いなみのさんのレビュー一覧
投稿者:いなみの
紙の本漢字の体系
2020/09/28 14:17
漢字の成り立ち
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
中高校生を対象とした漢字の成り立ちと背景に興味を抱かせる辞書と言える。
パソコンの普及に伴いゆっくりと字面に目を凝らすことがすくなくなっているが、漢字への手引書として最適な辞書と言える。
ぜひとも一読ををお勧めしたい。
紙の本ライオンのおやつ
2019/11/18 08:03
ライオンのおやつ
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
以前からこの作者の優しい文章が好きで前作のツバキ文具店からのフアンです
優しい物語の中人生の最後になる瞬間を書ききった作品でこんな人生の終わり方があったのかとうらやましく思った次第です。
この作品を読めたことをに感謝しています。
2016/12/20 15:43
変り百物語
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
最新作にふさわしい内容の物語が展開しています。読み終えたときにふと自分を顧みる気分になりました。
救いのない結末もありますがかすかに一条の光を差し込ませて単なる怪談とは違った何かを見せてもらった気がします、
特に第二話 食客はひだる神 では恐ろしい妖怪から同居人に似た感情の変化を辿った時になんとなく
ほっこりした気分にさせてくれる一篇でした。この一話だけでこの一冊を手にして本当に良かったと思わせる
紙の本つちはんみょう
2016/12/05 21:18
虫の大旅行
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
あまり見ることのない虫の生態がここまで詳しく長時間の観察で細密な描写で描かれたのは初めて見ました。運に任せた長い旅路の果てに成功するのはほんの一握りの命なのにと考えると恐ろしい気がしますがそれ以上に作者の執念ともいえる努力に脱帽です。
絵本ですが子供の本と言ふより大人の絵本と思いました。
紙の本俳諧大要 改版
2020/12/08 09:01
俳句入門
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
俳句入門の手引きとしての情熱をぶっつける感じの作品で、明治の意気盛んな時代を感じた。
俳句を続けていると俳句の紙が降臨する話など実作者として得るところの多い作品と思いました。
紙の本ツバキ文具店
2017/05/14 16:47
癒される一冊
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
癖のない素直な書き方で日常と非日常の間を往来する主人公の生きざまに共感できる場面もあり、最後厳しかった祖母の本心を綴った手紙に見えた心の行き違いが強い祖母と言ふ鎧の下の繊細な弱みをさらけ出した場面に人の弱みを見た気がしました。久々に読後感の素晴らしい一冊を手にした気がします。
紙の本破門
2017/01/15 14:28
日本のハードボイルド
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
翻訳ではない日本のハードボイルドを初めて見た気がします。会話のテンポと歯切れの良さ、河内弁に似たちょっとガラの悪い関西弁で主人公の極道が真面目に話しているやり取りに思わず吹き出してしまいました。
猪突猛進の極道と小狡い相棒の会話描写に引き込まれて一気に読み通しました。
お勧めの一冊です
紙の本陰陽師 玉兎ノ巻
2016/11/29 19:00
いつも期待を裏切らない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
陰陽師シリーズは初版から読んでいるが
お馴染みのキャラクター達の会話がリズム良く飛び交う進行はお馴染みのスタイルですが、今回は中国古代の伝説から山海経から新しい仙人などが登場して新しさを出す一方、蘆屋道満の性格が丸くなり過ぎに思えたのが笑えた。
今後の継続を期待したい
紙の本お文の影
2016/02/29 09:15
お文の影
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
子供の影踏み遊びのなかに誰のものでもない影が一つ。影の本体の幼子に隠された悲劇がわかってくる。子供らに寄り添う大人のやさしさ、遊び仲間の子供の思いを乗せた笹船の行方に救われた思いがする。
下町の人情味あふれる大好きな一篇です。
紙の本本所深川ふしぎ草紙 改版
2016/02/08 17:42
茂七親分の気配り
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
初物語の前に来る作品でした。親分も初物語に登場する前なので考え方に少し直線的にえがかれています。それでも下町に肩を寄せ合って生きる長屋の人達に寄せる岡っ引の心配りに拍手を贈りたい。必死に生きる人たち飾り気のない暮らしぶりのなぜかほろりとさせる作者の筆の冴えにはまってしまいました。
シリーズが続けばと願わずにいられません
2015/12/27 12:52
やっぱり池井戸さん
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
今回は佃製作所へ対して財前部長の信頼の厚さがめだちました。人物それぞれの抱く相手への信頼にどう応えるかが結果を分けることになったと言えるのではないでしょうか読後にホッとさせる池井戸ワールドはやっぱり池井戸さん。
期待どうりの作品でした
紙の本冬虫夏草
2016/05/24 12:49
幻想と現実のはざまで
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
つい百年前のことと気軽に話す時代の空気感に生きながらいつか心を通わせる
犬との再会を目指す旅の物語を読むうちにいつか読者も同じ幻想の世界に引き込まれる不思議な感覚を覚える一冊でした
来いゴロー家へ帰るぞの末尾のフレーズが心に響きます
紙の本陰陽師 鼻の上人
2015/10/19 08:42
鼻の上人
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
何時もの絵物語と同じ挿絵が好きで真っ先に購入しました。お馴染みの作者の語り口に楽しい大人のおとぎ話として読み終えましたが、蘆屋道満が最初からいい人の顔で登場したのは意外でした。
じかいさくにも大いに期待しています。
紙の本疫病神
2017/04/30 08:31
すべての始まり
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疫病神と言いながらお互いにたよりあっている。
いけいけ男に口先三寸のコンビ。関西弁の絶妙なやり取りに思わず吹き出してしまうほど面白い一冊、腕力はないが口先でいけいけ男から金をたかるコバンザメ今までにないコンビの始まり