八頭さんのレビュー一覧
投稿者:八頭
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チェルノブイリの祈り 未来の物語
2016/04/20 12:55
チェルノブイリの今と福島の未来
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
電車の中とかで読んでいて、何度も涙が出てきてしまいました。チェルノブイリ原発事故の真実と、当時のソ連が人々に対してどういう政策をしていたかがよくわかります。そして、当時のソ連がしていたことより、今の日本政府や東電、原発推進派の医師たちのしていることがどれほど劣っているか!ソ連政府以上に、今の日本政府と東電は嘘をついています。
この本に書いてあるように、福島の人たちのみならず、放射能雲が流れた東京都民の子供たちに影響が出るのは必至です。事故後5年目。もう子供たちのその影響が出始めていますが、未だにそれを事故の性だと認めようとしていません。棄民政策以外のなにものでもありません。
放射線は、放射能は人間の手に負えるものじゃ無いのです。
帰還兵はなぜ自殺するのか
2015/09/30 07:12
日本でもこのままではこうなります
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
すばらしいノンフィクションです。現代の戦争に参加した兵士たちの戦争後遺症のすさまじさがわかります。しかもそれは、参加した兵士たちだけではなく、その兵士たちの妻や子供にまで大変な影響を与えるのです。そしてここが重要であり、政府や軍部にとっては不都合な真実なのですが、『治す方法がない』!!アメリカ軍は多大な費用をかけて何とか精神を病んでしまった兵士を治そうとしていますが、目立った効果を上げていないどころか、日々兵士たちは自殺していてその数はイラン・イラク・アフガニスタンで戦死した兵士の数を上回りました。何もPTSDになった兵士はイラン・イラク・アフガニスタン戦争だけでなく、第二次世界大戦の兵士にも、ベトナム戦争の兵士にも起こっています。70年以上も苦しんでいる兵士がいるという事実から目をそらしてはいけません。
日本もアメリカの始めた戦争に参加できるように勝手に憲法解釈して平和憲法をねじ曲げ、自衛隊をアメリカの戦争に参加できるようにしてしまいました。今後、自衛隊員でアメリカの始めた戦争に行き、間違いなく今のアメリカ兵と同じくPTSDなどの精神障害をおって帰国するのは明白です。そして、今の日本にはアメリカ軍のような兵士を治そうとする施設はないと言い切っても過言じゃないでしょう。
戦争に参加できる国にした政治屋たちやその政治屋たちに賛成した人たち、こういう真実を何一つ知らないままでしょう。一人でも多くの人に、政府や戦争賛成の人たちが隠そうとしている真実をこの本を読んで学んでほしいです。
呼び覚まされる霊性の震災学 3.11生と死のはざまで
2016/04/20 13:15
こういうゼミがもっと増えてくれると
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
大学だからこその研究と論文です。学生たちもよく調べたものです。また、こういう霊的なものを卒論テーマに選ぶことをすすめた教授も素晴らしいです。なかなかこういうテーマを選ばせてくれるゼミは存在しませんので。
震災後5年経ち、すでに多くの日本人はあのときどう感じたか?ということを忘れかけています。たった5年で福島でどういう事が起こったか、その後福島の人たちはどうされているか?ということを。常々日本人は忘れっぽい民族だと思っていましたが、最近とみにひどいと思います。
この本は5年後の今、再度震災と原発事故のことを思い出し、考える機会を与えてくれる良書です。
D−消えた貴族軍団
2016/12/01 08:57
やはり微笑みがある方がいいですね
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
一番最初のDからずっと読んでます。一時期、Dから微笑みが出ることがなかったことがあり、それはそれでいいかもしれませんけど、私個人としてはやっぱりDの微笑みが出る方が嬉しいのです。
この作品でもある人物の発言でDに微笑みが出ます。そしてその人物は、それを浮かばせたのは自分だと、生涯誇りに思うのです。これがこの作品の一番いいところだと私はずっと思っています。なぜって?私自身も、他者に微笑みを浮かばせるような人間になりたいと切に願っているからです。特にDのような、自分にも他人にも厳しい人に微笑みを浮かばせることができたなら、生涯その事を誇りに思います。
アフターライフ 亡き兄が伝えた死後世界の実在、そこで起こること
2018/05/12 09:28
目から鱗が落ちるほどの本です
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現世的には決して他人から褒められる生き方をしていなかった、亡き兄からの霊界通信です。えてして人は、この現世で聖人のように生きていない限り、死んでから報われないと考える傾向が強いですが、実はそうではない、と言うことがこの本から分かります。ただし、殺人や詐欺など、他人を貶めたり殺してまで自己の利益のみを追求した人間では駄目でしょう。この作者の兄は、他人を殺したり貶めたりしていませんから。ただ、麻薬に溺れてしまっただけです。ただ、その麻薬に溺れるという「経験」をするために現世に生まれてきていることが凄い!確かに、親や妹といった家族に対しては迷惑をかけていますが、決してそれ以外の他者を傷つけていないのです。だからこそ、彼は死して後、点へと迎え入れられています。
自死や他者を傷つけてでも自己の利益を追求するというのは、死して後に大変苦しい目に遭うと言うことでしょう。それをしなければ、この現世でどのように生きても構わない、と言うことです。そしてそういう生き方をした人を、何も知らない他者は笑ってはいけないと言うことです。その人はそういう生き方をするために現世に生まれてきているかもしれないからです。そしてそういう自分自身も。
イエスもいっていますが、他者を裁くな、です。なぜなら、この本から分かるように、その人がどういう目的を持って生まれてきているのか、他者では決して分からない故に、勝手に現世の常識などを元に判断してはいけないのです。
ガブリエルの猟犬
2016/12/01 09:02
主役はだれ?
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クラッシャージョーシリーズも、最初の時から読んでいます。ですが、この作品では誰が主役なの?と感じずにはいられませんでした。
クラッシャーが主役のはずなのに、銀河連合からのある人物の方が主役になってない?そこがかなり気になりました。
ですが、ようやく(?)ジョー達も年齢が1才上がり、装備も新しくなったのはよかったです。軍や海賊の方がずっと装備の点でクラッシャーより上に行ってましたから。
次回作以後もある人物達がずっと関わってくるのでしょうか?ん〜、それも悪くないのですが、面白さが落ちてしまうような感じがします。クラッシャーだけの活躍を描いて欲しいと、一ファンの願いです。
海から何かがやってくる 長編新伝奇小説
2015/09/21 15:54
う〜ん、いまいち
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薬師寺涼子の事件簿は好きなシリーズです。今までの作品の中で、今作のできはイマイチとしか言いようがなく。敵の描写もパッとしませんし、なにより涼子の言動に毒が少なすぎます。泉田君との恋愛か?と思わせる描写も今までの作品とは違ってほとんどないと言っても過言ではなく、それも楽しみなファンとしては今作はつまらないです。
著者の相変わらずの日本の不正批判、この部分は読んでいて実に気持ちがいいです。
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