いでゅ。さんのレビュー一覧
投稿者:いでゅ。
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丸太町ルヴォワール
2015/08/19 07:51
どんでん返しに次ぐどんでん返しの行き先は……
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
全4巻完結のルヴォワールシリーズ、第一作。
単行本が講談社BOXから出されていたように、ややラノベチックな部分はあります。特に第一章の掛け合いは西尾維新を連想させる小気味よさです。
しかし、この作品の魅力はそこではありません。特に第三章以降、溜めに溜められた伏線が爆発的な速度で回収されていきます。何度も何度もひっくり返されて、最後の最後まで騙されに騙されます。
この作品は、どんでん返しの驚きを何度も何度も味わえる最高のミステリなのです。
魅力的な登場人物もこの作品の面白さを際立てています。ラノベにありがちな、記号のような設定だけのキャラではなく人間味のあふれた、会ってみたいと思えるような登場人物となっています。
素敵な登場人物たちと斬新な驚きに出会いたいあなたへ、おすすめの作品です。
消失グラデーション
2015/08/07 23:40
いい意味で人間臭い、学園ミステリ
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高校を舞台にしたミステリ。学園モノでありながら取り扱っているテーマは非常に重たいが、読後感はものすごく爽やか。
登場人物が魅力的で、上手く言い表せない人間臭い感情を動機としている点が好きで、架空の人物とは思えない。
ラストはミステリらしく、仕掛けの爆発が待っている。目新しい手法はないが、上手く使われている印象。
世界から猫が消えたなら
2016/06/08 10:51
大事なところが抜け落ちた残念な作品
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映画の宣伝が素晴らしくて、手に取ってしまった。映画とは違う展開なのだろう。元カノがあまり出てこなくて驚いた。それはいい。
著者が映画監督とのこと。知ってなるほどな、と思った。確かに1つ1つのシーンは綺麗だ。映像にしたらきっと映えることだろう。だが、それだけ。
章ごとの繋がりが見えなかった。1つ物を消して、それに気づいているのは自分だけで、それに伴い大事なものを失って(宣伝ではこうありましたが、どこにこの描写ありましたっけ?)、その予想もしなかった痛みに苦しんで、葛藤して、でも自分だけのためにまた物を消して、そしてまた苦しんで、後悔して、それでも生きて、やり残したこと(=元カノ)に対して向き合う。そんな物語だろうと思っていた。
全然違った。
1つ物を消した結果、次の日(次の章)で何が変わった? 主人公の生活はほとんど変わっていない。表面的に不便になって、それだけ。あまりにも想像力がなさすぎる。小説ならもっともっと書き込んでほしかった。その物にまつわる大事な思い出が消える(思い出せなくなる)とか、共有できなくなるとか、その描写すらないのはものすごく残念だ。
1つ章が終わるごとに、「え、もう終わり?」と思わされた。大事なことが、一番読みたいところが書いていないのに、終わってしまう。置いてきぼりにされた。だから微塵も感情移入できなかった。ものすごく客観的に読んでしまった。切なくも苦しくもない。
この本を買ってしまった自分が恥ずかしい。使ってしまった時間が惜しい。せめて映画は面白いことを祈っておく。
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