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ミナレットさんのレビュー一覧

投稿者:ミナレット

19 件中 1 件~ 15 件を表示

イラストが美しい

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

才能は枯渇するということの好例。
 この作者のホワイトハート文庫の作品をデビュー作から読んできたが前々作あたりからすっかり面白味が無くなり、本作品は目を覆いたくなるような出来だった。
 作者は即天武后の時代のことをよく調べているものの、消化しきれていないままに終わっている印象。発言1つで首と胴体が離れておかしくない宮中で、伏せる武即天の部屋で主人公たちが忌憚なく話をしているのは蓋然性が低すぎる。
 長所は美しいイラストに尽きる。

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下り坂の入り口

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この物語は盛りを過ぎた。ーー一読してそう思った。
 読者がマリエルとシメオンに慣れる以上に、読者の慣れをあてにするような距離感で作者が書いている。つまり、物語の書き手としての緊張感が、開始後数冊に比べて薄くなってきている。キャラクターの行動が読む側の予想パターンのうちに収まりきるようになり、新鮮味が薄れてきた。そこに危機感はないように見える。読者との馴れ合いに浸りきっているように感じられた。
 読者の側がキャラクターに抱く親近感を、展開のマンネリ感が上回った時に、キャラクター小説の面白味は色褪せ始める。それを体感できたという意味で、本書は稀有な読書体験となった。…値段に見合うほどの価値はないとも思うが。

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新刊を待つ間の楽しみ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ここ数ヶ月間『本好きの下剋上』本編をじっくり読み進めてきて、ついに既刊を読み尽くしてしまった。次巻を待つ間の楽しみとして、この短編集も繰り返し読むことになりそうだ。
もっとも読み応えがあるのはローデリヒ視点の一編だと感じる。次にシャルロッテ視点の二編か。
自分一人の力ではどうしようもない部分で望むものを得られないやるせなさが、浮かび上がってくる。幸運児ヴィルフリートも一度くらいは決定的な苦境を嘗めたらいいのに、とつい感じてしまう。
ヒルシュール視点は、どんな変人も一人称になるとその印象が薄れるものだと感じられた(笑)。

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紙の本隠れ姫いろがたり 1 紅紅葉

2015/11/01 22:15

完成度が高い。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これは、小説として、なかなか面白かった。
後宮に出入りする人間たち、貴族皇族だけでなく、女官とか文使いとかの存在を無理なく描き込んでいて、ヒロインの生活が立体的に伝わってくる。

ヒロインの過去を把握しておこうと暗躍?する、左大臣家の御曹司の行動だけ、不可解といえば不可解。
続編で明らかにされるのだろうか。

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電子書籍西陣あんてぃく着物取引帖

2018/04/21 13:32

付け焼き刃だけど、まぁ読める

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

台詞が説明的とか、語彙が不自然とか、アラはある。この作者の主人公に多い、倫理的に正しくあろうとして偽善めいてくる思考パターンも、いちいち引っかかる。ただ、引っかかりを楽しめる程の作品世界は構築されている。まあまあの読書体験になるか…と思ったところで、"これからの幸福な展開"を匂わせ未解決の結末。余韻を出したかったのか?現実は尻切れトンボにしかなってなくて脱力。書き直しをお願いしたい位、モヤモヤした。

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荒唐無稽な展開

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

すがはらさんの可愛いイラストのお陰で辛うじて星一つに同意できる出来だと感じました。
なんとなれば、ヒロインが生け贄にされかかるというのが、荒唐無稽。政敵の排除も島流しに留める程、貴族は皇族・貴族を殺したがらなかった時代です。民話の世界でもあるまいし、文化国家の平安朝の宮廷で、公卿の娘が生け贄になる展開は、作者の不勉強でなければ、編集者の手抜きだとしか思えません。ヒーローが立場と愛情の板挟みになる状況を作りたかったのだと思いますが、時代の常識を無視するのは、舞台設定に惹かれて読むファンに失礼だと感じました。
唖然とし過ぎた為か、恋の展開など全くうっとり出来ません。残念な読書でした。

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紙の本入れ替わり令嬢は国を救う

2019/03/06 08:09

ヒロインが活発で楽しい。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

万能ではなく、失敗も欠点もある活発で有能なヒロインが魅力的で楽しかった。ヒロインは分相応な自信と謙虚さがあり、未来の女伯爵と言われて納得の出来る人物造形。
 小説の筋に主人公の恋愛要素がない訳ではないが、ヒロインが恋愛至上主義ではまったくない為か、あまりウェイトは大きくない。本質的には宮廷冒険活劇なのだと感じられた。
 そういう意味では、ヒロインの同僚侍女などは全員名前を出してもよかったのではないかと思った。
 惜しむらくは、悪役一味が直情かつ軽率過ぎるところ。次に何をしでかすか分からない愚か者として却って主人公側の予測を超えた動きを見せるという点ではいいのかもしれないが、厄介な参謀を配するとか、1人くらいは頭を使う敵がいてもいい気がした。
 ヒーローはお約束のように美男子設定。しかし、中身は某マリネラ国王のようにふてぶてしい印象を受けた。くせ者だが腹黒ではなく、嫌いではない。パタ○ロだけど。
 山下ナナオさんのイラストが好きで紙の本で買った。あと3ページくらいイラストがあったらいいのに、と思った。イラストを付けて欲しい場面にイラストがない箇所がいくつもあって少々残念。ドレスのデザインがやや子供っぽくてそこも残念。

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後味が微妙。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

シリーズ完結編。
 以下、ネタバレ度外視で書きます。

 不思議な作品です。読んでいる間にそこそこ楽しく感じているのに、読み終わった後につまらないものを読んだ気になるという意味で。
 理由は一つにやや押しつけがましい語りにあり、また、締めくくり方がいかにも店じまい感がありありで慌ただしいからとも考えられます。
 ここで終わらせるつもりがあって書いてきたのか、大人の事情で打ち切ることになったのか詳らかではありませんが、唐突に止めた感があり、後者かと勘繰りたくなりました。

 結局この作者は何が書きたかったのか、が最後までぼやけていた気がします。物語狂いの年増の姫君と名門血統の陰陽師が知り合って、互いの価値観や生き様に大きく変化をもたらす程の化学変化があったなら、さぞかし面白い話であったろうにと落胆しました。

 つまり、陰陽師や安倍晴明の名前が出てくるだけで満足できる読者には自信満々でオススメできる作品と言えましょう。
 時代の空気みたいなものを作者がよくつかんで書いているのはシリーズ通して伝わってきます。ただ、それを読者に感じさせるというよりも、語りで直に押しつけてくるような感があり、小説の文章としての完成度が低いのかと思われました。

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紙の本純喫茶ぺんてるへようこそ。

2023/04/09 15:53

色鉛筆ケースを保護するケースとして

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

外観に惹かれて衝動買いした。
 購入以降、ペン5本程度を持ち歩く際のペンケースとして使ってきた。その使い心地も悪くはなかった。
 ところが、先日旅行に行く時に1ダースの色鉛筆缶ケースを、更に保護する為のケースとして使ってみた。驚いたことに、これが誂えたようにぴったりと収まった。2泊3日の旅程で終始手元に持ち歩いていたが、缶ケース内の色鉛筆がずれて寄ることもなく、芯折れもなかった。このペンケースには余分な厚みがないので、カバンの中で嵩張ることもない。
これはいい使い方を見つけたかもしれない。
次の野外スケッチに備えて同型のペンケースがもう1つ欲しいと探し回っているが、見付からなければもう1つこれを買うつもりでいる。
 過去の衝動買いの中でも三指に数えられるよい買い物となった。

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天平文化へのアプローチの1つとして。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書には、切り離し可能な線画15点が収載されています。線画は片面印刷で、着色見本が各線画につき2点ずつあります。見本はデジタル着色ですが、線画だけ見てもイメージが定まらない時に、配色の参考になります。
通常の塗り絵本に比べて点数が少ない為、書店で見かけた時は「コスパ悪い」と思って購入を見送りました。が、アウトレットブックで500円を切る値段になったのを見て即買いしました。
本書の線画は、正倉院御物に見られる文様を再構成し、アレンジを加えたものだそうです。とても精緻な柄もあれば大ぶりな柄もあります。塗り絵本としての難易度は高くなく、ベタ塗りでも格好がつきます。片面印刷で画材の選択肢も広がりますが、紙があまり厚くない為、水彩や顔彩の水加減によっては紙が撓みます。
天平時代の文様ですから、友禅の着物のような「和」のイメージは薄く、万人受けする本だとは微塵も思いません。しかし、工芸品やに詳しい方、天平時代や正倉院御物に関心がある方には知的好奇心を満たしながら塗れる塗り絵本かと思います。天平文様の粋だけあって線画が格調高いことこの上なく、挑み甲斐のある本だと感じました。塗り絵ブームの頃の出版物とはいえ、こういう独特なテーマの塗り絵本を作った冒険心に感謝と敬意を表します。
なお、各線画の完成度は高いものの、1か所だけあるべき描線が抜けていました。塗り絵本の線画のミスは、普通の本の誤字脱字のような防げるミスの類ですから、著者と編集者には猛省を促したいところです。
参考までに、私の場合、他の塗り絵本と並行しながらの進行で3ヶ月程で塗り切りました。

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和美人の素敵な塗り絵本

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『大人の塗り絵』シリーズ、線が灰色で使い勝手が微妙なので、敬遠していたのですが、Instagramに本書の素敵な作品が投稿されていたので、買ってしまいました。
片面印刷で切り離せる仕様は便利。
水彩色鉛筆で塗っていますが快適に進められています。

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紙の本伝統の和もようぬりえBOOK

2024/03/15 10:25

端正な和柄塗り絵

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丸善の店頭で現物を見かけ、しばし検討ののち購入した。
一ページを塗り上げた段階でこのレビューを書いている。
本書では、よく言えば王道、悪く言えば没個性なほどメジャーな和のモチーフが端正に並べられている。描線に作家のクセを感じず、一本の線があまり途切れたり幅を変えたりせず、安定感がある。それゆえに初見から馴染みやすい。モチーフ一つ一つも端正すぎて絵としての特徴が感じにくいほどだが、作家の個性を殺すことで逆に塗り絵の線画として優秀になっている好例と言える。
作家の個性はむしろ組み合わせるモチーフの選択と配置に表れているように感じられる。泥臭さのない洒脱なモチーフ選びに、バランスの取れた配置を見るに、作者はイラストレーターというより優秀なデザイナーなのだろう。
本としての造りも好みに合っている。表紙と見返しの内容説明が簡潔明瞭で余分な自賛がなく、作者による情感たっぷりの前書きもない。代わりにページ数が明記されたインデックスが付き、そこに短い解説文が添えられている。むやみに読者の好感度を買おうとしない姿勢が好ましい。
なお、近年の塗り絵本に多い、巻頭の塗り方説明は一切ない。その点は読者個々によって評価が分かれると思うが、個人的には省いたのは正解だと感じる。少なくともこの本には要らない。
塗り絵のページの紙は十分に厚みがあり、滑らかだがツルツルではないので及第点を付けたい。決して悪い紙ではないが、一ページを国産のサインペンやボールペン中心で制作したところ、相応に内側に反った。裏にはにじまなかった。
色鉛筆での制作は問題なくできそうな感触であるが、試してみないので確言はできない。
絵柄からは、水彩絵の具や顔彩も合うと思う。紙が耐えられるかどうかは未知数であるが。
黒いところが向かいのページに移る類の印刷不備はなかった。これが一刷の品質なのか手持ちの個体の幸運なのかは分からないが、この種の不備があると楽しみに水を差された気分になるので素直に喜んでおきたい。
山と渓谷社は従来さほど多くの塗り絵本を出していかなかったという印象があったが、丁寧な仕事で出来のよい塗り絵本を出してくれて嬉しい。

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紙の本鳥類学者無謀にも恐竜を語る

2019/07/28 20:49

軽妙な語り口

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形態的な鳥類学の視点から恐竜にアプローチしてみるとどうなるか、というテーマの一般向け著作。文系脳でも読めるのがありがたい。恐竜絡みの本を読んだのは小学生以来だったが、以外と面白かった。

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続きが読みたい

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作者のファンで購入。
身内の事情とか、本命の宰相との関係とかに対する、ヒロインの繊細な感情の揺れ動きが、最も楽しい。
その分、身の上の浮き沈みや恋愛の決定的な局面がある訳ではないので、作品としてのパンチは弱い。

設定が詰めてあること、対抗馬くんが後半に見せ場をもっていることから、三角関係の続き物なのかな、と期待していたが。
未だ続きが出ない。
反響が悪かったのかな?
何冊か続いたほうが面白い作品だと思うので版元と作者がその気になってくれたら嬉しい。

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描線の色が変わり絵柄は原点回帰。

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著者の花と和柄のぬり絵本の六冊めである。
 絵柄の傾向としては一、ニ、三冊めの、和柄の範疇に収まるオーソドックスなものに近い。四冊めで洋風Mix、五冊めで名所風景Mixと新味を出そうとしていたが、結局序盤の三冊程の完成度に達しなかったのか、あるいは単に読者に不評だったのか。その代わりとでもいうのか、描線の色が本書では薄くなり、グレーとなった。
 その結果、未着色の線画の状態では著者最大の持ち味である良い意味でのポップさが目減りした印象を受けた。個人的にグレーの描線があまり好きではないせいもあるかもしれないが。
 ただ、塗り絵の本としては一部の読者にとって塗り進めやすくなったと思われる。一部というのは、着色後に描線が目立ちすぎないほうが出来具合が良くなる作風の塗り手が想定される。
 私自身が2ページを塗った限りの感触では、線画の描線が黒から暖色系のグレーに変わっても、当初想定した程の決定的な違いは感じなかった。
 むしろ気になったのは、初期の三冊に比べて、一冊を通して線画としての完成度が今ひとつ物足りなく感じられることである。
 既に作風が確立されているからか、致命的にひどいページはないが、線画一枚一枚の構図やモチーフの組み合わせをもう少し練ってみてもいいのではないかな、と思う。
 このシリーズに続きがあるのならば、とにかくクオリティで新鮮味を出してほしい。
 星評価は、今後の研鑽を期待して三つとする。

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