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黒酢さんのレビュー一覧

投稿者:黒酢

20 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

中国4.0 暴発する中華帝国

紙の本中国4.0 暴発する中華帝国

2016/04/08 11:21

中国論ではなく戦略論の本です

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本のタイトルは「中国4・0」ですが、現在の中国を事例にして、ルトワック氏の「逆説的論理」という戦略論をわかりやすく説明した本です。

本全体の頁数は約200ページで、最近の新書としては比較的に薄い本ですが、内容は非常に濃いです。

中国の戦略が、大成功した中国1・0から、中国2・0に移って失敗し、その修正としての中国3・0もダメで、よって、今後の中国4・0という戦略は、こうあるべきという流れで進んでいきます。私は著者の戦略論の全てに賛成する訳ではないですが、非常に説得力があります。読んで損はないし、それどころか、戦略というものを考える上では、彼の「逆説的論理」は知っておくべきことだと思います。

「逆説的論理」から派生するキーワードが沢山でてきますが、私がとても興味深かったものを以下に挙げます。

「大国は二国間関係をもてない」
「大国は小国に勝てない」
大国だろうが小国だろうが二国間関係はもてるでしょうし、大国なら小国に勝てるでしょうと思いますが、そうはならないのが「逆説的論理」です。なるほど、という説明があります。

「海洋パワー」と「シーパワー」
地政学でおなじみの「シーパワー」ですが、それとは異なる「海洋パワー」というものがあり、この違いがわからないと戦略的に負けてしまうということが、わかりやすく説明されています。

「共産党体制を維持するための反腐敗運動が逆に共産党を崩壊させる」
現在行われている習近平の反腐敗運動は、汚職が蔓延している共産党体制を改革し、維持するためのものです。しかしそれが逆に・・・という話です。ソ連の崩壊を例に説明がされており、説得力があります。

その他、「逆説的論理」ではないですが、現在の日本と韓国の関係の説明で、第二次大戦後のドイツとオランダの関係の話が興味深かったです(単純に私が知らなかったということですが)。

中国の戦略だけでなく、戦略論という一般的な思考法を知りたいという方にもお奨めです!

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紙の本

雇用・利子および貨幣の一般理論 (まんがで読破)

純粋にマンガとして面白い

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

原書を読んでいないので原書の内容を正しく伝えているか否かについてはわかりませんが、ケインズの経済学の考え方については、素人にもわかり易く表現されております。

また、単に経済学的な説明に終始するのではなく、ケインズが主人公として登場し、当時の時代背景(デフレ経済)について説明があり、ケインズがどのような人生を送ったのかについてもドラマチックに描いてありますので、純粋にマンガとして面白いです。ケインズの奥さんが、進行役として効果的な役割を果たしており、あっという間に読み終わります。

マンガの絵については、最初はちょっとどうかなと思いましたが、読み進めているうちに特に気にならなくなりました。

現在の日本の経済について、あれこれ言われており、素人には何が正しいのかわかりませんが、基本的な知識を身に着けつけるための導入としては良いのではないでしょうか。

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紙の本

嘘だらけの日仏近現代史

紙の本嘘だらけの日仏近現代史

2017/03/30 18:51

日仏の関係は薄かった

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日仏近現代史ですが、日仏関係については分量が少ないです。それだけ、日仏関係が薄かったということですが。

フランスの歴史については、私は安達正勝氏のフランス革命の本を読んだぐらいだったので、フランスの国の成立から現代までの流れを把握できて、とてもよかったです。

読んだ感想ですが、フランスって、戦争で負けてからが勝負だ!って感じで、すごいです。このふてぶてしさは、日本人には無いと思いました。日本の文化は、大げさに言えば、負けると決まる一歩手前で、負けを自分から認めて、切腹するのが美しいという感じですから。

気楽に読める内容ですが、よくよく考えると結構ヘビーな奥の深い本です。

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紙の本

アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄

知っておきたいアメリカの政党事情

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本では東京裁判自体については特に議論されておりません。
この本は、なぜ、アメリカは東京裁判なんて後世で批判されることが自明なことをやってしまったのかという、アメリカ側の事情を解説したものという印象を受けました。

正直、アメリカの民主党と共和党による二大政党政治は、テレビや新聞で見聞きするぐらいのことしか知りませんでしたが、この本では、第二次世界大戦前の政治情勢から、開戦、終戦を経て、冷戦、現代までのアメリカ国内の動きが、時系列で説明されているので、よくわかりました。

また、ヴェノナ文書について、その名前は知っているぐらいでしたが、これはパナマ文書といった不法に流出した文書とは全く異なり、アメリカ政府が公開している公文書であることを、この本で知りました。
そして、アメリカには共産主義者なんていないという印象でしたが(冷戦でソ連と激しく対立していたし)、戦前から現在までも沢山の共産主義者がスパイとして、時には本人の認識なしに(Dupesと呼ばれる)、政府やマスコミで活動していることを知りました。

トランプ大統領候補がなぜ、アメリカのマスコミから総バッシングを受けたのか、それにも拘わらずクリントン候補になぜ勝ったのか、ということも、なんとなくわかりました。
(日本も、テレビや新聞では安倍総理や自民党のバッシングばかりしていますので、テレビや新聞からでは、安倍政権の支持率が高く選挙でも圧勝していることがわからないのと同じです。)

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紙の本

日米開戦 陸軍の勝算 「秋丸機関」の最終報告書

読み物として純粋に面白い!!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

第二次世界大戦について知識があまり無くても面白く読めると思います。

「秋丸機関」とは何か?
日本陸軍はなぜ、日米開戦を決めたのか?
陸軍に勝算はあったのか?
なぜ日本は負けたのか?

以上の問いに対して、本書はきちんと回答を示しています。
現在の通説と言われる、米国との経済力は雲泥の差で勝てる訳がない戦争に、陸軍が無謀にも暴走し、海軍は止められず、しかたなしに真珠湾攻撃で米国に一矢を報いた、というような言説とは全く異なります。
よって、本書の回答を信じる信じないは読者次第です。
ただし、本書は合理的に話を進めており、一読の価値はあります。

また、秋丸機関の最終報告書の一部である「英米合作経済抗戦力調査(其一)」が発見された経緯や、そのメイン執筆者であった有沢広巳氏の真意などの考察についての本書の記載は、なかなか考えさせられるものがあります。

第一章は数値の計算が多かったり、時代背景の説明など、なかなか硬い文章で進みますが、第二章あたりから盛り上がり、最後まで一気に読めてしまいます。

オススメ!

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紙の本

プーチン幻想 「ロシアの正体」と日本の危機

日本の対ロ外交を考える上での必読書!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

一時期、安倍総理がプーチンと2島返還で日露平和条約が締結される!というような言説が報道されていたが、この本を読めば、そんなことは絶対に起こらないことがわかります。

本書は、「ロシアの正体」とは、
ロシアが、近隣諸国(もちろん、日本を含むし、筆者のウクライナも含む)にどういうことをしてきたのか。
プーチンという人間がどういうことをしてきた人間なのか。
プーチンをロシア国民がどう考えているのか。
ロシア国民が日本、日本人をどう考えているのか。
・・・等を知ることで、だんだんとわかってくるという構成です。

私にとって全く新しい知識としては、ウクライナのソ連崩壊から現在までの政治の流れについてです。

ウクライナにも平和ボケがあったんだ!

必読です。

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紙の本

米国人弁護士だから見抜けた日本国憲法の正体

日本国憲法典だけでなく、憲法を知ろう

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

憲法学とは何か?

日本の憲法学者の多くは、日本国憲法典を神学的に解釈することを専門とする学者であって、決して、憲法の学者ではないという筆者の苦言は、各州に独自の憲法を有し、かつ連邦憲法も有するアメリカという国の大学で、憲法を専攻した米国弁護士だから、説得力がある。

なぜ、憲法があるのか?アメリカでは、各州が独立しており、連邦憲法がなければ、合衆国という一つの国にまとまることができなかった。日本は、西洋列強に不平等条約を結ばされ、平等な条約を結びなおすためには、憲法典を制定して近代国家であることを示す必要があった。このように憲法といっても、国によって色々なバックグランドによって制定されており、日本の憲法学者の説は、非常に偏っており、広く憲法学という観点からは、全く的外れな見解が多いというのがよくわかった。

その他、憲法9条があっても日本は既に戦争をしかけられていた、そして負けていたという事実や、日本国憲法は既に何度も改正したという事実の指摘についても、非常におもしろかった。

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紙の本

戦争にチャンスを与えよ

紙の本戦争にチャンスを与えよ

2017/05/02 11:59

刺激的な内容

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書は、戦争の善悪ではなく、戦争が本来的に備える機能を、現実に即して説明しています。

戦争って、そもそも何だろう? どうして人類は戦争を続けてきて、今もなお続くんだろうか?
そういう疑問をお持ちの方は、本書に回答があります(正解かどうかは知りませんが)。
現実に即した(バルカン半島やアフリカの内戦などの実態に基づいた)一応の説得力がありますので、戦争について考える上で、非常に有益な考察だと思います。

個人的には非常に刺激的な内容で、読んでよかったと思いました。

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紙の本

「年金問題」は噓ばかり ダマされて損をしないための必須知識

年金だけでなく、保険、税金の基礎知識も

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

年金の基礎知識がなくても読みやすく、わかりやすく書いてあります。

通常、この手の本は「年金は破綻する!!」という不安を煽るものが多いですが、この本は、国民年金や厚生年金は破綻しないことを数学的に説明しています。
数学の難しい話がでるのかと思いきや、数字を丸めると、簡単な暗算でわかってしまう話です。
ただ、数学的には破綻しないだけで、年金行政や経済政策が暴走すれば破綻もありうるという但し書きはつきます。

また、厚生年金基金については、逆に、著者は、財務省の役人時代に、破綻するぞ!という論文を書いて雑誌で発表しており、見事!的中させていました。

このように、年金について財務省の現役時代から詳しい方が書いた本で、しかもわかりやすいので、制度の基本を押さえるのにはお奨めの本です。

なお、本の題名は、かなり刺激的ですが、次々と嘘を暴く!というような内容ではなく、マスコミが年金の不安を無用に煽っていることを批判する程度です。

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紙の本

経済で読み解く織田信長 「貨幣量」の変化から宗教と戦争の関係を考察する

信長の経済政策とは?!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「経済で読み解く」シリーズの第3弾。
今までの2作は、それが起こるまでの経済状況を詳細に検討することで、戦争や維新の必然性について論じたものでした。
本作も同様の流れで構成されていますが、本作では、信長の経済政策について、簡単に行った事を挙げて、それについての評価もあります。

個人的な読後感として、前2作は、「歴史教育に騙されてた!そうだったのか!経済政策ってめっちゃ大事じゃん!」的な、ある意味、ヤバイ爽快感がありましたが、今作は、馴れもあってか、「なるほどね。信長もさすがにマクロ経済を先取りできるような超天才ではなかったか」という落ち着いた読後感でした。

すなわち、信長の等身大の姿がわかる(それでも戦国時代のグダグダをレジュームチェンジした天才の姿がわかる)経済本です。

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紙の本

嘘だらけの日英近現代史

紙の本嘘だらけの日英近現代史

2016/04/05 18:30

「つまり、憲法とは○○に勝つためのシステムなのです。」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この倉山氏の嘘だらけシリーズは全部読んできましたが、本書が一番おもしろかったです。氏は、歴史学者ですが、憲法を語らせた方が絶対に良い本を書きます。もちろん、これは、憲法とは歴史であるということと関係が深いです。

本書は、日英近現代史という題名ですが、日英近現代史のメインイベントである(と私が思う)日英同盟の締結までの物語(義和団の乱での日本軍の活躍など)や日英同盟の廃止までの物語(第一次世界大戦での日本の不義理など)については非常にあっさりした記載で、イングランドそしてイギリスの歴史がメインとなっております。それも、英国憲法の発展に沿って記載されています。

すなわち、この本を読むと、憲法とは何かということがわかります。

そして、その倉山氏の答えが、このレビューのタイトルです(本書p145)。

よく、「憲法は、国民の権利・自由を守るために、国がやってはいけないこと(またはやるべきこと)について国民が定めた決まり(最高法規)です。」(日弁連のHPの「憲法って、何だろう」より)とか言われていますが、このような国家権力を制限するというのは、憲法が有する機能の一つであって、憲法の目的ではということがわかります。

憲法の目的は、あくまで、このレビューのタイトルです。○○に勝つために、憲法が国家権力を制限することが必要なのです。国家権力が暴走しては○○に勝てません。○○に勝つという目的を達成するために、どのように国家権力を制限すべきかという手段を考えるのが立憲主義なのです。今の日本は、この本来の目的を忘れて、単なる手段の一つであった国家権力を制限するということが目的にすり替えられています。

本書は、日英近現代史という題名ですが、憲法とは何かということが、イギリスの歴史を知ることで痛い程よくわかります。
○○を知りたい人は、本書を読んでください。単に○○を単語として聞いても納得できないと思います。本書全体を読むことで、感覚としてわかることだと思います。

本書の注意事項として、ふざけた表現の文章ですので、そういうのが嫌いな人はパスして下さい。また、ある程度の歴史の知識がないと、本書の内容についていけないような気がしますので、歴史ビギナーの方はパスした方がよいかもしれません。

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紙の本

自衛隊の経済学

紙の本自衛隊の経済学

2015/10/22 15:53

「自衛隊の経済学」というよりは「経済学的に見る自衛隊」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

巻末のおまけの企画だった経済評論家の上念司氏との対談が、巻頭に掲載されており、非常に砕けた感じで始まるが、その後の本文は真面目な内容です。

日本および主要各国の防衛費や、兵器の輸入額、輸出額が掲載され、世界の軍事バランスがよくわかります。
世界的な軍事力の均衡が、世界平和につながるというのが、著者の姿勢です。アジア地域では中国の軍事費が増大しており、それに対して均衡を図るなら、どうすれば良いかということについて、著者の考えがきちんと示されています。

日本の武器輸出の今後についても、詳しい説明があります。輸出できるようになったからと言っても、日本企業が容易に参入できる訳もなく、環境は厳しいそうです。

また、日本の防衛費の内訳についても詳しい説明があります。近年、防衛費が少額ですが上昇しており、自衛隊の装備の充実に使われているのかと思ったら、なんと、○○○○だったとは! 衝撃の事実は、本書をお読みください。

その他、談合の問題についても、それが生じる理由の説明があり、他の産業とは異なる特殊な事情がわかりました。
経済学的には日本の防衛産業は危機に瀕しており、それはすなわち、日本の防衛が危機に瀕しているという、著者の心の叫びが聞こえてきます。

防衛装備品や経済学の難しい話はありません。基本を知りたい人にオススメです。

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紙の本

コミンテルンの謀略と日本の敗戦

戦争の開戦と敗戦の理由を探る

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まず、この本は、「コミンテルンの謀略」が「日本の敗戦」を招いたという内容の本ではありません。

コミンテルンの謀略というと、すぐに「陰謀論だ!」と脊髄反射する人がいますが、この本では、ロシア革命までの失敗の連続と最後の成功の歴史を紐解き、過去の事実から、コミンテルンが日本で革命を成功させるための謀略を説明しています。

このコミンテルンの謀略が、日本で成功したか否かについては、この本では全く言及されておりません。それを検討するための資料は一切なく、真実は闇の中です。

この本では、コミンテルンの謀略の通りのストーリーが日本で起こってしまったのは、日本の当時の社会情勢に起因すると主張しています。

明治維新から、日清戦争、日露戦争を経て、日本のエリート層、特に、将来のエリート層を担う若者達が、どういう状況であったのかを、かなりわかりやすく、一人一人の若者達の目線から説明しています。
題名から、非常に硬い内容を想像しましたが、非常に読みやすい文章で、わかりやすかったです。

一般的には、戦前の社会状況というと、天皇を崇拝する右翼が軍国主義に走ったために日本が戦争に引きずり込まれ、左翼は戦争に反対したため弾圧されたというように説明されますが、本書を読むと、全く違ったことがわかります。

本書では、当時大流行した共産主義の思想に共鳴する左翼と、それに対抗する右翼という2つのカテゴリーに分けるのではなく、左翼全体主義者と、右翼全体主義者と、保守自由主義者という3つのカテゴリーに分けています。そして、保守自由主義者にクローズアップして本書は進行していきます。

当初、保守自由主義であった者たちが、左翼全体主義または右翼全体主義へと思想が変わっていきます。右翼と左翼は、全く正反対の思想のようですが、右翼全体主義と左翼全体主義は、とても親和性が高いことが説明されます。

例えば、515事件や226事件の青年将校らの決起文には、天皇を中心に新たな政治体制をつくることが謳われているものの、それ以外は、今の政治家や、資本家、軍上層部は、全て腐っており、全員抹殺して、庶民による新たな日本政府を建設せよ!と共産革命と同様の内容が謳われています。

本来の日本の伝統を重視した保守自由主義者(例えば、美濃部達吉など)が、右翼全体主義者から弾圧され排除され、右翼全体主義者が政府を支配するようになります。しかし、その思想は、天皇陛下の位置づけを除いて、左翼全体主義者とほとんど変わりのないものでした。ゾルゲ事件の尾崎秀美が近衛内閣の中枢にいたのも、企画院事件のように政府に多数の共産主義者が雇用されていたりするのも、当然の結果といえます。

本書では、このように本来、保守自由主義者であった若者達が、なぜ、右翼全体主義者や左翼全体主義者となってしまい、革命のために戦争に突き進んでしまったのかについて、いくつかの理由を提示しています。さて、その理由とは?

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紙の本

日本一やさしい天皇の講座

紙の本日本一やさしい天皇の講座

2017/06/13 10:31

日本がイラクやアフガニスタンにならないために

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本が第二次世界大戦で大負けした後、現在のイラクやアフガニスタンのような国内の酷い混乱を経ずに平和に復興できたのは、どうしてでしょうか?

もちろん、国民一人一人の努力の結果だと思いますが、現在のイラクやシリアで、そのような努力ができたのでしょうか?その努力が結果に結びついたでしょうか?

国内の権力争いが、酷く長い内戦にならず、比較的に平和に決着がついたのは、天皇が利用されてきたから、という話です。
戦国末期や明治維新などの例が挙げられています。
一方で、天皇が原因で無益な(?)内戦が生じた例も挙げられています。
その他、歴代天皇の善政、悪政などが挙げられています。

過去を知らないと、未来は語れない。

日本の未来が平和であるためには、国民一人一人が歴史を知るべきであることがよくわかりました。

本文には、天皇の名前にふりがながありませんが、巻末に歴代天皇がふりがな付きで掲載されています。

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紙の本

世界の憲法を知ろう 憲法改正への道しるべ

憲法の本当がわかる本

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

テレビ、新聞、ネットで憲法のことが書かれていると、日本国憲法のことしか書かれていないので、それが普遍的な憲法の概念として正しいものと受け取ってしまいます。

この本は、他国の憲法を知ることで、憲法って、そもそも何かということがわかる本です。

私が興味深いと思ったトピックスは以下です。

1.憲法は、権力を規制するためのものであり、国民一般は憲法を守らなくてよいと日本ではまことしやかに言われていますが、そんなことを言っているのは、日本ぐらいなこと。

2.日本の憲法改正は他国と比べてハードルが特別に高くないと言われていますが、実際は、世界で1、2位を争う程のハードルの高い国です。

3.徴兵制は憲法違反と日本政府は解釈していますが、そのロジックは、国際的認識からは全く懸け離れたものであること。

その他、コスタリカ憲法が軍隊を恒常的に持たない規定になっていることは有名ですが、そのような規定になった歴史的経緯について、知ってビックリです。

これを読んで本当に良かったと思いました。
文章も読みやすく、お奨めです。

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