takuyaさんのレビュー一覧
投稿者:takuya
【アウトレットブック】使ってはいけない社会人失格の言葉づかい-KAWADE夢新書
2018/05/08 00:11
貴重な日本語勉強本
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かれこれ60年近く、日本人として生きて来ていながら、いかに日本語の正しい意味と用法を解らずに、居たことでしょうか。
有り難さと恥ずかしさが交差する思いで一杯でありますが、日頃のせわしさにかまけて、ただただ日々を送るのではなく、折を見てこの本を繙き、正しい日本語を使える日本人で在り続けていたいと、思います。
ヴァーグナーオペラ・楽劇全作品対訳集 2巻セット
2015/09/11 08:24
まさに日本クラシック音楽受容に於ける、金字塔
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ワーグナーのオペラ対訳はこれまでLPやCDに添付された解説書で、済ませて来ました。でもこの所輸入盤攻勢で、初期のマイナー作品?も耳にできつつありますので、思いきって購入致しました。資料的価値は絶大なものがございます。今後とも恒久的に出版市場に供給され続ける事を、願うものです。ドイツ語に関しては全く不得手ですので従来の渡辺護氏の稿と比べて、出来映え云々と言う事は解りません。著者様の多大の労苦と強い御意志に、深い感謝です。
2016/10/24 19:52
懐かしい妖怪漫画
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小学校2年頃、混雑した散髪屋ばかり狙って、待ち時間を利用して貪り読んでいた、墓場の鬼太郎*当時の連載タイトル*に巡り会え、感慨ひとしおです。京極夏彦氏の御解説に依ると、単行本化の際にかなり改変及びカットが成された話もあって、少年マガジン誌上連載のまま復刻リリースが、なされたと言う事です。編纂者の方々の御苦労筆舌に尽くしがたい物で、あったのではないでしょうか。どうも有り難うございました。高岡拓也
名指揮者ワルターの名盤駄盤 全盤レコード番号・CD番号付き
2021/10/26 08:25
宇野氏の労作の文庫本化
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約3年前にAmazonにレビューを書きましたので、旧稿の再録になりますが‥。
この著作のベースとなった、『ブルーノ・ワルター~レコードによる演奏の歩み』(音楽之友社・刊)は、二十代の頃に読み耽り、当時のCBS・ソニーや東芝音工に、多大の献金を施す結果になったものでした(笑)。十九世紀生まれの大指揮者としては、過度に主観やデフォルメを盛り込まず端正な解釈を行った方ですので、結果的には良かったと思っております。
新たに復刻されて市場に出たディスク、発掘されたライヴ録音も加えられ、ワルターの研究とディスク試聴に、全人生の約3分の1を捧げられたのでは‥?と思われる傾倒ぶりに、深く頭の下がる力作です。
オペラは脚本から
2021/04/24 09:48
CD&LPで音楽優先の楽しむ人々は、必読
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個人的には、第2章・検閲と闘うヴェルディ、第5章・挑発をたのしむモーツァルトの両章が、抜群の面白さ。統一国家化が成されて居なかった、ヴェルディ在世当時のイタリアに於いて、検閲が如何に自由な創作を阻害するもので、在った事かとか、ロレンツォ・ダポンテの言葉の韻を踏むリブレットの美しさの描出、機知や皮肉を巧みに盛り込んだ、21世紀の今も訴えかけ楽しませる、作劇の才。唸るばかりでした。辻昌宏様には、是非このご本の続篇として、ヴェルディの『オテッロ』に『ファルスタッフ』、プッチーニの『ジャンニ・スキッキ』の台本論もお願いしたく、存じます。
柴田南雄著作集 3
2017/10/04 12:03
クラシック音楽評論界の、知の巨人柴田南雄
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豊かな学者系の御家庭にお生まれになり、多感な青春期にSP盤華やかなりし頃に、戦前派の大音楽家の新譜をふんだんにお耳にされて、プロの作曲家と講師・教育家としての道を歩まれた、柴田南雄さん。
この本に含まれた、名演奏家のディスコロジーは雑誌連載当時は、十代でした為まだまだ難しい面もございました。でも、その後経済面で許し得る範囲で、色々なジャンルや演奏家の盤に接し、市の図書館の蔵書で再開し、貪り読んだものです。
御自身の文章を、ルポルタージュとエッセイのまぜもの…と表現され、過度に初心者向きの啓蒙に陥らず、中級レベル…いささか不適切な表現かも知れませんが…のクラシック音楽愛好家の心の琴線に触れて、無限の音楽の沃野へ向かう際の羅針盤になって下さる名著と、申せましょう。
蛇足ですが、昨年に鬼籍に入られた宇野功芳さんの、主観性丸出しである種の生臭さを持った文と比較しながら繙くと、愉しさ倍増ですね。
僕たちのヒーローはみんな在日だった
2016/10/24 23:43
在米のユダヤ人に匹敵する、在日の人々のパワー
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プロ野球にプロレスと大相撲に芸能界、そして各種事業界に於ける在日の人々の存在。一部は他の書物で知っては居ましたが、これほど迄に日本国が玄海灘の向こうの半島から来られた人達の末裔の方々により、動かされているとは感嘆以外のなにものでもありません。1930年代生まれの世代の日本人の方々に、是非読んで戴きたい本です。
ブルーノ・ワルター 音楽に楽園を見た人
2015/09/11 08:01
すさまじい著作
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ワルターの演奏には二十代のLP時代から、当時のソニーや東芝音楽工業様のお蔭で、親しんで来ました。その後レブレヒトの著作等により、この人の知られざる暗部にスポットが当てられもしました。でも職業音楽家も生身の人間で様々な事もあります。タイトルのすさまじいとは、その様な週刊誌的な側面でなく、この本の作者が現役のリュート奏者でインディペンダントCDレーベルの代表を務めながら、このような膨大な著作を著し得た事実に対してであります。我が国の著名なワルター信奉者U氏*この方の功績も多大です!*の御著書だけでも、この音楽家への印象と評価が片寄りかねませんので、この出版物の意義と価値ははかり知れません。最後に一つだけ、NYフィルとのマーラー曲大地の歌のセッションで、長大な最終楽章告別が編集なしの一発録りとは、驚嘆致しました。
2025/10/31 05:11
40年以上以前の著作ながら、力作
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プロローグにおける、モーツァルトの諸交響曲に対する幾分挑発的ともいえる、《モーツァルティアン・フェライン》や《日本モーツァルト協会》の会員諸氏がムッとしそうな、御自身の見解を率直にお述べだったのが、面白かったです。まぁ、グレン・グールドのように、『モーツァルトなんて、大した作曲家じゃない。』とか、『死ぬのが遅すぎた人だ。』などと、おっしゃっていたお方も、おられますし…。
本章の御内容は、概ね故・柴田南雄さんのおっしゃる《ルポルタージュとエッセイの混ぜもの》的な、普通のクラシック愛好家の読解力で分かる内容の御文章を、展開して下さっておられ、楽しく読めました。ショパンの《雨だれ》を分析しておられるところは、専門的な論旨に徹底しておられ、私には難しかったですが…(笑)。チャイコフスキーの《ヴァイオリン協奏曲ニ長調》の諸盤の比較試聴に於いて、クレーメル、マゼール&BPOのドイツ・グラモフォン盤が、史上初のノー・カット録音と指摘され、往年の大家がくどくどしいとして削除していた箇所に、魅力が存在していると評され、さすが往年の作曲家の批評眼は鋭いな…と、唸りました次第でした。諸井さんの紙書籍版で刊行されていた御著書の数々、もっと電子書籍化して復刊していただきたいものですね。
放送禁止。「あさ8」で知るニュースの真相 (Hanada新書 001)
2025/06/23 06:09
期待し得る唯一の政党、日本保守党
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性犯罪者を正当化し増長させるようなLGBT法案を可決するような、自民党には全く失望した現在もはや百田&有本コンビに期待するしかないのが、本音であります。某公共放送や各地上波民放局のニュース番組を、公明正大な報道番組と信じ込みがちな人々に、この著作物を実費購入していただき、精読して貰いたいものです。
書籍の性格上、紙書籍での発行販売は難しいかも知れませんから、スマートフォンまたはタブレットを購入契約の上、ぜひ一読をお勧めです。
2025/06/18 06:16
著者のモーツァルト論の総決算
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石井宏様の文筆評論と、モーツァルトのオペラ台本対訳には、ずいぶん御世話になりまして、この作曲家の作品理解には、浅学な私などはずいぶん御世話になりました。明治以降日本に輸入された洋楽クラシックへの印象、作曲家の人物像が、欺瞞的と言えるほど極端に美化されていたものを、正しく認識し得るよう御尽力されておられたお方と、思います。
当時の刊行物や書簡なども、その優れた語学力を余す所なく御使いになり翻訳なさり、知的興味好奇心も、たっぷりと満たして貰えます。
著者も本年の御誕生日で、何と95歳、これが著者のモーツァルト論の総決算で、ございましょうか。一日一日をよりお大事に、お過ごし下さいますように。
生きものたちと仏教のはなし
2023/11/18 13:13
安らぎを得られる本
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このところ国際的な数々の紛争、日本国内の政界の混迷、頭を抱えざるを得ない事柄が余りに多過ぎです。
せめて趣味の世界と某サイトを閲覧すれば、意見を異にする人に対する、感情的で口汚い言葉の数々‥。
寂しく何やら追いつめられた心情の中、この本をhontoにて見つけ、購入しました。
たまにはネットを離れ、周囲に対する心遣いを得られたり、森羅万象の摂理を説いた、このような著書を精読するのも、よろしいですよ。
名曲この一枚 新版
2022/05/05 06:45
溢れる音盤への敬愛の念
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西条卓夫様と言うお方は、この復刊著作に接するまで、日本コロムビアからの復刻LPの『ラロ/スペイン交響曲』+『小品集』の、ジャケット解説を拝見したほどでしか、馴染みはありませんでした。しかし、アルファベータブックス様に、心より御礼を申し上げます。これだけ纏まって氏の名調子の文に接し得た故にです。五味康佑さんはお貶しになる場合、悪口雑言が過ぎ、おやおや‥って思う時が在るのですが(笑)、西条さんは批判的に書かれる際も、ほどほどに品位を保って居られ、それが良いのですね。ステレオ時代のワルターのマーラー『第一』、クレンペラーのメンデルスゾーン『真夏の夜の夢』、バックハウスのベートーヴェン『皇帝』等、聴き込んだ録音も在り、食い入るように読みました。随筆の『ティボーとの七日間』『ティボーを悲しむ』『王者クライスラー』も、これらの大演奏家が目に浮かぶようです。『三十三のプロフィール』『犬へのあこがれ』『エレキ前夜』も、労苦を厭わぬ音盤収集家の熱い息吹きが、溢れんばかり。最後の『好楽家の皆様へ・父にかわって』、ご子息様良彦氏の著者及び読者への敬意が溢れ、宜しかったです。西条卓夫様が平成7念に91歳の天寿を全うなさったとの由、好きな音楽に没頭された事が、長生きにも繋がったのでしょう。心よりのご冥福の念を捧げ、結びの言葉にさせていただきます。
2022/04/24 09:23
いながらにして、世界一周観光気分
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タブレットでダウンロードし、拝読している限り、コロナ禍で何かと外出抑制を唱えられているこの状況下、何とも言えぬ喜びを与えて貰え、ストレス解消の元になる出版物で、ございます。有り難うございました。
長岡鉄男の外盤A級セレクション 1
2021/11/23 08:54
高い境地の遊びに達した、根っからのリアリスト
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ここで長岡鉄男氏は、現今のクラシック情報誌が過剰に入れ込んで居るとさえ思える、『ベストCD』、『不滅の名盤何百選』に見られる路線には、全く背を向けています。外国プレスのLPの録音状態に就いて、徹底的に具体的に述べておられますが、各レコードの説明を読む度に、『僕のお手頃な装置で鳴らすと、どんな音が鳴り響くのかな?』と、わくわくした想像が湧き起こります。また、名を上げる前のウィリアム・クリスティが、フランスArionに録音した、モンテクレールのカンタータをいち早く取り上げご推奨されている、その慧眼ぶりには一驚です。アンチ・メジャーないしは剽軽族を気取っておいでながら、作品とアーティストの真価を見抜かれる力量は、凄いです!
