ワークがあり、あるがままに受け止めることを習慣化していく方法が紹介されている。マインドフルネスを習得すれば、ストレスにおびえることも、そこから逃げることも無くなるとのこと。また、マインドフルネスも記録に残すことで習慣化できる。
5.スキーマに気づき、より深く自分に近づく
 スキーマとは、心理学用語で「まとまって記憶されている情報や知識」のこと。例えば、信号スキーマとは、「赤は止まれ、黄色は注意、青は進め」といったもの。スキーマは、自分を守り、生きやすくするために形成されるもの。しかし、その中で、「早期不適応的スキーマ」というものがある。これは、幼少期の生活環境によって形成される、ちょっと困ったスキーマのこと(例、完璧主義など)。ストレスには、多くの場合この早期不適応的スキーマが関係しいるため、自分のスキーマに気づき、その作用を緩和できればストレス自体の発生を軽減できる。スキーマに気づくためにはセルフモニタリングを実施し、マインドフルネスの手法で対応することが有効である。
いろんな手法が紹介されていて、とても読みやすく、分かりやすかった。ただ、実践・習慣化はかなり時間がかかりそうだと思う。

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紙の本

レファレンスサービスってすごい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ただもう、単純に楽しめる。面白い。思わず笑ってしまう、覚え間違い。その覚え間違ったタイトルで、どんな物語ができるかを想像するのも楽しい。
こんな質問から、該当する本を見つけ出すというレファレンスサービスってすごい。司書の方々はどの様にそういう情報収集力を身に着けるのだろうか。自分もそういう力を身に着けて、本や情報を紹介できるようになりたいものだ。

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紙の本

もろに当てはまった

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ミッドライフ・クライシスという概念を知ることで、自分の陥っている状況を客観的にみることができた。自分だけの個別の異常な事例ではなく、誰でもなりうることと捉えて安心することができた。また、自分が変化するための機会ととらえることができ、誰かの言葉「ピンチはチャンスだありがとう」を思い出した。この状況をある意味でチャンスととらえ、じっくり自分をmodifyしていけたらと思う。また、食事の改善、筋トレ、生活リズムを整え、外界と新たにつながるといった、対応方針も明らかになったので、粛々とできるところから動いていきたいと思う。行動変容を積み重ねていきたいと思う。

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紙の本

惜しげもなく

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

霊視と推理という、新しい形式のミステリーということで、これもありかな、と読み進めていると思わぬ大ドン返しが。。
いやー、痛快でした。前半の設定も面白いし、幾らでもシリーズ化できそうで、キャラクターデザインもアニメにでもなりそうなのに。それらを惜しげもなくかなぐり捨てる作者のきっぷの良さ。その思い切りで、一つの名作が生まれた。
解説でもあったが、同じ手は使えない。折角のプロットを封じ手にしてしまう潔さの果てに、次作ではどの様な驚きを与えてくれるのか、楽しみである。

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紙の本

紙の本橋本治のかけこみ人生相談

2019/02/11 10:13

この本の効用

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

異動などで、新しい環境におかれた時に違和感を感じるならば、「それは、環境に慣れるまでに必要な時間がまだ満ちて無いからかも?」と気付きが得られます。
また、その違和感が長く変わらないなら、本当の好きなことをしていないからかも。「自分の好き」を探すことが大切だと教えてくれます。
様々な悩みと、それに答える橋本さんの語り口かに照らすと、自分の状況や解決のヒントが得られるかも知れません。

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紙の本

参考となるコツありマス

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仕事の速い上司との差に愕然としていた時にタイトルに惹かれて購入。
分かっちゃいるけど、身についていない行動や態度を一つ一つチェックできた。
これから、身に着けたい事項をピックアップ。
(1)(速い人)プライベートを重視し、(遅い人)プライベートは後回し。
 →プライベートの充実している人:エネルギー大
(2)(速い人)明確な目標あり、(遅い人)明確な目標なし
 →目標がその日その日を支配する。大きな目標と小さな目標を持ち、達成に向けて、計画をたてて、こなしていく→無駄なことをする時間なく、集中力が高まり、より速く仕事ができる。
(3)(速い人)時給で稼ぐ(遅い人)残業代で稼ぐ
(4)(速い人)タスクごとに時間管理(遅い人)タスク管理だけしている
(5)(速い人)退社する時間を決める(遅い人)仕事が終わったら帰る
 →仕事をする時間は有限である。有限の中で最大限のパフォーマンスを発揮
(6)(速い人)やらないことも決める(遅い人)やることだけ決める。
(7)(速い人)ルーティンワークを作る(遅い人)ルーティンワークを嫌う
 →将来の計画や目標につながることで、毎日やった方がいいことをルーティ
ンワークとする。
 →ルーティンワークは朝早い時間に流れるように
 →なれると速くに達成できるので、その後の仕事の時間もできる。
 例)プロジェクトの達成
   プロジェクト達成に必要な知識を得る⇒30分文献を読むとか
   プロジェクトメンバーの士気を高める⇒面談を毎朝やる
(8)(速い人)あまり気を遣わず(遅い人)すごく気を遣う
 →他人の意見を尊重しすぎて、指示通りにしか動けないと遅くなる
 →自分の方針ややり方、軸を決めて、説明し相談して合意したうえで進める
(9)(速い人)レスポンス速く(遅い人)レスポンス遅い
 →メールは対応の時間を決めて、その時に一気に読んで即レス
(10)(速い人)自分自身を気にし(遅い人)他人の目を気にする
 →他人の眼ばかり考えていると、身動きが取れなくなってしまう。
 →人生の主役は自分自身。自分の軸を持って、着実に自分の人生を歩む

本を読んだら、実践せよ
→気になるところを附箋でチェックし、ノートにやることリストとして書き出し、実践!人生はやるか、やらないか!

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紙の本

紙の本本屋さんで待ちあわせ

2020/07/26 13:29

本好きな人に向けて

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三浦しをんの書評。その中で、古本屋の意義、本が持つ機能についても語られた言葉が印象的だった。

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